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結論

勝訴(請求認容)

商標「エレガンスエックス」の結合商標の識別力(第4条第1項第16号・第3条第1項第6号|審判不服2003−23247(T2003−23247/J1))

審判番号
不服2003−23247(T2003−23247/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「エレガンスエックス」
争点(論点)
結合商標の識別力
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第6号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2003−23247(T2003−23247/J1)・不服)は、本件商標「エレガンスエックス」について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第6号への該当性が争われた事例です。主な争点は「結合商標の識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「エレガンスエックス」の文字を標準文字で表してなり、第12類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成15年4月7日に登録出願されたものであるが、その後、指定商品については、原審における同年10月22日付け手続補正書により、同補正書記載のとおりの商品に補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点

原査定は、「本願商標は、構成中前半の『エレガンス』の文字部分は、『上品、優雅、優美』等を意味する語として一般に知られ親しまれているばかりでなく、その指定商品中自動車などを取り扱うこの種業界においては、『優雅、気品のある自動車』等、商品の品質を誇称する語として、特に前記商品の車種(ベンツ、ブレビス、マーチ、グランディス等)のグレードを表示するものとして使用されているものである。また、後半の『エックス』の文字部分も、商品の規格、型式又は品番を表示するための記号、符号として、取引上普通に使用されているローマ文字一字『X』に通ずる語であり、かつ、前記文字部分『エレガンス』と同様に自動車の車種のグレードを表示するものとしても普通に使用されている実情にある。そうとすれば、本願商標に接する取引者、需要者は、その指定商品中、例えば『自動車』との関係において、これを前記商品のグレード・型式を表示したものと理解し、単に前記商品の品質・用途に用いられる表示としてのみ認識するにすぎない。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記のとおりの構成よりなるところ、構成文字中「エレガンス」の文字が「上品、優雅、優美」などの意味を、「エックス」の文字が、商品の規格、型式又は品番を表示するための記号、符号として、取引上普通に使用されているローマ文字一字「X」を片仮名文字で表示したものであるとしても、これら各語を結合した文字の全体からは、原審説示の意味合いを直ちに看取させるものとはいい難く、また特定の商品の品質等を表示したものとはいえないから、むしろ構成全体をもって一体不可分の造語を表示したものと認識し把握するものとみるのが自然である。

また、当審において調査したが、本願商標を構成する文字がその指定商品を取り扱う業界において、自動車のグレード・型式を表示するものとして普通に使用されている事実は見いだせなかった。

してみれば、本願商標は、その指定商品の品質・用途を表示する文字よりなるものとは言い難く、これをその指定商品に使用しても、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができない商標ということはできないものであり、また、商品の品質について誤認を生じさせるおそれもないものといわざるを得ない。

したがって、本願商標を商標法第3条第1項第6号及び同法第4条第1項第16号に該当するとした原査定の拒絶の理由は妥当でなく、原査定は、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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