Trademark Appeal Case
称呼の近似音の類似判断
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 平成10年審判第16444号 |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、下記に示すとおりの構成よりなり、第5類「薬剤」を指定商品として、平成7年8月4日に登録出願されものである。
2 引用商標
原査定が、本願商標の拒絶の理由として引用した登録第2572939号商標(以下、「引用商標」という。)は、「PLABON」の欧文字と「プラボン」の片仮名文字とを二段に書してなり、平成3年6月27日に登録出願、第1類「化学品(他の類に属するものを除く)薬剤、医療補助品」を指定商品として平成5年9月30日に設定登録されたものである。
3 当審の判断
本願商標は、文字と図形の組合せよりなるところ、これらを常に一体不可分のものとしてのみ把握しなければならない特別の理由が存するものとも認められないものである。
そうとすれば、本願商標に接する取引者・需要者は、構成中ゴシック体で顕著に表されている「Provon」の文字部分を捉え、これより生ずる「プロボン」の称呼をもって取引に当たる場合も少なくないとみるのが相当である。
したがって、本願商標よりは、構成中の「Provon」の文字部分より、単に「プロボン」の称呼を生ずるものといえる。
これに対し、引用商標は、「PLABON」の欧文字と「プラボン」の片仮名文字よりなるものであるから、これよりは、「プラボン」の称呼を生じるものである。
そこで、本願商標より生ずる「プロボン」の称呼と引用商標より生ずる「プラボン」の称呼とを比較するに、両者は共に4音よりなるところ、「プ」、「ボ」、「ン」の3音を共通にし、第2音目において「ロ」と「ラ」の差異を有するものである。
しかしながら、該差異音である「ロ」と「ラ」は、50音図のラ行の同行音に属する近似した音であるうえ、それらがいずれも強音の「プ」と「ボ」に挟まれてやや弱く発音されるために、それぞれを一連に称呼するときは、全体の語調語感が近似したものとなり、これらを互いに聞き誤る場合が少なくない。
したがって、本願商標と引用商標とは、外観及び観念において異なる点があるとしても、称呼において類似する商標と認められ、かつ、本願商標の指定商品は、引用商標の指定商品中に包含されるものであるから、本願商標は、商標法第4条第1項第11号に該当し、登録することができない。
よって、結論のとおり審決する。
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