sokuhyo弁理士法人WATT 監修ご利用の流れ

A判定なら印紙代込み全額返金

結論

勝訴(請求認容)

商標「CUISINIER」の外国語商標の識別力と称呼(第4条第1項第11号・第3条第1項第3号|審判不服2004−10886(T2004−10886/J1))

審判番号
不服2004−10886(T2004−10886/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「CUISINIER」
争点(論点)
外国語商標の識別力と称呼
適用条文
第4条第1項第11号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2004−10886(T2004−10886/J1)・不服)は、本件商標「CUISINIER」について、商標法第4条第1項第11号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「外国語商標の識別力と称呼」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「CUISINIER」の欧文字を標準文字により表してなり、第30類「アイスクリーム用凝固剤,家庭用食肉軟化剤,ホイップクリーム用安定剤,食品香料(精油のものを除く。),茶,コーヒー及びココア,氷,菓子及びパン,調味料,香辛料,アイスクリームのもと,シャーベットのもと,コーヒー豆,穀物の加工品,アーモンドペースト,ぎょうざ,サンドイッチ,しゅうまい,すし,たこ焼き,肉まんじゅう,ハンバーガー,ピザ,べんとう,ホットドッグ,ミートパイ,ラビオリ,イーストパウダー,こうじ,酵母,ベーキングパウダー,即席菓子のもと,酒かす,米,脱穀済みのえん麦,脱穀済みの大麦,食用粉類,食用グルテン」を指定商品として平成15年7月31日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由(要旨)

原査定は、以下(1)及び(2)のように認定、判断し、本願を拒絶したものである。

(1)商標法第3条第1項第3号について

本願商標は、「CUISINIER」の文字を普通に用いられる方法をもって書してなるが、これは、フランス語で「料理人」を意味する語として親しまれているものであり、しかも、その指定商品は、調理用の材料などとして用いられるものであるところ、その種の商品については、いわゆる一般家庭用のほか、レストランや料理屋などの業務用として料理人向けの商品も普通に取り引きされている実情があることを踏まえると、これを、その指定商品に使用したときは、料理人向けの商品である旨の商品の品質(用途)を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。

(2)商標法第4条第1項第11号について

本願商標は、以下の(a)ないし(c)の登録商標と同一又は類似の商標であって同一又は類似の商品について使用をするものであるから、商標法第4条第1項第11号に該当する。

(a)登録第4559131号商標は、「LES CUISINIERS DE FRANCE」の欧文字を横書きしてなり、平成13年4月12日登録出願、第32類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品を指定商品として、同14年4月12日に設定登録されたものである。

(b)登録第4559132号商標は、「LES CUISINIERS DE FRANCE」の欧文字を横書きしてなり、平成13年4月12日登録出願、第30類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品を指定商品として、同14年4月12日に設定登録されたものである。

(c)登録第4559133号商標は、「LES CUISINIERS DE FRANCE」の欧文字を横書きしてなり、平成13年4月12日登録出願、第29類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品を指定商品として、同14年4月12日に設定登録されたものである(以下、これらをまとめて「引用各商標」という。)。

3 当審の判断

(1)商標法第3条第1項第3号について

本願商標は、上記のとおり、「CUISINIER」の欧文字を書してなるところ、この文字がフランス語で「料理人」等を意味する語であり、また、その指定商品を取り扱う分野においてフランス語が比較的使用される傾向にあることを考慮したとしても、これに接する取引者・需要者が一見して直ちにその意味を認識、理解することができるほど親しまれた語を表したものとはいい難いばかりでなく、これが、その指定商品の品質(用途)を、直接的かつ具体的に表示するものともいえないものである。

また、かかる文字が、商品の品質等を表示するためのものとして、普通に使用されている事実を発見することはできなかった。

してみれば、本願商標は、その指定商品について使用しても、自他商品の識別機能を発揮し得るものというべきである。

(2)商標法第4条第1項第11号について

本願商標は、前記(1)のとおり、フランス語で「料理人」等を意味する語であり、これより、フランス語風の発音に倣い「キュイジニエ」の称呼を生ずるものである。

他方、引用各商標は、上記のとおり「LES CUISINIERS DE FRANCE」の欧文字を横書きしてなるところ、構成各文字は、同じ書体、同じ大きさで外観上まとまりよく一体に表されているものであり、その一部分が他の部分から独立して強調されるような態様ではなく、その構成中、「LES」は、「複数形の定冠詞」、「CUISINIERS」は、「料理人(最後のSは、複数形を示す。)」、「DE」は、「〜の」及び「FRANCE」は、「フランス」の意味を有するフランス語であるところから、フランス語風の発音に倣い「レキュイジニェドフランス」と称呼し、「フランスの料理人」を観念するものというのが相当である。

してみれば、本願商標と引用各商標とは、その構成音数に明らかな差異が認められ、十分に聴別し得るものである。また、本願商標と引用各商標とは、外観において明白な差異を有し、観念においても、本願商標は「料理人」等の観念を有するものであり、引用各商標は、「フランスの料理人」の観念を有するものであるから、両者は明らかに区別し得るものである。

してみると、本願商標と引用各商標とは、その外観、称呼及び観念のいずれよりみても何ら相紛れるおそれのない、非類似の商標といわざるを得ない。

(3)むすび

以上のとおり、本願商標は、商標法第3条第1項第3号、同法第4条第1項第11号のいずれにも該当するものでないから、これを理由として本願を拒絶した原査定は、妥当でなく、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

A判定なら印紙代込み全額返金

過去の審決を調べたあと、登録可能性を無料で確認しませんか?

Sokuhyoなら約1分でAI判定(A〜C)。A判定なら印紙代込みの全額返金保証が付きます。

無料でAI商標調査を試す(約1分)

第4条第1項第11号が問題となった他の審決です。

第4条第1項第11号の審決をもっと見る

Next Action

関連する調査・サービス

類似審決の追加調査や区分・類似群の確認、中間応答の相談へ進めます。

次の一歩へ

商標の登録可能性を無料で確認するか、出願から登録までの流れ・費用の目安を把握できます。