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結論

勝訴(請求認容)

商標「TRISCEND」と「TRANSCEND」の称呼の音質差異(第4条第1項第11号|審判不服2000−6309(T2000−6309/J1))

審判番号
不服2000−6309(T2000−6309/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「TRISCEND」引用商標「TRANSCEND」
争点(論点)
称呼の音質差異
適用条文
第4条第1項第11号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2000−6309(T2000−6309/J1)・不服)は、本件商標「TRISCEND」と引用商標「TRANSCEND」について、商標法第4条第1項第11号への該当性が争われた事例です。主な争点は「称呼の音質差異」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。類似する商標を出願する際は、本件の判断枠組みを踏まえて称呼・外観・観念や指定商品の重なりを事前に確認することが重要です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「TRISCEND」の欧文字を標準文字により横書きしてなり、第9類「電子応用機械器具及びその部品」を指定商品として、平成10年5月12日(パリ条約による優先権主張 1998年2月6日 アメリカ合衆国)に登録出願されたものである。

2 引用商標

原査定において、本願商標の拒絶の理由に引用した登録第3338248号商標(以下「引用商標」という。)は、「TRANSCEND」の欧文字を横書きしてなり、平成6年3月4日に登録出願、第9類「電子計算機用プログラムを記憶させた電子回路,電子計算機用プログラムが記録された磁気ディスク・光学ディスク・磁気テープ」を指定商品として、同9年8月8日に設定登録されたものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記のしたとおりの構成からなるものであるところ、固有の称呼、観念を有しない造語よりなるものといえ、その綴りからすると我が国において外国語の中で最も普及している英語の発音方法にならい発音した場合「トライセンド」又は「トリセンド」とごく自然に発音し得るものと認められるから、該構成文字に相応して、「トライセンド」又は「トリセンド」の称呼を生ずるものと判断するのが相当である。

これに対し、引用商標は、前記したとおりの構成よりなるところ、英語の辞書によれば「超越する、にまさる」等の意味を持つ語であるが、我が国において親しまれた語とは言い難くむしろ造語として認識するものとみるのが自然であるから、本願商標の発音方法と同様にその構成文字に相応して「トランセンド」の称呼を生ずるものと判断するのが相当である。

そこで、この両称呼を比較するに、本願商標の「トリセンド」引用商標の「トランセンド」の称呼とは構成音数及び音質の明らかな相違により両称呼は明瞭に区別されるといえる。次に本願商標の「トライセンド」と引用商標の「トランセンド」の称呼を比較するに、両称呼の差異は中間における「イ」と「ン」の音の差異とはいえ、「イ」の音は声帯を振動させて発して聴取される音であるのに対して、「ン」の音は有声の気息を鼻から漏らして発する鼻音であり、その音質に明らかな差異を有し、中間音といえども、両称呼全体に与える影響は決して小さいものとはいえず、いずれも6音と比較的短いこととも相俟って、それぞれを一連に称呼するも、彼此相紛れるおそれはないものとみるのが相当である。

その他、本願商標と引用商標とを類似のものとすべき事由は見出せない。

したがって、本願商標と引用商標とは、外観、称呼及び観念のいずれの点においても紛れるおそれのない非類似の商標であるから、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するものとして、本願を拒絶した原査定は、妥当でなく、取り消しを免れない。

その他、本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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