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結論

敗訴(請求棄却)

第4条第1項第11号「称呼の類似性と要部抽出」の商標審決・判断理由(審判番号:平成9年審判第12638号|請求不成立)

審判番号
平成9年審判第12638号
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)引用商標「キューブ」
争点(論点)
称呼の類似性と要部抽出
適用条文
第4条第1項第11号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
請求不成立(敗訴(請求棄却))

この審決(審判平成9年審判第12638号・不服)は、本件商標と引用商標「キューブ」について、商標法第4条第1項第11号への該当性が争われた事例です。主な争点は「称呼の類似性と要部抽出」です。特許庁は「本件審判の請求は、成り立たない」と判断しました(請求不成立)。類似する商標を出願する際は、本件の判断枠組みを踏まえて称呼・外観・観念や指定商品の重なりを事前に確認することが重要です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

本件審判の請求は、成り立たない。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「アロエキューブ」の片仮名文字を書してなり、第29類[加工野菜及び加工果実」を指定商品として、平成7年3月10日に登録出願されたものである。

2 引用商標

原査定が本願商標の拒絶の理由として引用した登録第2186903号商標(以下、「引用商標」という。)は、「キューブ」の片仮名文字を書してなり、昭和62年8月29日に登録出願、第32類「食肉、卵、食用水産物、野菜、果実、加工食料品(他の類に属するものを除く)」を指定商品として平成1年11月28旧こ登録、その後、平成9年4月1日に商標権の存続期間の更新登録がされ、現に有効に存続しているものである。

3 当審の判断

本願商標は、「アロエキューブ」の片仮名文字を書してなるものであるところ、その構成中「アロエ」の文字は、ユリ科の常緑多年草の観賞用あるいは薬用の植物名を表すものとして一般に親しまれているが、食品を取扱う業界においてはアロエの葉から取る液が下剤、健胃薬としての効能があること等から、最近の消費者の健康志向ブームを背景に、ジュースや缶詰、デザート用食品等の商品素材として用いられて人気を集めているところである(「広辞苑」株式会社岩波書店発行、朝日新聞1997年10月10日、日経産業新聞1998年3月17日、日経流通新聞1995年2月14日等)。

そうとすれば、本願商標に接する取引者、需要者は、その構成中「アロエ」の文字を、上記の実情よりアロエを原材料に用いた商品であるとの商品の品質、原材料を表示する部分と捉え、その主要部は「キューブ」の文字にあるものと認識し、この文字部分をもって取引に資する場合も少なくないものと判断するのが相当であるから、本願商標は、構成中の「キューブ」の文字の部分より単に「キューブ」の称呼と「立方体」の観念を生じるものといわなければならない。

これに対し、引用商標は、「キューブ」の片仮名文字を書してなるものであるから、これよりは、「キューブ」の称呼と「立方体」の観念を生じるものである。

してみれば、本願商標と引用商標とは、「キューブ」の称呼と「立方体」の観念を共通にする類似の商標ということができる。

したがって、本願商標と引用商標とは、外観において異なる点があるとしても、称呼及び観念において類似する商標であり、かつ、指定商品も同一又は類似のものであるから、結局、本願商標は商標法第4条第1項第11号に該当し、登録することができない。

なお、請求人は、本願商標は常に一連一体のものとしてのみ認識されるべきものである旨主張し、その理由として、構成中に「アロエ」の文字又は「キューブ」の文字を有し、本願商標とその指定商品を同一又は類似とする商標の登録及び公告例等を多数示しているが、本願商標は、引用商標と称呼、観念において類似する商標であること前述のとおりであって、請求人が示す登録及び公告例の存在をもって、前述の認定を覆すに至るものではなく、請求人の主張はいずれも理由のないものである。

よって、結論のとおり審決する。

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