Trademark Appeal Case
フルーツトマトの品質表示
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 平成9年審判第17360号 |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、別紙に示すとおりの構成よりなり、第31類「野菜」を指定商品として、平成7年8月31日に登録出願されたものである。
2 原査定の理由
原査定は、「本願商標は、『ミニトマトの品種改良により糖度を上昇させたトマト』を表す『フルーツ・トマト』『FRUIT・TOMATO』の文字を普通に用いられる方法で書してなるものであるから、これを本願指定商品に使用しても、単に商品の品質を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるから、商標法第4条第1項第16号に該当する。」と認定して、本願を拒絶したものである。
3 当審の判断
本願商標は上記したとおり「フルーツ・トマト」「FRUIT・TOMATO」の文字よりなるところ、これを構成する前半部の「フルーツ」「FRUIT」の文字は「くだもの、果実」を、また、後半部の「トマト」「TOMATO」の文字は「ナス科の一年生果菜」である「トマト」をそれぞれ意味する語として、需要者間で普通に使用されているものである。
ところで、野菜等を取り扱う業界においては「フルーツトマトの語を「水分を極力ひかえて栽培し、大きさはやや小ぶりの甘味と酸味を濃縮させた完熟トマト」を表すものとして普通に使用している事実がある(「情報・知識imidas1998」株式会社集英社1998年1月1日発行567頁、「野菜・藻類 新・食品事典5」株式会社真珠書院1992年1月30日発行261頁、「日経流通新聞」1994年5月26日付け9頁、1997年5月20日付け29頁、「東京読売新聞」1997年4月20日付け朝刊12頁)。
してみれば「フルーツ・トマト」「FRUIT・TOMATO」の文字を二段書きしてなる本願商標は、これをその指定商品中の「水分を極力ひかえて栽培し、大きさはやや小ぶりの甘味と酸味を濃縮させた完熟トマト」に使用しても、これに接する取引者、需要者をして、単に当該商品の品質を表しているものと理解させるに止まり、自他商品の識別標識としての機能を果たし得ないものと認められる。また、これをその指定商品中上記以外の商品に使用するときは、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるものといえる。
したがって、本願商標を商標法第3条第1項第3号及び同第4条第1項第16号に該当するものとして本願を拒絶した原査定は、妥当であって取り消す限りでない。
よって、結論のとおり審決する。
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