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結論

勝訴(請求認容)

商標「ミストウォーター」の論点抽出失敗(第4条第1項第16号・第3条第1項第3号|審判不服2003−2961(T2003−2961/J1))

審判番号
不服2003−2961(T2003−2961/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「ミストウォーター」
争点(論点)
論点抽出失敗
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2003−2961(T2003−2961/J1)・不服)は、本件商標「ミストウォーター」について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「論点抽出失敗」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「ミストウォーター」の片仮名文字を標準文字で表してなり、第5類「薬剤,歯科用材料,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,医療用腕環,失禁用おしめ,人工受精用精液,乳児用粉乳,乳糖,はえ取り紙,防虫紙」を指定商品として、平成13年9月5日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由(要旨)

原査定は、「本願商標は、『霧状のもの』を意味する外来語『ミスト』及び『水』を意味する外来語『ウォーター』を結合し、全体として『霧状の水』の意味を容易に理解させる『ミストウォーター』の文字を普通に用いられる方法(標準文字)で表示してなるものであるが、指定商品『薬剤』との関係において、例えばスプレー式の点鼻薬においては、『有効成分(薬液)が小さな霧状となって鼻粘膜に直接作用する』ものが存在し、広く一般に製造、販売されていることから、本願商標をその指定商品中例えば『スプレー式の薬剤』に使用しても、需要者は、霧状の水(薬液)が粘膜等に直接作用するものであること、すなわち、商品の品質を表示したものと理解し、認識するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の「薬剤」に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、上記のとおり、「ミストウォーター」の片仮名文字を標準文字で表してところ、構成中前半部の「ミスト」の文字(語)が「霧状のもの」を意味し、後半部の「ウォーター」の文字(語)が「水」を意味するものであるとしても、これらを結合して一連に表した本願商標は、原審説示のような意味合いを看取させるものではなく、特定の商品の品質を、直接的、かつ、具体的に表示したものともいえないものである。

また、当審において、職権をもって調査したが、「ミストウォーター」の文字が、本願の指定商品を取り扱う業界において、商品の品質を表すものとして、普通に使用されている事実を見出すことができなかった。

してみると、本願商標は、全体として一種の造語を表したものとして認識されるというのが相当であるから、これをその指定商品に使用しても、自他商品の識別標識としての機能を十分に果たし得るものであり、また、商品の品質について誤認を生じさせるおそれもないものである。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当でなく、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶をすべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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