Trademark Appeal Case
Webinstallerの記述性
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 不服2003−1619(T2003−1619/J1) |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
第1 本願商標
本願商標は、「Webinstaller」の文字を標準文字で書してなり、第9類「電子応用機械器具及びその部品,電気通信機械器具,写真機械器具,映画機械器具,光学機械器具,レコード,メトロノーム,映写フィルム,スライドフィルム,スライドフィルム用マウント,録画済みビデオディスク及びビデオテープ,金銭登録機,硬貨の計数用又は選別用の機械,作業記録機,写真複写機,手動計算機,製図用又は図案用の機械器具,タイムスタンプ,タイムレコーダー,電気計算機,パンチカードシステム機械,票数計算機,ビリングマシン,郵便切手のはり付けチェック装置」及び第42類「電子計算機のプログラムの設計・作成又は保守及び助言,電子計算機のプログラムに関する試験又は研究,機械・装置若しくは器具(これらの部品を含む。)又はこれらにより構成される設備の設計,機械器具に関する試験・研究及び助言,電子計算機による情報処理,電子計算機を使用することにより機能するシステムの設計若しくは保守,包装用容器の開発・設計及び保守,宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次,飲食物の提供,美容,理容,コインシャワー場の提供,サウナの提供,温泉浴場の提供,その他の入浴施設の提供,写真の撮影及びその取次,オフセット印刷及びその取次,グラビア印刷及びその取次,スクリーン印刷及びその取次,石版印刷及びその取次,凸版印刷及びその取次,電子計算機用データの編集及び加工,求人情報の提供,ファッション情報の提供,気象情報の提供,科学技術情報の提供,結婚又は交際を希望するものへの異性の紹介,婚礼(結婚披露を含む。)のための施設の提供,婚礼のための施設の提供の契約の媒介又は取次,婚礼のための施設の利用に関する情報の提供,葬儀の執行及びその取次,墓地又は納骨堂の提供及びその管理,庭園又は花壇の手入れ及びその取次,庭園樹の植樹及びその取次,肥料の散布・配布及びその取次,苗木の仕立て,雑草の防除及びその取次,有害動物の防除(農業・園芸又は林業に関するものに限る。)及びその取次,建築物の設計及びその取次,測量及びその取次,地質の調査,医薬品・化粧品又は食品の試験・検査又は研究,建築又は都市計画に関する研究,公害の防止に関する試験又は研究,電気に関する試験又は研究,土木に関する試験又は研究,農業・畜産又は水産に関する試験・検査又は研究,細菌学の研究,化学の研究,心理検査,油田開発のための分析,織物の検査,電子計算機(中央処理装置及び電子計算機用プログラムを記憶させた電子回路・磁気ディスク・磁気テープその他の周辺機器を含む。)及び電子計算機用プログラムに関する試験又は研究,物理学の研究,著作権の利用に関する契約の代理又は媒介,法的調査,通訳及び派遣による通訳,翻訳及び派遣による翻訳,施設の警備,身辺の警備,個人の身元又は行動に関する調査,あんま・マッサージ及び指圧,きゅう,柔道整復,はり,医業,健康診断,歯科医業,調剤,栄養の指導,家畜の診察,病人の看護,出産の補助,保育所における乳幼児の保育,老人の養護,身体障害者の更生の援助,身体障害者の治療及び養護,精神薄弱者の更生の援助,編機の貸与,ミシンの貸与,衣服の貸与,植木の貸与,計測器の貸与,コンバインの貸与,祭壇の貸与,自動販売機の貸与,消火器の貸与,超音波診断装置の貸与,展示施設の貸与,電子計算機(中央処理装置及び電子計算機用プログラムを記憶させた電子回路・磁気ディスク・磁気テープその他の周辺機器を含む。)の貸与,布団の貸与,ルームクーラーの貸与,鉱山機械器具の貸与,印刷用機械器具の貸与,ボイラーの貸与,動力機械器具の貸与,風水力機械器具の貸与,搾乳機の貸与,孵卵器の貸与,漁業用機械器具の貸与,芝刈機の貸与,理化学機械器具の貸与,電気磁気測定器の貸与,ガソリンステーション用装置の貸与(自動車の修理又は整備業のものは除く),加熱器の貸与,調理台の貸与,流し台の貸与,冷凍機械器具の貸与,暖冷房装置(業務用)の貸与,美容院用・理髪店用機械器具の貸与,家具の貸与,敷物の貸与,カーテンの貸与,壁掛けの貸与,光学機械器具の貸与,カメラの貸与,医療器具の賃貸,データベースの検索代行,買い物代行,農業用機器の貸与,動物の飼育,受託による農耕,著作権の管理,錠前開け,検眼,石油の試掘,油田の調査,電子計算機・自動車その他の機器についてその用途に応じて的確な操作をするためには高度の専門的な知識・技術又は経験を必要とする機械の性能・操作方法に関する紹介及び説明,オフィスオートメーション関連機器の開発及び設計,機械・装置若しくは器具(これらの部品を含む。)又はこれらにより構成される設備の設計又は製図,医療診断情報の提供,老人介護情報の提供,新聞記事情報の提供,造花の貸与,製図用具の貸与,各種集会及び催しの利用に供する施設の提供,会議室の貸与,タオルの貸与,火災報知器の貸与,特許発明の実施許諾・譲渡の契約の代理又は媒介,商標の使用許諾・譲渡の契約の代理又は媒介,花輪の貸与,ガス湯沸かし器の貸与,ガスもれ感知器の貸与,ガスストーブの貸与,ガスメーターの貸与,ガスもれ警報器の貸与,ガスランプの貸与,ガスレンジの貸与,ガス計量器の貸与,ガス点火器の貸与,ガスボイラーの貸与,ガス灯の貸与」を指定商品及び指定役務として、平成13年11月9日に登録出願されたものである。
第2 原査定の拒絶の理由(要旨)
本願商標は、インターネットの「ウエブサイト」及び「コンピュータソフトウエアをインストールするプログラム」の意で一般に使用されている「Web」及び「installer」の欧文字を普通に用いられる方法で一連に書してなるところ、指定商品との関係において「ウエブサイト用コンピュータソフトウエアのインストールプログラム」の意で商品の品質表示として認識され、また、指定役務との関係において「ウエブサイト用コンピュータソフトウエアのインストールプログラムの設計・作成又は保守及び助言等」の意で役務の質を表示するものとして認識される。そうすると、本願商標をその指定商品中、前記の「ウエブサイト用コンピュータソフトウエアのインストールプログラム」及び指定役務中「ウエブサイト用コンピュータソフトウエアのインストールプログラムの設計・作成又は保守及び助言等」に使用するときは、単に商品の品質又は役務の質について普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標といわなければならない。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品又は役務以外の商品又は役務に使用するときは、商品の品質又は役務の質の誤認を生じさせるおそれがあるから、商標法第4条第1項第16号に該当する。
第3 当審の判断
1 本願商標について、当審において職権で行った証拠調べによれば、以下の事実が認められる。
(1)証拠資料1(本願商標「Webinstaller」を構成する用語の意味に関して)
(ア)「ウェブ(Web)」とは、世界規模で情報を検索し、入手あるいは発信も可能なシステムであるWorld Wide Webを略して呼ばれるものである。Webで表示される画面(Webページ)には別の場所へのリンク(接続情報)が含まれているので、ユーザーはリンクをクリックしてたどっていくだけで、それがどこにあるかを意識せずに、広範なネットワーク上のコンピュータから情報を見つけ出すことができる。情報を保存して提供するコンピュータをWeb(ウェブ)サーバーといい、Webサーバーから情報を引き出して表示するためのクライアントソフトウェアをWebブラウザという。WebサーバーとWebブラウザの間で情報は、リンクを含むHTML形式のファイルなどでやりとりされ、その通信にはHTTPというプロトコルが主に使われる。(自由国民社「現代用語の基礎知識2004」679頁より。)
(イ)「インストール(intall)」とは、パソコンにソフトを組み込んで使える状態にすることをいう。最近は、セットアップということも多い。(自由国民社「現代用語の基礎知識2004」698頁より。)
(ウ)「インストーラ(intaller)」とは、OSやアプリケーションなどのソフトウエアをハードディスクに組み込む(インストールする)ためのソフトウエア。セットアップ・プログラムという。(日経BP社「デジタル大辞典2001−2002年版」323頁より。)
(2)証拠資料2(「Webinstaller」「Webインストーラ」「ウェブインストーラ」の使用事例)
(ア)http://www.flateric.uklinux.net/howto.htmのウェブサイトにおいて、「movieの見方」「「Flat Eric News内にあるmovieを見ることができない」という方は次の点をチェックしてみてください。」との見出しのもと、「パソコンにQuick Timeというソフトウェアがインストールされているかどうか。」について、「・・・ダウンロードの方法には2種類あります。Webインストーラ インターネットに接続しながらインストールする。スタンドアローンインストーラ 先に必要なファイルをダウンロードし、そのファイルからインストールをする。Webインストーラの場合、ダウンロードするファイルは小さいですが、インストールするときにインターネットへ接続していなければなりません。また、スタンドアローンインストーラの場合、ダウンロードするファイルは大きいですが、一度ダウンロードをしてしまえばそれ以降インターネットへ接続する必要はありません。どちらにしても、Quick Timeのインストールを完了するまでには、一定時間インターネットへ接続しなければなりません。・・・」との記述がある。
(イ)http://www.sf-dream.com/midi/bgndtm/dtm13.txtのウェブサイトにおいて、「■ 2.インターネットを利用したカラオケ ■」との見出しのもと、「・・・クイックタイムのインストーラには、最初に必要最小限のファイルのみをダウンロードし、インストール中に必用なファイルをダウンロードしながらインストールを行うWEBインストーラと、 最初に全てのファイルをダウンロードしてからインストールを行うスタンドアローンインストーラの2種類があります。・・・」との記述がある。
(ウ)http://www.pbweb.jp/news/2000_06.htmlのウェブサイトにおいて、「2000.6.11 アップル,「Quicktime4.1.2日本語版」を配布。(Webインストーラからのインストールのほかスタンドアロン版も)」との記述がある。
(エ)http://www3.toshiba.co.jp/mfp/pdf_mfpnet/e-studio4511.pdfのウェブサイトにおいて、「Template/Web テンプレート/ウェブ」「標準装備のネットワーク機能が、Webベースでのスムーズ管理を実現。」との見出しのもと、「Webインストーラ」の項に、「Web上で各種ドライバをインストール システム管理者がドライバソフトウェアを本体にアップロードしてある場合、Web画面からプリンタドライバ、FAXドライバ、スキャンドライバなどを一括でダウンロードできます。モバイル機器などCD−ROM ドライブがない場合でも、ドライバのインストールが簡単に行えます。」との記述がある。
(オ)http://users.lbs.fds-schule.de/we/Documentation/Japanese/Install.htmlのウェブサイトにおいて、「インストールの仕方」、「ブラウザを使用したインストール」の見出しのもと、「ブラウザを使用してインストールを行うこともできます。ブラウザを起動して、CD−ROMのinstallフォルダ内のWebinstallerフォルダの中にあるinstall_jp.htmlを開いてください。・・・」
以上の記述から、「Webインストーラ」「Webinstaller」とは、あるソフトウェアをコンピュータにインストールする方法又はそのためのコンピュータプログラムの一つで、要すれば「Webブラウザを使用してインストールのために必要なファイルを適宜ダウンロードしながらコンピュータに当該ソフトウェアのインストールを行うこと」をいうものと理解される。
そして、この「Webインストーラ」「Webinstaller」の用語は、コンピュータ及びコンピュータソフトウェアに関する商品、役務の分野において、以下のように、普通に使用されていることが発見される。
(カ)http://www.softagency.co.jp/products/bd/eval.htmlのウェブサイトにおいて、[BitDefenderの入手 ]との見出しのもと、「■Webinstallerの入手」に、「BitDefenderのLinuxに対応した製品は、すべてWebinstallerを利用して自動的にダウンロードすることができます。事前に以下のモノを準備しておく必要があります。・・・」との記述がある。
(キ)http://www.zerog.com/jp/products_ia_07.shtmlのウェブサイトにおいて、「Zero G製品」との見出しのもと、「InstallAnywhere Mac OS X Edition」の項に、「●自動的に生成されたウェブ インストーラ ダウンロードページを利用した、シングルクリック インストール。」との記述がある。
(ク)http://www.nagashin.co.jp/houjin_ib/dl/index.htmlのウェブサイトにおいて、「依頼書のダウンロード」との見出しのもと、「・・・※ご注意: Macintosh版はwebインストーラを使用しており、表記のファイルサイズはインストーラのみのサイズです。実際のダウンロードサイズはセットアップ項目によって変化しますのでご了承ください。 」との記述がある。
(ケ)http://www.symantec.com/region/jp/news/year01/010214.htmlのウェブサイトにおいて、「2001年2月14日 株式会社シマンテック エンタープライズ向けNorton AntiVirus製品のラインナップを一新」との見出しのもと、記事中に「主な新機能 1) クライアントへのインストールが社内Webサーバから行える「Webインストーラ」機能」との記述がある。
(コ)http://ascii24.com/news/i/soft/article/2001/04/03/624864-000.html?getaのウェブサイトにおいて、「シマンテック、リモートコントロールツールの最新版を発売 2001年4月3日」との見出しのもと、記事中に「(株)シマンテックは3日、リモートコントロールツールの最新版『pcAnywhere 10.0』を発表した。・・・同じくライセンス製品のみの機能で、イントラネット上にインストールイメージを公開し、ダウンロードできる“Webインストーラ”も搭載する。・・・」との記述がある。
(サ)http://www.oki.com/jp/MMC/CTI/JIS/faq/のウェブサイトにおいて、「CTstage 3.0A テクニカルFAQ」のページに、「[質問] (お問合せ番号:CTS00173) CTstageでコールセンターを構築するために、コールセンタWEBインストーラを実行したところ、「ASPをインストールしてください」とのメッセージが表示されました。 Windows NT Serverには、IIS及びサービスパック3をインストール済みです。どのようにすればよろしいのですか? [回答]・・・」との記述がある。
(シ)http://www.xilinx.co.jp/xlnx/xil_ans_display.jsp?iLanguageID=2&iCountryID=
2&getPagePath=21237のウェブサイトにおいて、 「XILINX」、「サポート」、「アンサーデータベース」の見出しのもと、「・・・概要:WebInstallerを使用してLinuxにWebPACK7.1iをインストールする場合、プロキシが必要なときにhttp_proxyが正しく設定されていないと、コアダンプが発生します。・・・」との記述がある。
(ス)http://www.mozilla.gr.jp/newzilla/netscape6/usingns608.htmlのウェブサイトにおいて、「どうやってNetscape6をダウンロードするの?」との見出しのもと、「・・・ダウンロードの手順としては、まず最初にサイズの小さいウェブインストーラをダウンロードします。この小さなプログラムがあなたの設定に合わせてNetscape6をダウンロードします。ウェブインストーラに問題がある場合、あるいは全てのプログラムを一度にダウンロードしてしまいたい場合は、Netscape6.01の完全版が一つにまとめられたファイルをダウンロードすることができます。それぞれLinux、MacOSそしてWindowsバージョンがあります。」との記述がある。
2 前記1で認定した事実によれば、「Webインストーラ」、「Webinstaller」とは、あるソフトウェアをコンピュータにインストールする方法又はそのためのコンピュータプログラムの一つで、要すれば「Webブラウザを使用してインストールのために必要なファイルを適宜ダウンロードしながらコンピュータに当該ソフトウェアのインストールを行うこと」をいうものと理解される。
そして、この「Webインストーラ」、「Webinstaller」の語は、コンピュータ及びコンピュータソフトウェアに関する商品、役務の分野において、上記意味をもって、普通に使用されていることが認められる。
そうすると、本願商標を構成する「Webinstaller」は、これをその指定商品中「コンピュータソフトウエアのインストールプログラム」及び指定役務中「ウエブサイト用コンピュータソフトウエアのインストールプログラムの設計・作成又は保守及び助言」について使用するときは、商品の品質、機能又は役務の質等を表示したものと認識されるに止まるものであって、自他商品又は自他役務の識別標識としての機能を発揮し得ないものというべきである。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、上記商品及び役務以外のコンピュータ関連の商品及び役務について使用した場合は、商品の品質又は役務の質について誤認を生じさせるおそれがあるから、同法第4条第1項第16号に該当するものといわなければならない。
3 むすび
以上のとおり、本願商標は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するものであるから、登録することはできない。
よって、結論のとおり審決する。
Next Action
次の一手につながるサービス
類似審決の追加調査から中間応答、新規出願の費用確認まで、この審決を起点に次のアクションへ進めます。