sokuhyo

Trademark Appeal Case

称呼の要部抽出と識別力

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号不服2001−5508(T2001−5508/J1)
審判種別不服
結論勝訴(請求認容)

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「CINEMA」及び「シネマ」の文字を二段に横書きしてなり、願書に記載のとおりの商品を指定商品として、平成12年1月17日に登録出願、その後、平成13年1月17日付けをもって手続補正書の提出があり、指定商品が第9類「理化学機械器具,測定機械器具,配電用又は制御用の機械器具,回転変流機,調相機,電池,電気磁気測定器,電線及びケーブル,眼鏡,救命用具,電気通信機械器具(「ファクシミリ」を除く。),レコード,メトロノーム,電子応用機械器具及びその部品,オゾン発生器,電解槽,ロケット,遊園地用機械器具,スロットマシン,運動技能訓練用シミュレーター,乗物運転技能訓練用シミュレーター,電気アイロン,電気式ヘアカーラー,電気ブザー,乗物の故障の警告用の三角標識,発光式又は機械式の道路標識,鉄道用信号機,火災報知機,ガス漏れ警報器,盗難警報器,事故防護用手袋,消火器,消火栓,消火ホース用ノズル,スプリンクラー消火装置,消防艇,保安用ヘルメット,防火被服,防じんマスク,防毒マスク,溶接マスク,磁心,抵抗線,電極,ガソリンステーション用装置,自動販売機,駐車場用硬貨作動式ゲート,金銭登録機,硬貨の計数用又は選別用の機械,作業記録機,写真複写機,手動計算機,製図用又は図案用の機械器具,タイムスタンプ,タイムレコーダー,電気計算機,パンチカードシステム機械,票数計算機,ビリングマシン,郵便切手のはり付けチェック装置,ウエイトベルト,ウエットスーツ,浮袋,エアタンク,水泳用浮き板,レギュレーター,潜水用機械器具,アーク溶接機,金属溶断機,電気溶接装置,検卵器,電動式扉自動開閉装置」に減縮されたものである。

2 引用商標

原査定において、本願の拒絶の理由に引用した登録第4246249号商標(以下「引用商標」という。)は、別掲のとおりの構成よりなり、平成9年7月25日に登録出願、第1類「写真材料」及び第9類「電気通信機械器具,電子応用機械器具及びその部品,レコード,録画済みビデオディスク及びビデオテープ,写真機械器具,映画機械器具,光学機械器具」を指定商品として、平成11年3月5日に設定登録されたものである。

3 当審の判断

引用商標は、別掲のとおりであるところ、その構成及び態様からすれば、「かちんこ」と思しき図形の中に書されているのは「cinema」の文字と、また、該図形の左側に書されているのは「E」の文字と容易に認識し得るものである。

そして、その構成中の「E」の文字の高さと「かちんこ」と思しき図形の高さや、「E」の文字の線の太さと「かちんこ」の拍子木と思しき図形部分の太さがほぼ同一であるなど、全体がまとまりよく一体に表示されているところ、そのような構成の中でも、特に「cinema」の文字は「E」の文字に寄った位置に表示されているものであり、該文字部分の全体より生ずる「イーシネマ」の称呼も、5音構成と簡潔なもので、淀みなく一連に称呼し得るものである。

しかも、その構成中の「cinema」の文字部分は、近年、「デジタルシネマ」と称する所謂デジタル機器を用いて制作する映画が脚光を浴びており、そのためのデジタルカメラなどのデジタル機器の開発もなされている実状があることからすれば、自他商品の識別標識として機能し得ないとまではいえないとしても、少なくとも、強力な自他商品の識別力を発揮するとはいい難いものである。

そうすると、本願商標に接する取引者、需要者は、殊更に、「cinema」の文字部分のみに注目して、「シネマ」の称呼をもって取引に当たる場合があるというよりも、むしろ、常に構成全体を一体不可分のものと認識、把握し、その文字部分の全体に相応した「イーシネマ」の称呼をもって取引に当たるとみるのが自然である。

してみれば、引用商標については、「シネマ」の称呼を生ずるということはできず、その構成文字の全体に相応した「イーシネマ」の称呼のみを生ずるものと判断するのが相当であるから、引用商標より「シネマ」の称呼をも生ずるとし、そのうえで、本願商標と引用商標が称呼上類似するとして、本願商標を商標法第4条第1項第11号に該当するとした原査定は、取消しを免れない。

その他、本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

Next Action

次の一手につながるサービス

類似審決の追加調査から中間応答、新規出願の費用確認まで、この審決を起点に次のアクションへ進めます。

次の一歩へ

商標の登録可能性を無料で確認するか、費用の目安を料金表・シミュレーターで把握できます。