Trademark Appeal Case
原材料表示の識別力
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 不服2000−10953(T2000−10953/J1) |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、「もろこしまんじゅう」の平仮名文字を縦書きに書してなり、第30類「菓子及びパン」を指定商品として、平成10年9月14日に登録出願されたものである。
2 原査定の理由
原査定は、「この商標登録出願に係る商標は、穀類の一つである『もろこし』を使用してなる『饅頭』の意味合いを認識させることも決して少なくない『もろこしまんじゅう』の文字を普通に用いられる方法で表示してなるものであるから、これをその指定商品中『もろこしを使用してなるまんじゅう』に使用するときは、単に商品の品質及び原材料を表示してなるにすぎず、自他商品の識別力を有しないものと認める。したがって、この商標登録出願に係る商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるから、商標法第4条第1項第16号に該当する。」と認定して、本願を拒絶したものである。
3 当審の判断
本願商標は前記したとおり、「もろこしまんじゅう」の文字を縦書きに書してなり、第29類「菓子及びパン」を指定商品とするものであるところ、当審において、本願商標を商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当すべきものとする新たな証拠を発見したので、請求人に下記の証拠調べを通知した。
下記の証拠によれば、本願商標は原審説示の如く「もろこしを使用したまんじゅう」であることの意味合いを認識させるものであり、本願商標がその指定商品の分野において、商品の品質等を表示するためのものとして普通に使用されている事実を認めることができる。
したがって、本願商標をその指定商品中「もろこしを使用したまんじゅう」について使用したときは、これに接する取引者、需要者は当該商品がその商品の品質及び原材料を表示したものと理解、認識するに止まるものと認められ、自他商品の識別標識としての機能を果たさないものと判断するのが相当である。また、「もろこしを使用したまんじゅう」以外の「菓子及びパン」について使用した場合、該商品が「もろこしを使用したまんじゅう」であるかの如く、その商品の品質について誤認を生じさせるおそれがある。
したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当なものであって、これを取り消すべき限りでない。
記
(1)「製菓事典」(268頁、株式会社朝倉書店発行、1981年10月30日初版第一刷発行)には、「もろこしまんじゅう」として、製菓法が「小麦粉300g、もろこし粉100g・・・」のように記述されている。
(2)「新編 日本食品事典」(35頁、医歯薬出版株式会社発行、昭和58年4月10日第1版第4刷発行)には、「もろこし(蜀黍)」の見出しのもとに、「もろこしは、イネ科のキビ亜科に属する1年生草本・・・加工;用途としては、精白して米と混炊し、また製粉をして餅、団子などに利用される。」の記述がある。
(3)「普及版 味覚辞典 日本料理」(397頁、株式会社東京堂出版発行、昭和59年6月20日初版発行)には、「もろこし(蜀黍)」の見出しのもとに、「禾本科の一年草本で、モロコシキビ、トウキビ、タカキビなどの異名がある・・・団子や餅にする。」の記述、同頁「もろこしだんご(蜀黍団子)」の見出しのもとに、「モロコシの粉で作った団子。」の記述がある。
(4)「洋菓子・和菓子・デザート百菓辞典」(261頁、株式会社東京堂出版発行、平成11年8月31日第4版発行)には、「もろこし唐黍、蜀黍」の見出しのもとに、「イネ科の一年草。・・・トウキビ。コーリャン(中国高梁)はもろこしの一品種。」の記述、及び同頁「もろこしだんご蜀黍団子」の見出しのもとに、「もろこしの粉で作っただんご。」の記述があり、同頁「もろこしもち蜀黍餅」の見出しのもとに、「もろこしの粉で作った餅」の記述がある。
(5)「調理用語辞典」(1047頁、株式会社調理栄養教育公社発行、平成9年3月8日第一版第16刷発行)には、「もろこし唐黍、蜀黍」の見出しのもとに、「=ソルガム」の記述があり、同頁「もろこしらくがん蜀黍落雁」の見出しのもと「モロコシを原料にしたらくがん」の記述がある。
(6)インターネットの検索エンジン「Google」の中の「もろこしまんじゅう」「モロコシまんじゅう」に関し、以下の記事が掲載されている。(2002年1月11日検索)
(イ)「Miyako?AnHomePage」の表題のもとに、「まんじゅう事情」中で「小麦粉を皮に、黒砂糖入りの小豆あんこを包んで丸め、沸騰している湯の中にそのまま入れて、ゆでて浮いてきたら、できあがり。同じ作り方で、小麦粉の代わりにもろこし粉をベースにしたゆでまんじゅうは「もろこしまんじゅう」と呼ばれます(web.kyoto?inet.or.jp/org/miyakoan/979panpie.htm)なる記事。
(ロ)「おふくろまんじゅう」の表題のもとに、「もろこしまんじゅうとうもろこしを贅沢につかったおまんじゅうです(http://www.bremen.or.jp/hosokawa/guide/shopping/manju)なる記事。
(ハ)「☆おまんじゅうのページ☆」の表題のもとに、「とうもろこしの粉を皮に使用してあります。中はおいしい自家製つぶあんです。昔なつかしい味がするとお客様に評判です(http://www.dangoya.jp/manjyu.htm)なる記事。
(ニ)「西桂町の味」の表題のもとに、「モロコシまんじゅう・草もちCo
rn manju and Kusamochi. とうもろこしを挽いた粉から作った“モロコシまんじゅう”は、昔はどこの家でも食べたもの・・・」(http://www.fujigoko.co.jp/nishikatsura/aji.html)なる記事。
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