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結論

勝訴(請求認容)

商標「昇鰹」の昇鰹の識別力(第4条第1項第16号・第3条第1項第3号|審判不服2000−20460(T2000−20460/J1))

審判番号
不服2000−20460(T2000−20460/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「昇鰹」
争点(論点)
昇鰹の識別力
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2000−20460(T2000−20460/J1)・不服)は、本件商標「昇鰹」について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「昇鰹の識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「昇鰹」の文字を標準文字で書してなり、第29類「食肉,食肉魚介類,肉製品,加工水産物,かつお節,寒天,削り節,とろろ昆布,干しのり,干しひじき,干しわかめ,焼きのり,豆,加工野菜及び加工果実,卵,加工卵,乳製品,食用油脂,カレー・シチュー又はスープのもと,なめ物,お茶漬けのり,ふりかけ,油揚げ,凍り豆腐,こんにゃく,豆乳,豆腐,納豆,食用たんぱく」を指定商品として、平成11年11月18日に登録出願されたものであるが、指定商品については、当審において平成14年1月18日付けの手続補正書により、「かつお節,鰹の削り節,鰹の缶詰,鰹のつくだに,鰹を原材料とする加工水産物(「かつお節・鰹の削り節・鰹の缶詰・鰹のつくだに」を除く。)」に、補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由

原査定は、「本願商標は、『熱帯から黒潮にのって北上し、若葉のころ房総の沖を通ったカツオは、涼風が立ち始めると向きを変え、南に下る。北上するカツオを上りカツオ、南下するカツオを下りカツオと呼ぶ。』(1993.10.03 読売新聞“今週の夕食”の項)ことからすれば、該『上りカツオ』を直感させる『昇鰹』の文字を普通に用いられる方法で書してなるものであるから、これを本願指定商品中上記上りカツオ及び上記上りカツオを使用した商品に使用しても、単に商品の品質を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、「昇鰹」の文字を横書きにしてなるところ、これよりは、原査定説示のように、必ずしも「上り鰹」の語を直感するものとも言い難いものであって、また、これを、出願当初の指定商品に使用しても、その商品の品質を、直接的かつ具体的に表示するものとは認められないものである。

また、当審において職権をもって調査したけれども、食品を取り扱う業界において、該文字が、商品の品質を表示するものとして、普通に使用されている事実を見出すことができなかった。

してみれば、本願商標は、これを出願当初の指定商品に使用しても、自他商品識別標識としての機能を果たし得るというべきである。

そして、本願商標は、その構成中に「鰹」の文字を有するから、上記2に示すとおり、これを出願当初の指定商品中「鰹を原材料とする商品」以外の商品に使用するときは、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるものであったが、指定商品については、当審において上記1に示すとおり補正され、その結果、これをその指定商品に使用しても、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがないものとなった。

したがって、本願商標を商標法第3条第1項第3条に該当するとした原査定の拒絶の理由は、妥当ではない。

また、本願商標を商標法第4条第1項第16号に該当するとした原査定の拒絶の理由は解消した。

その他、本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する

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