Trademark Appeal Case
商品記号・シリーズ名の識別力
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 不服2004−21877(T2004−21877/J1) |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、「GDシリーズ」の文字を標準文字で表してなり、第9類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成16年3月1日に登録出願され、その指定商品については、当審における同年10月22日付けの手続補正書により第9類「配線用遮断器」と補正されたものである。
2 原査定の拒絶理由の要旨
原査定は「本願商標は、商品の品番・型番等を表示するために用いられるアルファベット二文字の一類型である「GD」と、テーマやコンセプト等を共通にする一連の商品を表すものとして使用されている「シリーズ」の文字とを「GDシリーズ」と書してなるから、これを商品に使用しても全体として『商品記号「GD」の一連の商品』程の意味合いを理解するにとどまり、これに接する需要者は、何人の業務に係る商品であるかを認識できないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。
3 当審の判断
本願商標は、前記のとおり、「GDシリーズ」の文字からなるところ、アルファベット2文字については、商品の規格・品番等を表示するための記号・符号として、本願指定商品を取り扱う業界にとどまらず、各種業界において広く一般的に採択・使用されているものである。
また、「シリーズ」の文字については、自己が取り扱う商品について、「一貫した意図の下に企画された商品群」を表示するものとして、他の語に付されて「○○シリーズ」のように普通に使用されている実情がある。
本願の指定商品である「配線用遮断器」についてみても、前記実情は同様であることが、例えば以下のような新聞記事やインターネット情報からも裏付けられるところである。
(1)2005年11月21日付け電気新聞の4頁には、「[FLASH・新製品]国際規格対応のブレーカー」の見出しの下に「三菱電機は各種の国際規格に対応し、アンペアフレーム範囲を拡大したノーヒューズ・漏電遮断器「WSシリーズ」を来年1月5日から順次発売する。」との記載がある。
(2)2001年5月22日付け日刊工業新聞の11頁には、「東芝シュネデールエレクトリック、容積半分のブレーカー発売」の見出しの下に「東芝シュネデールエレクトリック(略)は、遮断器(ブレーカー)「コンパクトNJ」シリーズの新製品を10月1日から順次、発売する。(中略)また、低圧気中遮断器「マスターパクト」についても一新し「NT/NW」シリーズを8月に発売する。」との記載がある。
(3)日東工業株式会社のホームページの製品紹介(ブレーカ)の項において、「サーキットブレーカ・Eシリーズ」、「単3中性線欠相保護付サーキットブレーカ・Kシリーズ」等の商品名が掲載されている。(http://ntec.nito.co.jp/prd/C872-C868.html)
(4)音羽電機工業株式会社のホームページの製品紹介(ブレーカ)の項において、(RBシリーズ)として「電源ブレーカ自動再投入装置」が掲載されている。(http://www.otowadenki.co.jp/products/rb-series.html)
(5)富士電機機器制御株式会社のホームページの製品紹介(配線用遮断器・漏電遮断器)の項において、「一般配線用オートブレーカE, S, Hシリーズ(経済形,汎用形,高性能形)」、「一般配線用漏電遮断器EG、SG、HGシリーズ(経済形、汎用形、高性能形)」が掲載されている。(http://www.fujielectric.co.jp/fcs/jpn/f/f_pro_c.html)
以上のような実情を総合勘案すると、本願商標をその指定商品に使用しても、これに接する取引者、需要者をして、当該商品の規格・品番及び一連のシリーズ名等を表示したものと理解するにとどまり、自他商品の識別標識としての機能を果たすものとは認識し得ないものと認められることから、本願商標は需要者が何人かの業務にかかる商品であることを認識することができないものといわざるを得ない。
したがって、本願商標が商標法第3条第1項第6号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当であり、取り消すことができない。
よって、結論のとおり審決する。
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