Trademark Appeal Case
称呼の類似性と末尾音の差異
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 平成7年審判第15677号 |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、「オセアニック」の文字を横書きしてなり、第28類「運動用具」を指定商品として、平成5年3月17日に登録出願されたものである。
2 原査定の理由
原査定は、平成4年3月25日に登録出願され、「OCEANIX」の文字を横書きしてなり、第24類「運動具、その他本類に属する商品」を指定商品として、平成6年4月28日に設定登録された登録第2649315号商標(以下「引用商標」という。)を引用し、本願商標は、引用両商標と類似する商標であって、引用商標に係る指定商するとするものである。
3 当審の判断
本願商標は、その構成文字に相応して「オセアニック」の称呼を生ずること明らかである。
他方、引用商標は、「OCEANIX」の文字よりなるところ、これを英語読み風に「オーシャニックス」と称呼する可能性がないとはいえないとしても、既成語ではなく、一見して特定の意味合いを看取させないその文字構成にあっては、むしろ、ローマ字風の読みにより、逐次音節を追って読み込まれ、発音される場合も決して少なくないものというのが相当である。このことは、「Oceania」の語が英語の発音はともかくわが国においてはローマ字読み風の「オセアニア」の訳語をもって親しまれている事実からもいい得ることである。そうすると、引用商標からは「オセアニックス」の称呼をも生ずるものと言わなければならない。
そこで、両商標から生ずる「オセアニック」の称呼と「オセア二ックス」の称呼とを比較するに、両者は、「オセアニック」の音を共通にし、わずかに末尾において「ス」の音の有無に差異を有するものである。
そして、この「ス」の音にしても、明確に強く発音される前音「ク」に比べ響きの弱い音であって、しかも比較的長い全体称呼の中で識別上印象の薄い末尾に位置するため、この音の有無の差異が全体の称呼に及ぼす影響は極めて小さいものというべきである。そうすると、両者は、それぞれ一連の称呼において互いに紛らわしいものといわざるをえない。
したがって、本願商標と引用商標とは外観、観念の点を考慮しても、なお称呼において混同を生ずるおそれがある類似の商標であり、かつ、本願商標の指定商品は、引用商標の指定商品と同一又は類似のものであるから、本願商標は、商標法第4条第1項第11号に該当し、登録することはできない。
よって、結論のとおり審決する。
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