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結論

勝訴(請求認容)

第4条第1項第11号「称呼の類似性」の商標審決・判断理由(審判番号:不服2000−1439(T2000−1439/J1)|拒絶査定取消・登録)

審判番号
不服2000−1439(T2000−1439/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)引用商標「パイカエース」
争点(論点)
称呼の類似性
適用条文
第4条第1項第11号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2000−1439(T2000−1439/J1)・不服)は、本件商標と引用商標「パイカエース」について、商標法第4条第1項第11号への該当性が争われた事例です。主な争点は「称呼の類似性」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。類似する商標を出願する際は、本件の判断枠組みを踏まえて称呼・外観・観念や指定商品の重なりを事前に確認することが重要です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「π化レシチン」の文字を横書きしてなり、第30類「穀物を主材料とする加工食料品,菓子及びパン,コーヒー及びココア,茶,調味料,即席菓子のもと,アイスクリームのもと,シャーベットのもと」を指定商品として、平成9年8月12日に登録出願されたものであるが、その後、指定商品については、平成11年3月31日付け及び平成11年10月20日付けの手続補正書により、「レシチン入りのうどんのめん,レシチン入りのそばのめん,その他のレシチン入りの穀物の加工品,レシチン入りの菓子及びレシチン入りのパン,レシチン入りのコーヒー及びレシチン入りのココア,レシチン入りの茶,レシチン入りの調味料,レシチン入りの即席菓子のもと,レシチン入りのアイスクリームのもと,レシチン入りのシャーベットのもと」及び第32類「レシチン入りの清涼飲料,レシチン入りの果実飲料,レシチン入りの乳清飲料」に補正されたものである。

2 引用商標

原査定において、本願の拒絶の理由に引用した登録第2649327号商標(以下「引用商標」という。)は、「パイカエース」の片仮名文字を横書きしてなり、第29類「清涼飲料、その他本類に属する商品」を指定商品として、昭和60年12月28日に登録出願、平成6年4月28に設定登録されたものであり、現に有効に存在しているものである。

3 当審の判断

本願商標は、上記のとおり「π化レシチン」の文字よりなるところ、構成各文字は、同じ書体、同じ大きさで同間隔に書されており、外観上まとまりよく一体的に看取できるものである。また、これより生ずると認められる「パイカレシチン」の称呼も冗長というべきものではなく、よどみなく一連に称呼できるものである そして、たとえ構成中の「レシチン」の文字が、大豆、卵黄等に含まれる「リン脂質」の一種を表す語であるとしても、かかる構成にあっては特定の商品の品質等を具体的に表示するものとして直ちに理解し得るものともいい難いところであるから、むしろ構成全体をもって一体不可分のものとして認識し、把握されるとみるのが自然であり、ほかに、該構成文字を「π化」と「レシチン」とに分断し、かつ、「π化」の文字部分が独立して認識されるとみるべき特段の理由は見出せない。

してみれば、本願商標よりは、その構成文字に相応して「パイカレシチン」の一連の称呼のみを生ずるものというのが相当である。

他方、引用商標は、上記のとおり「パイカエース」の文字よりなるところ、構成各文字は、同じ書体、同じ大きさで同間隔に書されており、外観上まとまりよく一体的に看取できるものである。また、これより生ずると認められる「パイカエース」の称呼も冗長というべきものではなく、よどみなく一連に称呼できるものである。そして、構成中の「エース」の文字が、商品の品質を誇称する場合に用いられることがある語であるとしても、かかる構成にあっては、そのように用いられているものともいい難いところから、むしろ構成全体をもって一体不可分のものとして認識し、把握されるとみるのが自然であり、ほかに、該構成文字を「パイカ」と「エース」とに分断し、かつ、「パイカ」の文字部分が独立して認識されるとみるべき特段の理由は見出せない。

してみれば、引用商標よりは、その構成文字に相応して「パイカエース」の一連の称呼のみを生ずるものというのが相当である。

そして、本願商標の称呼「パイカレシチン」と、引用商標の称呼「パイカエース」とは、相違する各音の音質の差、音構成の差等により区別できるものである。

また、両商標は、外観において明らかな違いがあり、観念においては、両者は共に特定の語義を有しない造語というべきものであるから、これを比較することができないものである。

そうすると、本願商標と引用商標とは、外観、称呼、観念のいずれの点よりみても、類似しない商標である。

したがって、本願商標を商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。

その他、本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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