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結論

敗訴(請求棄却)

第4条第1項第16号「蒸留所名と品質誤認」の商標審決・判断理由(審判番号:平成5年審判第16226号|請求不成立)

審判番号
平成5年審判第16226号
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)
争点(論点)
蒸留所名と品質誤認
適用条文
第4条第1項第16号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
請求不成立(敗訴(請求棄却))

この審決(審判平成5年審判第16226号・不服)は、本件商標について、商標法第4条第1項第16号への該当性が争われた事例です。主な争点は「蒸留所名と品質誤認」です。特許庁は「本件審判の請求は、成り立たない」と判断しました(請求不成立)。類似する商標を出願する際は、本件の判断枠組みを踏まえて称呼・外観・観念や指定商品の重なりを事前に確認することが重要です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

本件審判の請求は、成り立たない

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「CRAGGANMORE」、「クラッガンモア」の文字を上下2段に横書きしてなり、第28類「酒類(薬用酒を除く)」を指定商品として、平成1年7月21日に登録出願されたものである。

2 原査定の理由

原査定は、登録異議の申立てのあった結果、「本願商標は、甲各号証を総合すれば、スコッチウイスキーは、それが蒸留された場所の名前を包装用瓶に明記している場合が多いこと、『CRAGGANMORE』(クラッガンモア)の語がスコッチウイスキーの蒸留所の名称を表すものものとして使用され、そこで製造されたスコッチウイスキーに『CRAGGANMORE』の文字が使用されていること、『CRAGGANMORE』(クラッガンモア)が蒸留所名及び酒名を表すものとして我が国においても紹介されていること等の事実が認められる。してみると、前記構成文字よりなる本願商標をその指定商品中『スコッチウィスキー』について使用した場合、上記事実からすれば、これに接する取引者、需要者は、該商品が恰も『CRAGGANMORE(クラッガンモア)蒸留所で製造されたウイスキー原酒を使用した商品』であるかのように、商品の品質について誤認を生ずるおそれがあるものといわざるを得ない。したがって、この商標登録出願に係る商標は、商標法第4条第1項第16号に該当する。」と認定し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記構成よりなるものであるが、請求人は、原審の説示に対して、「CRAGGANMOREの名のウイスキーが、製造されているという事例は不知である。また、該ウイスキーが日本において、輸入販売されている事実を確認することができなかった。」旨主張しているが、「『CRAGGANMORE』『クラッガンモア』がスコッチ・ハイランド・シングル・モルト・ウイスキーの商品名、クラッガンモア蒸留所を認識させ、そして、このウイスキーモルトは、いわゆる『ジョニ黒』にも使われ、かつ、プレミアム・スコッチ『オールドパー』のキー・モルトとして知られていること。また、我が国においても、宝酒造が『クラッガンモア』などのモルトを45%使用している高級熟成スコッチ『アンティクァリー12』を1998年9月18日に発売したこと」が登録異議申立人提出に係る甲各号証によるほか、当庁の職権調査によっても確認することができる(ENCYLOPEDIA OF theAlcohols世界酒大辞典〔株〕柴田書店1995年8月1日発行)(日本食糧新聞、1998年9月18日12面。)。

そうとすると、本願商標をその指定商品中、前記各ウイスキー以外のウイスキー、その他の洋酒について使用した場合、上記事実からすれば、これに接する取引者、需要者は、該商品が恰もクラッガンモアのウイスキーモルトを使用した商品であるかのように、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるものといわざるを得ない。

したがって、本願商標が、商標法第4条第1項第16号に該当するものとして本願を拒絶した原査定は、妥当であって取り消すべき限りでない。

よって、結論のとおり審決する。

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