sokuhyo

Trademark Appeal Case

弱識別部分の称呼発生

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号不服2000−20260(T2000−20260/J1)
審判種別不服
結論勝訴(請求認容)

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「キーユース ENRICH」の文字よりなり、第3類「せっけん類,香料類、化粧品、歯磨き」を指定商品として、平成9年11月19日に登録出願されたものである。

2 引用商標

原査定が、本願商標は商標法第4条第1項第11号に該当するものであるとして、本願の拒絶の理由に引用した登録第4413601号商標は、別掲のとおりの構成よりなり、平成9年7月16日登録出願、第3類「化粧せっけん,シャンプー,その他のせっけん類,スキンクレンジングローション,その他のスキンローション,ボディローション,日焼けローション,日焼け止めローション,薬用化粧水,スキンクレンジングクリーム,ボディクリーム,日焼けクリーム,日焼け止めクリーム,薬用クリーム,ボディマッサージ用のゼリー状クリーム,その他のクリーム,ヘアースプレー,染毛剤,その他の頭髪用化粧品,パック用化粧料,身体用防臭剤,スキンエモリエント,その他の化粧品,つけづめ,つけまつ毛,歯磨き」及び第35類「商品の販売に関する情報の提供,市場調査,経営の診断及び指導,広告,輸出入に関する事務の代理又は代行」を指定商品および指定役務として平成12年9月1日に設定登録されたものである。

3 当審の判断

本願商標は、「キーユース ENRICH」の文字よりなるところ、その構成中前半の「キーユース」は特定の意味合いを有さない造語と認められるものであり、後半の「ENRICH」の文字は、「濃厚にする、栄養価を高める」の意味合いを有する英語であり、食品に関しては、「ビタミンなどを添加して栄養価を高めた食品」を表すものとして使用されているものである。そして、「ENRICH」またはその表音である「エンリッチ」の文字が、本願の指定商品について、商品の品質を表示するものとして普通に使用されている事実を発見することはできなかったが、食品に関して前記のように使用されていることからすると、「成分が濃厚である」との意味合いを容易に看取できる文字といえるから、本願の指定商品の各分野においても、成分が強化されている商品であることを認識させるものであり、識別力の比較的弱い部分といえる。

そうとすれば、本願商標は、構成文字全体より「キーユースエンリッチ」の称呼を生ずる他、前半部にあって強い識別力を発揮する「キーユース」の文字部分より「キーユース」の称呼を生ずることはあっても、識別力の弱い後半部の「ENRICH」の文字部分をもって取引に資することはないと判断するのが相当であり、単なる「エンリッチ」の称呼は生じないものというべきである。

してみれば、本願商標より「エンリッチ」の称呼もを生ずるとし、そのうえで本願商標と引用商標を称呼上類似するものと認定した原査定の拒絶の理由は適当でなく、その理由をもって拒絶すべきものとすることはできない。

その他、本願について拒絶をすべき理由を発見しない。

よって結論のとおり審決する。

Next Action

次の一手につながるサービス

類似審決の追加調査から中間応答、新規出願の費用確認まで、この審決を起点に次のアクションへ進めます。

次の一歩へ

商標の登録可能性を無料で確認するか、費用の目安を料金表・シミュレーターで把握できます。