Trademark Appeal Case
「宗家」付加の要部抽出
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 不服2001−4025(T2001−4025/J1) |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、「水戸大神楽宗家」の文字を横書きしてなり、第41類「技芸・スポーツ又は知識の教授,映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営,映画の上映・制作又は配給,演芸の上演,演劇の演出又は上演,音楽の演奏,放送番組の制作,興行場の座席の手配,レコード又は録音済み磁気テープの貸与,録画済み磁気テープの貸与」を指定役務として、平成11年11月30日に登録出願されたものである。
2 引用商標
原査定において、本願拒絶の理由に引用した登録第4149161号商標(以下「引用商標」という。)は、「水戸大神楽」の文字を横書きしてなり、平成8年8月23日に登録出願、第41類「獅子舞・曲芸・横笛・太鼓及び三味線の教授,演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営,演芸の上演,演劇の上演,太神楽の上演,音楽の演奏」を指定役務として、同10年5月22日に設定登録されたものである。
3 当審の判断
本願商標は、前記のとおり「水戸大神楽宗家」の文字よりなるところ、該文字は「茨城県指定文化財である水戸の伝統芸能」を認識させる「水戸大神楽」の文字と「宗主たる家、本家、家元」を意味する「宗家」の文字より構成されているものと容易に理解されるものである。
しかして、本願商標全体を称呼する場合には、「ミトダイカグラソウケ」とやや冗長なものとなり、かつ、本願商標の構成中の「宗家」の文字部分が前記したとおり、その本家、家元を表す語と同義であり、水戸大神楽を家筋に伝える地位にある家(人)であることを強調している語にすぎないから、簡易迅速を尊ぶ商取引の実際にあっては需要者、取引者をして「水戸大神楽」の文字部分をもって、商取引の指標として資する場合も多いというのが相当である。
そうとすれば、本願商標は、構成全体の文字に相応して「ミトダイカグラソウケ」の称呼を生ずるほか、「宗家」の文字部分を捨象して、単に「水戸大神楽」の文字部分に相応し「ミトダイカグラ」の称呼及び「茨城県指定文化財である水戸の伝統芸能」の観念をも生ずるものといわなければならない。
他方、引用商標は、「水戸大神楽」の文字よりなるものであるから、その構成文字に相応して「ミトダイカグラ」の称呼及び「茨城県指定文化財の伝統芸能」の観念を生ずること明らかである。
してみれば、本願商標と引用商標とは、外観上の差異を考慮しても、称呼及び観念を共通にする類似の商標であり、かつ、本願商標の指定役務は、引用商標の指定役務と同一又は類似の役務を含むものである。
したがって、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当であって、取り消すことはできない。
なお、請求人は、引用商標について、商標登録の無効審判の請求をする旨述べているが、請求人による該無効審判の請求(審判番号:2001−35341)は、不成立の審決の確定登録が平成14年9月11日にされているものである。
よって、結論のとおり審決する。
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