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Trademark Appeal Case

リモートスキャンの識別力

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号不服2001−11839(T2001−11839/J1)
審判種別不服
結論敗訴(請求棄却)

結論テキスト

本件審判の請求は、成り立たない。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「リモートスキャン」の文字を横書きしてなり、第9類の願書に記載のとおりの商品を指定商品として、平成11年8月30日に登録出願、その後、平成12年8月8日付けをもって手続補正書の提出があり、その指定商品が第9類「電子応用機械器具及びその部品,電気通信機械器具,写真機械器具,映画機械器具,光学機械器具」に補正されたものである。

2 当審において通知した拒絶の理由

当審においては、請求人に対して、平成15年9月29日付けをもって拒絶理由の通知を行ったところ、その拒絶理由の要旨は次のとおりである。

(1)本願商標は「リモートスキャン」の文字を書してなるところ、その構成中の前半部の「リモート」の文字部分は、「遠隔操作の」、「リモートコントロールの」等を意味する語として親しまれた語であり、「超図解 パソコン用語事典2002年版」(発行所 株式会社エクスメディア)によれば、その指定商品を取り扱う分野においては、「通信回線を通して、遠隔地にあるコンピュータやデバイスに接続すること」を「リモートアクセス」、「通信回線を利用して、処理するデータを遠隔地からコンピュータに送ってから、定期的に一括して処理すること」を「リモートバッチ処理」と、「遠隔地に設置されたシステムをネットワークによってメンテナンスすること」を「リモートメンテナンス」と、「遠隔地から通信回線を利用して特定のコンピュータにログインすること」を「リモートログイン」と称する用例のごとく使用されているものである。また、後半部の「スキャン」の文字部分は、「読みとる」、「スキャンする」、「走査する」、「情報を調べる」等を意味する語として親しまれた語であり、その指定商品を取り扱う分野では、「超図解 パソコン用語事典2002年版」によれば「スキャナを使用して原稿を光学的に読み込み、デジタルデータ化すること」又は「(データの検索)ファイルの中からデータを探し出すこと。『走査する』ともいう。」を、「最新2002年版 標準パソコン用語事典」(発行所 株式会社秀和システム)によれば「画像入力装置(スキャナ)で、画像などを光学的に読み込み、デジタルデータに変換すること」又は「データなどの情報を調べたり、探したりすること。走査ともいう。」を意味するものと理解されているものである。

そうすると、本願商標は、上述のような「リモート」と「スキャン」の文字を結合させてなるのであるから、その指定商品を取り扱う業界では、全体としては「通信回線等を利用して、遠隔地からスキャナで原稿を読み込み、デジタルデータ化すること」や「通信回線等を利用して、遠隔地からデータなどの情報を調べたり、探したりすること」程度の意味合いを容易に認識されるものということができる。

(2)このことは、本願商標を構成する「リモートスキャン」の文字について、インターネットのホームページに次のとおり記載されている事実からも裏付けられる。

(2−a)「http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010206/aisoft.htm」のホームページには、「エー・アイ・ソフト、リモートスキャンに対応したOCRソフト」の見出しの下に、「エー・アイ・ソフト株式会社は、リモートスキャンに対応した日本語/英語OCRソフト『読んde!!ココVer.7 with名刺OCR』を2月23日より発売する。・・・また、スキャナを接続したマシンに『リモートde!!スキャンサーバー』をインストールすることで、リモートスキャンクライアントをインストールしたPCからスキャン操作が可能となる、リモートスキャン機能を搭載。オフィスなどで1台のスキャナを共有することが可能となった。」と記載されている。

(2−b)「http://www.pestpatrol.jp/catalog.pdf」のホームページには、「PESTPATROL日本語版 隠れた脅威からコンピュータを守る」の見出しの下に、「現在、多くのコンピュータにはウイルス対策など何かしらのセキュリティが施されていることは言うまでもありません。しかし、既存のセキュリティツールでは、ネットワーク最大の脅威となりつつある不正プログラムを検出できないという事実をご存知でしたか?キーローガー、スパイウェア、ハッカーツール、そしてトロイの木馬などは隠れた脅威であり、これらの不正プログラムを総称して我々は『ペスト』と呼んでいます。・・・PestPatrolは、6万にも及ぶペストを素早く検出し、安全に駆除することが可能です。・・・リモート・スキャン マッピングされたユーザードライブに対して、管理者からリモートスキャンが可能 ローカル・スキャン 各クライアントにインストールすることでローカル・ドライブのスキャンが可能」と記載されている。

(2−c)「http://net.soliton.jp/service/sec_shindan_index.html」のホームページには、「セキュリティ診断サービス」の見出しの下に、「サービスメニュー ■トライアルスキャン(リモートのみ)サービス料金 ¥95,000 ・『スタンダードスキャン』と同等サービスの評価用メニュー。・(3IP、リモートスキャン、ツール標準帳票の提出のみの制限とし、1社1回限定)■スタンダードスキャン(オンサイト、リモート)サービス料金 ¥350,000〜 ・最新のクラッキング手法を含む1100項目以上の検討項目をチェック。・外部からの攻撃に対する診断として、外部に設置したFirewallやwebを評価。■エグゼクティブスキャン(オンサイト、リモート)サービス料金 ¥440,000〜 ・『スタンダードスキャン』に加え、下記サービスを提供・・・」と記載されている。

(2−d)「http://www.zdnet.co.jp/broadband/rbb/0202/14/rbb_0214_11.html」のホームページには、「IIJ、ネットワークの脆弱性を監視する法人向けのセキュリティ監査サービスを開始」の見出しの下に、「インターネットイニシアティブは、3月1日より、NRIセキュアテクノロジーズと共同で、ネットワークセキュリティの監査サービス『IIJセキュリティスキャンサービス』『iBPSセキュリティアセスメントサービス』を開始する。ポートスキャンや脆弱性チェック、Dos攻撃などによって、セキュリティ検査を実施するもの。・・・一方のiBPSセキュリティアセスメントサービスは、より大規模なネットワークシステムを対象としたセキュリティ診断サービスで、監査用件の事前確認や結果報告は、担当エンジニアが訪問して実施する。リモートスキャンやオンサイトスキャンによるネットワークの監査で、監査内容のレベルに応じて、『タイプA』『タイプB』『タイプC』の3品目が用意される。・・・◆iBPSセキュリティアセスメントサービス 料金体系 タイプA(リモートスキャン):個別見積もり タイプB(オンサイトスキャン):個別見積もり タイプC(OS・ファイルレベルのオンサイトスキャン):個別見積もり・・・」と記載されている。

(2−e)「http://www.fujixerox.co.jp/office_solution/pickup/02/_kyusyunec/future/kyushunec.pdf」のホームページには、「TPM活動の一環としてレスペーパー化を推進 価格・操作性の面でDocuWorksを高く評価」の見出しの下に、「内線ファクスで『リモートスキャン』」として「・・・そこで考えられたのが、親展ボックスをいわば『リモートスキャナー』として利用する方法。まず、送信したい文書をデスクサイドにある既存のファクス機から自分の親展ボックスに向けて内線で送り、親展ボックスからDocuWorks化された文書を拾い出します。このようにしてデジタル化されたファクス文書をパソコン上からダイレクトファクスで先方に送っておられます。つまり、ファクス機がすでにフロアの各所に設置されていることを活かしながら、DocuCentreとDocuWorksの機能を取り込み、ファクス文書の電子化を実現されているのです。」と記載されている。

(2−f)「http://www.nsh.co.jp/security/is/」のホームページには、「日本システムハウス株式会社」及び「INTERNET SECURITY SYSTEMS Internet Scanner」の見出しの下に、「製品紹介」として「Internet Scannerは、ネットワークへの不正アクセスの実際の手口を模倣し、セキュリティ上の問題点を厳密に検知、調査するアプリケーションです。スキャンは診断するターゲットマシンのIPアドレスを通して行い、WINDOWS、UNIXなど、OSの種類を問わずに可能。・・・【Internet Scanner7.0の新機能】・・・Site Protector2.0およびSecurity Fusion Module2.0との完全統合 ・Site Protector2.0からリモートスキャンを実施することができます。・Security Fusion Module(以下SFM)により、RealSecureとの脆弱性を相関分析が可能です。・・・」と記載されている。

(2−g)「http://www.kcs.ne.jp/syouhin/kofax/pdf/AcentCapture5_catalog.PDF」のホームページには、「KCS Kanematsu Communications」及び「ASCENT CAPTURE 5」の見出しの下に、「スキャンされたイメージ、メール、ワープロデータといった種別にかかわらず集中する全てのコンテンツをひとつの強力なツールでインポートすることが可能になりました。実際に紙の移送をすることなくリモートオフィスからセンターワークフローにデータが移動できることを想像してみてください。また、身近な個所からでも世界中のどこからでも、ブラフザを利用してあらゆる個所からコンテンツにインデクシングが可能になりました。」及び「一日で百万ページといった大規模処理でも問題は有りません。Ascent Captureのネットワーク構成上に、スキャン、認識、確認そしてリリースステーションといった機能ステーションを容易に追加し拡張することができます。そしてまた、Ascent Captureインターネットサーバー、Webバリデーションサーバーは、リモートスキャン用PC、リモートインデクシング用PCを設置することにより、世界中のあらゆる個所からインターネットまたは企業ネットワークでAscent Captureのセンターサイトに接続し利用することが可能になります。」と記載されている。

(2−h)「http://www.i−p−net.co.jp/details/secus001.htm」のホームページには、「IPnet an Oki Company」及び「セキュリティ運用支援サービス 世界水準のセキュリティ運用を提供します 」の見出しの下に「ERS(Emergency Response Service)によるセキュリティサポート ・年3回のリモートスキャン、セキュリティ評価サービスと報告 ・専門エンジニアがオンサイト対応する緊急出動サービス」と記載されている。

(3)そして、本願商標の補正後の指定商品は、「電子応用機械器具及びその部品,電気通信機械器具,写真機械器具,映画機械器具,光学機械器具」であるところ、原稿を読み込み、デジタルデータ化する機械である「スキャナ」や、データなどの情報を調べたり、探したりするために用いるコンピュータやソフトウェアなどの商品を含むとともに、通信回線を構築する上で不可欠な電気通信機械器具をも含んでおり、上記(1)で述べた「リモートスキャン」の文字より看取される意味合いに密接な関係を有しているものである。

(4)してみれば、本願商標は、その指定商品中、「通信回線等を利用して、遠隔地から原稿を読み込み、デジタルデータ化する」ために用いる機械器具や「通信回線等を利用して、遠隔地からデータなどの情報を調べたり、探したりする」ために用いる機械器具に使用するときは、その取引者、需要者をして、上記(1)の意味合いを容易に看取させ、その商品の品質を表示するものと認識させるにすぎないものと認める。

したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、その指定商品中、上記意に相応した商品以外の商品に使用するときは、その商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるから、同法第4条第1項第16号に該当する。

3 当審の判断

当審において、請求人に対し、新たに前記2の拒絶の理由を通知し、相当の期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、請求人からは何らの意見、応答もない。

そして、前記2の拒絶の理由は妥当なものと認められ、本願は、その拒絶の理由によって拒絶をすべきものである。

よって、結論のとおり審決する。

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