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Trademark Appeal Case

普通名称と品質誤認

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号不服2001−4698(T2001−4698/J1)
審判種別不服
結論敗訴(請求棄却)

結論テキスト

本件審判の請求は、成り立たない。

理由テキスト

1.本願商標

本願商標は、「ラケット」及び「RACKET」の文字を二段に併記してなり、第28類「ゴルフ用具」を指定商品として、平成12年5月19日に登録出願されたものであるが、その後、指定商品については、同13年1月16日付け手続補正書において、第28類「ゴルフクラブ」に補正されているものである。

2.原査定の拒絶理由の要旨

原査定は、「本願商標は、『テニスや卓球などのボールを打つ道具であるラケット』の意を認識させる『ラケット』『RACKET』の文字を書してなるものであるから、このような商標を本願指定商品について使用するときは、あたかもその商品が『ラケット』であるかのごとく商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるものと認める。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定して、本願を拒絶したものである。

3.当審の判断

本願商標は、上記に示したとおり、「ラケット」及び「RACKET」の文字を二段に併記してなるものである。

ところで、当該各文字は、「(1)テニス・バドミントンなどで、ボールやシャトルコックを打つ具。杓子状の枠にガットを網状に張ったもの。(2)卓球で、ボールを打つ具。杓子状の板にコルクや薄いゴム板などを張ったもの。」(広辞苑第5版第1刷、株式会社岩波書店発行)を意味する外来語及び英語であるともに、前記意味における商品を指称する語としても普通に用いられているものである。

また、前記以外に「ラケット」を用いるスポーツとしては、スカッシュ(日本スカッシュ協会)、ラケットボール(日本ラケットボール協会)などがあり、多くの愛好者によって楽しまれている。

そして、本願指定商品であるゴルフクラブと各種ラケットとは、スポーツ関連商品として、スポーツ用品店等の取り扱い場所、取扱業者を同じくすることが多い商品である。

そうすると、「ラケット」「RACKET」は、運動用具を取り扱う業界においては、テニス・バドミントンなどで、ボールやシャトルコック等を打つ道具を指称する語として普通に使用されているというべきものであり、また、その指定商品である「ゴルフクラブ」と商品「ラケット」とが、スポーツ用品店等の取り扱い場所、取扱業者を同じくすることが多く、密接な関係を有するものということができることから、本願商標をその指定商品に使用した場合には、これに接する取引者は、その商品があたかも「ラケット」であるかのごとく、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるといわざるを得ない。

したがって、本願商標が商標法第4条第1項第16号に該当するものとして、本願を拒絶した原査定は、妥当なものであって、取り消すべき限りでない。

なお、請求人は、ゴルフクラブは比較的高価なものであり、需要者は勿論のこと、取引者もゴルフクラブをいちいち手にしてその種別を確認し、あるいは試打を行った上で、取引に供されるものである旨主張している。

しかしながら、請求人が主張するように、商品を確認して取引に供される場合があることを否定するものではないが、ゴルフのクラブセット等が箱入りの商品として取り扱われることがあること、前記取扱業者間での発注・納品伝票の記載及び口頭での称呼による電話等の取引形態があることよりすれば、本願商標をその指定商品に使用したときは、商品の品質について誤認を生ずるおそれがないとはいい難く、請求人の主張は採用できない。

よって、結論のとおり審決する。

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