Trademark Appeal Case
称呼の類似性と要部抽出
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 異議2001−90814(T2001−90814/J7) |
|---|---|
| 審判種別 | 異議 |
| 結論 | 勝訴(請求認容) |
理由テキスト
1 本件商標
本件登録第4494904号商標(以下「本件商標」という。)は、「恵快イブ」の文字(標準文字)よりなり、平成12年8月1日に登録出願され、第5類「薬剤」を指定商品として、同13年7月27日に設定登録されたものである。
2 登録異議の申立ての理由
本件商標は、商標法第4条第1項第11号に該当し、その登録は取り消されるべきものである。
3 当審において通知した取消理由
本件商標は、以下の理由により登録第1598640号商標(商公昭57−64204、以下「引用商標」という。)と類似するものであって、引用商標に係る指定商品と同一又は類似の商品について使用するものであるから、商標法第4条第1項第11号の規定に違反して登録されたものである。
<理由>
本件商標は、漢字の「恵快」と仮名文字の「イブ」よりなるものであり、視覚的に「恵快」と「イブ」の両文字よりなるものと認識されるものであって、両語を結合することにより格別の意味合いを生ずるものとは判断し得ないものである。
ところで、登録異議申立人(以下「申立人」という。)の提出に係る証拠によれば、申立人が昭和60年12月から発売している「イブ」、「EVE」の文字からなる引用商標を付した解熱鎮痛剤は、同薬剤市場において平成10年に11.8%。同11年、同12年に12.4%と高いシェアを占めており(甲第5号証)、また、申立人は、テレビ、新聞、雑誌などのマスメディアを通じて同薬剤について広告宣伝を行っていた(甲第11号証)ことからすると、本件商標の登録出願の時には、「イブ」、「EVE」の文字からなる商標は、申立人が解熱鎮痛剤に使用する商標として取引者、需要者の間に広く認識され著名性を獲得していたものと認められる。
そうすると、本件商標をその指定商品に使用した場合、取引者、需要者は構成中の「イブ」の文字部分に着目して引用商標を連想、想起し、該文字部分に強く印象づけられ、これを取引指標と目して取引にあたる場合も決して少なくないものというべきである。
してみれば、本件商標は、「イブ」の文字部分より「イブ」の称呼をも生ずるものというべきであるから、「イブ」の称呼を生ずること明らかな引用商標とは、「イブ」の称呼において類似するものと判断するのが相当である。
4 当審の判断
平成14年3月15日付けで上記3の取消理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、商標権者からは何らの応答もない。
そして、上記取消理由は妥当のものと認められるから、本件商標の登録は、この取消理由によって取り消すべきものである。
よって、商標法第43条の3第2項の規定に基づき、結論のとおり決定する。
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