sokuhyo

Trademark Appeal Case

称呼類似と要部抽出

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号平成11年審判第19950号
審判種別不服
結論敗訴(請求棄却)

結論テキスト

本件審判の請求は、成り立たない。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「いきいき」の文字を標準文字として書してなり、第10類「血圧計,心電計,体温計,体脂肪測定器,その他の医療用機械器具」を指定商品として、平成10年7月3日に登録出願されたものである。

2 引用商標

原査定において本願商標が、商標法第4条第1項第11号に該当するとして拒絶の理由に引用した登録第2590066号商標(以下「引用商標」という。)は、別掲に示すとおりの構成よりなり、昭和63年6月14日に登録出願され、第10類「医療機械器具,これらの部品及び附属品(他の類に属するものを除く)」を指定商品として、平成5年10月29日に設定登録されたものである。

3 当審の判断

本願商標は、「いきいき」の平仮名文字を書してなるものであるから、該文字に相応して、「イキイキ」の称呼を生ずるものである。

これに対し、引用商標は、別掲に示すとおり、「SENSOR」(ややデザイン化がなされている。)の文字と、その左辺には1文字程度間隔を空け、全体を左上方に傾けて二段書きしてなる部分とからなる構成のものである。そして、二段書きの部分は、中央が共に欧文字の「K」を表したものと容易に理解され、また、該「K」の文字の前後も、やや図案化されているものの「K」とほぼ同一の大きさ、かつ、筆法で書されていることからして、欧文字「I」を認識させ、全体として請求人も認めるように欧文字の「IKI」、「IKI」と理解されるものである。

そうすると、二段書きした部分の「IKI」、「IKI」の文字は、「SENSOR」の文字と視覚的に分離してみられるばかりでなく、「SENSOR」が後記の意味があるとしても両者が意味上の繋がりを持つ一体性もない上に、その態様もやや太めの線にデザインされて明瞭感があり、かつ、左上方に上昇する方向感を有するような特徴があって、左方に位置するとしても看る者にとって印象が深い構成部分といい得るものである。

ところで、「SENSOR」の文字は、「温度・圧力・音・光などの物理量を検知・検出・計測する装置。または、それを利用した計測器」を意味する英語であり、その発音の「センサー」または「センサ」の文字と共に技術用語及び一般の用語としても、広く知られているものである(1989年日本経済新聞社発行「日経ハイテク辞典第3版」、1989年株式会社講談社発行「日本語大辞典」)。

そして、今日、様々な商品の機械器具等に、この「センサー」が搭載され、製品の性能の向上、生活の便利さに貢献しているものであり、指定商品の医療機械器具の分野にあっても、例えば電子体温計には検温部に温度センサーのサーミスタ、電子血圧計には圧力センサー、胎児診断装置には超音波センサ、体表面温度分布・患部の診断には赤外線センサ等々の医療機械器具には種々のセンサーが利用されていることは周知の事実であるから、該文字は、指定商品との関係では、例えば、その商品がセンサー装置付き或いは、技術を利用してなる機械器具を表示しているに止まり、自他商品の識別機能を有しないものといわざるを得ない(昭和57年日本経済新聞社発行「センサー」、1985年株式会社アグネ発行「センサを知る辞典」、昭和60年株式会社教育社発行「Newton(別冊センサのすべて)」等)。

そうとすれば、引用商標をその指定商品に使用したときは、これに接する取引者、需要者は、商標全体から生ずる「イキイキセンサー」の一連の称呼の外に、簡易迅速性を訴求する取引の実際において、外観上、左方にあるものの、印象にある部分であり、かつ、自他商品の識別標識としての機能を有する部分の「IKI」、「IKI」の文字に注目し、これより生ずる「イキイキ」の簡潔で、小気味よい繰り返し音の称呼を以て取引に資することも少なくないものとみるのが相当である。

してみれば、本願商標は、引用商標と外観における差異を考慮しても、それぞれより生ずる「イキイキ」の称呼を共通にする類似の商標であり、かつ、その指定商品も引用商標の指定商品と同一又は類似の商品と認められる。

したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第11号に該当するとして、本願を拒絶した原査定は、妥当であり、取り消すことはできない。

よって、結論のとおり審決する。

Next Action

次の一手につながるサービス

類似審決の追加調査から中間応答、新規出願の費用確認まで、この審決を起点に次のアクションへ進めます。

次の一歩へ

商標の登録可能性を無料で確認するか、費用の目安を料金表・シミュレーターで把握できます。