Trademark Appeal Case
品質表示と識別力
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 異議2003−90503(T2003−90503/J7) |
|---|---|
| 審判種別 | 異議 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本件商標
本件登録第4674259号商標(以下「本件商標」という。)は、「やわらかDeepEssence」の文字を標準文字で表してなり、平成14年4月1日に登録出願、第3類に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品を指定商品として、同15年5月23日に設定登録されたものである。
2 登録異議の申立ての理由
本件商標は、「柔軟」の意味を有する「やわらか」、「深く」の意味を有する「Deep」及び「エキス」の意味を有する「Essence」からなるものであるところ、指定商品との関連からみれば、「やわらか」の語は「感触がやわらかい商品」を表す語として認識されており、「Deep(ディープ)」の語は「肌等の深部に浸透する商品」の意味合いを持つ語として認識されているものであり、また、「Essence(エッセンス)」の語は「美容液」の意味合いをもつ語として認識されているものである。
したがって、本件商標は、これをその指定商品に使用するときは、「感触がやわらかく肌等の深部に浸透する美容液」を直感させ、その商品の品質を表す標章に過ぎないものであり、また、これを「感触がやわらかく肌等の深部に浸透する美容液」以外の指定商品について使用するときは、あたかもその商品が「感触がやわらかく肌等の深部に浸透する美容液」であるかの如く直感させ、その商品の品質について誤認を生ずるおそれがある。
以上のとおり、本件商標の登録は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に違反してされたものであるから、取り消されるべきである。
3 当審の判断
本件商標は、前記のとおりの構成からなるところ、これを構成する「やわらか」、「Deep」及び「Essence」の各語が、登録異議申立人(以下「申立人」という。)の主張するが如き語義を有するものであることは認められる。
しかしながら、申立人の提出に係る証拠によるも、「Essence」の語が「美容液」を表すものとして、一般的に用いられているという事実は認めることはできない。
さらに、「やわらかDeepEssence」の文字(語)は、「美容液」をはじめとする本件商標の指定商品の品質等を表示するものとして、取引上一般的に使用されているという事実は見出せない。
そうすると、本件商標は、これに接する取引者・需要者をして、申立人の主張するような「感触がやわらかく肌等の深部に浸透する美容液」の意味合いを理解させ、特定の商品の品質等を認識させるというより、構成全体をもって、一種の造語を表したと理解されるとみるのが相当である。
したがって、本件商標は、これをその指定商品のいずれについて使用しても、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものであり、また、商品の品質について誤認を生じさせるおそれはないものといわなければならない。
以上のとおり、本件商標の登録は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に違反してされたものではないから、同法第43条の3第4項の規定により、その登録を維持すべきである。
よって、結論のとおり決定する。
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