1 本願商標
本願商標は、「星まつり」の標準文字を書してなり、第26類「 編みレース生地,刺しゅうレース生地,組みひも,テープ,リボン,房類,ボタン類,針類,編み棒,裁縫箱,裁縫用へら,裁縫用指抜き,針刺し,針箱(貴金属製のものを除く。),被服用はとめ,衣服用き章(貴金属製のものを除く。),衣服用バッジ(貴金属製のものを除く。),衣服用バックル,衣服用ブローチ,帯留,ボンネットピン(貴金属製のものを除く。),ワッペン,腕章,腕止め,頭飾品,つけあごひげ,つけ口ひげ,ヘアカーラー(電気式のものを除く。),靴飾り(貴金属製のものを除く。),靴はとめ,靴ひも,靴ひも代用金具,造花(「造花の花輪」を除く。),造花の花輪」を指定商品として、平成12年2月10日に登録出願されたものである。
2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「この商標登録出願に係る商標は、『星まつり』の文字を書してなるところ、該文字は『密教で招福除災をはかる法会,当人の生年にあたる本命星と当年の属星である当年星を祭り供養するもの,星供』を意味する語と認められます。そして、『星まつり』は、年中行事の一つとして宗教団体、寺院等で毎年行なっており、普通に使用しているものであるから、これを一団体、特に宗教団体、寺院等の商標として独占を認めるべき性質のものでないといわなければなりません。してみれば、本願商標をその指定商品に使用しても、これに接する需要者、取引者は、上記、意味するところの年中行事の一つの語を表示したものと理解、認識するにとどまり、商品の識別標識としての機能を果たすものとは認識することができないものといわざるを得ません。したがって、本願商標は、需要者が何人かの業務に係わる商品であることを認識することができない商標であるから、商標法第3条第1項第6号に該当します。」と認定、判断し、本願を拒絶したものである。
3 当審の判断
本願商標は、「星まつり」の文字を書してなるものであるところ、該文字(語)は、「その人の生年・年齢に当たる星をまつること」の年中行事を意味するとともに、他に「七夕まつり」の年中行事の意味としても親しまれ理解・認識されている。
しかしながら、該文字(語)に接する取引者・需要者は、前記意味を理解したとしても、本願指定商品との関係においては、これらの行事と密接なつながりを有する商品であるとは、理解しないとみるのが、相当である。また、該文字(語)が、本願指定商品について、これらの行事にまつわる商品の品質を表示するものとして、普通に使用されている事実も発見することができない。
してみれば、本願商標をその指定商品に使用しても、他に支障も生じず、そして、自他商品の識別力を有するものであるから、需要者が、何人かの業務に係わる商品であることを認識することができないものとはいえない。
したがって、本願商標を商標法第3条第1項第6号に該当すると認定した原査定の拒絶の理由は、妥当でなく、その理由をもって拒絶すべきものとすることはできない。
その他、本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。