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結論

勝訴(請求認容)

第3条第1項第3号「「黒」の品質表示性」の商標審決・判断理由(審判番号:不服2001−14300(T2001−14300/J1)|拒絶査定取消・登録)

審判番号
不服2001−14300(T2001−14300/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)
争点(論点)
「黒」の品質表示性
適用条文
第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2001−14300(T2001−14300/J1)・不服)は、本件商標について、商標法第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「「黒」の品質表示性」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、別掲に示すとおりの構成よりなり、第33類「日本酒,洋酒,果実酒,中国酒,薬味酒」を指定商品として、平成13年2月8日に登録出願されたものである。

そして、指定商品については、当審において提出された平成13年8月10日付け手続補正書により「しょうちゅう」と補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由

原査定は、「この商標登録出願に係る商標は、『黒』の文字を墨書してなるところ、本願指定商品との関係の深い醸造業界において、商品の原材料を表示するものとして、例えば、焼酎の原材料である黒麹、黄麹などを表すものとして、使用商標中に『黒』、『黄』などの文字が採択・使用されていること、また、近時、商品『焼酎』にあって、そのコクと甘味を醸し出すため、黒麹を原材料に使用していること、の各実情が見られること等を併せ考慮すれば、これより『黒色の(黒麹を)原材料にした(商品)』である旨を端的に表したと看取させるものであるから、これを本願指定商品中、前記文字に照応する商品、例えば『焼酎』に使用するときは、前記意味合いの商品であることを表し、単に商品の品質を表示するにすぎないものと認める。したがって、この商標登録出願に係る商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、別掲に示すとおりの構成よりなるものであるところ、「黒」の語は、「色の名。墨のような色。」(広辞苑第4版)などを意味するものとして、広く一般に知られているものであることは認め得るところであるが、該「黒」の語が、しょうちゅうを取り扱う分野において、商品の原材料として使用される「黒麹」の略語を表すものとして普通に使用されているという証左は見出せない。

してみると、本願商標は、これをその指定商品である「しょうちゅう」について使用しても、商品の品質を直接的、かつ、具体的に表すものとは認め難いところであり、また、本願商標を構成する文字は、別掲に示すとおり、毛筆風に書され、その書体に特異性があることも相俟って、これに接する取引者、需要者は、該文字より、商品の原材料等を表したものとは、理解、認識し得ないというのが相当である。

したがって、本願商標は、これをその指定商品について使用しても、商品の品質、原材料を表すものではないから、商標法第3条第1項第3号に該当するとして拒絶をすべきものとすることはできない。

その他、本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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