Trademark Appeal Case
価格問う語の識別力
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 不服2002−7583(T2002−7583/J1) |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、「おいくら」の平仮名文字を横書きしてなり(標準文字による商標)、第35類「リサイクル商品・中古品の買い取り価格をウェブサイト上で表示することを特徴とするリサイクル商品・中古品の売買契約の締結の媒介又は取次ぎ,商品の販売に関する情報の提供,競売の運営」を指定役務として、平成12年12月14日に登録出願されたものである。
2 原査定の拒絶の理由
原査定は、『本願商標は、『おいくら』の文字を普通に用いられる方法(標準文字)で書してなるところ、その構成中の『お』は、聞き手に対する丁寧の気持ちを表す接頭語であり、『いくら』は不定量や不定の度合をいい、また、量・程度を問うのに使う語である。そうすると、本願商標からは商品の価格等を問う意味合いを直観するにすぎないものであるから、このようなものを指定役務について使用しても何人かの業務に係る役務であるかを認識することができない商標であると認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当する。』旨認定し、本願を拒絶したものである。
3 当審の判断
本願商標は、上記したとおり「おいくら」の文字よりなるところ、構成中語頭の「お」の文字は、「広く事物に冠して、聞き手に対する丁寧の気持ちを表す。」語として用いられているものであり、それに続く「いくら」の文字は、「幾ら(ラは接尾語)不定の度合・分量を表す語。どれほど。不定量や不定の度合いを言い、また、量・程度を問うのに使う。」(岩波書店発行広辞苑第5版)等の意味合いを有する語である。
本願商標は、これら文字の結合よりなり、全体として、商品の販売又は役務の提供の際、価格を問うのに普通に用いられる語であって、世人一般に知られ(馴染まれ)た平易な語として看取、認識されるというのが相当である。
してみると、本願商標は、これをその指定役務に使用しても、これに接する取引者、需要者は、容易に上記意味合いを表す語として認識、理解するにとどまり、自他役務を識別するための標識とはみないというのが相当であるから、需要者が何人かの業務に係る役務であることを認識することができない商標といわざるを得ない。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当し、登録すべき限りでない。
よって、結論のとおり審決する。
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