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結論

勝訴(請求認容)

第4条第1項第11号「称呼の類似性と音の差異」の商標審決・判断理由(審判番号:平成10年審判第12590号|拒絶査定取消・登録)

審判番号
平成10年審判第12590号
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)引用商標「FDI」
争点(論点)
称呼の類似性と音の差異
適用条文
第4条第1項第11号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判平成10年審判第12590号・不服)は、本件商標と引用商標「FDI」について、商標法第4条第1項第11号への該当性が争われた事例です。主な争点は「称呼の類似性と音の差異」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。類似する商標を出願する際は、本件の判断枠組みを踏まえて称呼・外観・観念や指定商品の重なりを事前に確認することが重要です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、別掲のとおりの構成よりなり、第42類に属する願書記載のとおりの役務を指定役務として平成6年8月5日に登録出願されたものであるが、その後、指定役務については、平成10年9月10日付の手続補正書をもって、「電子計算機(中央処理装置及び電子計算機用プログラムを記憶させた電子回路・磁気ディスク・磁気テープその他の周辺機器を含む。)の貸与,コンピューターデータベースへのアクセスタイムの賃貸,電子計算機の設計,電子計算機のプログラムの設計・作成又は保守,デザインの考案」に補正されたものである。

2 引用商標

原査定において、本願の拒絶の理由に引用した登録第3161068号商標(以下「引用商標」という。)は、「FDI」の文字を横書きしてなり、平成4年9月16日に登録出願、第42類「電子計算機のプログラムの設計・作成又は保守,電子計算機(中央処理装置及び電子計算機用プログラムを記憶させた電子回路磁気ディスク・磁気テープ・その他の周辺機器を含む)の貸与,デザインの考案,電気に関する試験又は研究,翻訳」を指定役務として平成8年5月31日に設定登録されたものである。

3 当審の判断

本願商標は、別掲のとおり、欧文字と図形の組み合わせからなるところ、その構成に照らし、欧文字部分自体が独立して自他役務の識別標識としての機能を果たすものといえるから、該欧文字部分より「エフティーアイ」の称呼を生ずるものである。他方、引用商標は「FDI」の欧文字よりなるから、引用商標は「エフディーアイ」の称呼を生ずることは明らかである。

しかして、これら両称呼は第3音において「ティ」と「ディ」の差異を有するものである。そして、本願商標の欧文字部分と引用商標は、ともに欧文字を綴り合わせてなる一連の成語を形成するものではなく、アルファベット3文字を羅列してなり、しかも、本願商標にあってはピリオドで一文字ずつ区切られているものであって、このような場合、発音に際しては一気一連というよりも、一文字一文字を区切って明確に発音される場合が多いといえるから、前記音の差異を合わせ考えれば、両商標は称呼上相紛れることなく区別できるものである。

また、両商標は、前記の構成よりみて外観、観念においても相紛れるおそれはない。

したがって、本願商標と引用商標とは、外観、称呼及び観念のいずれの点からみても類似しない商標であるから、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。

その他、本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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