Trademark Appeal Case
記述的商標の識別力
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 不服2005−7397(T2005−7397/J1) |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、「ダンシングサンタ」の片仮名文字を標準文字で書してなり、第28類に属する願書記載の商品を指定商品として、平成16年6月22日に登録出願され、その後、指定商品については、当審における同17年5月23日付けの手続補正書により、第28類「おもちゃ,人形」に補正されたものである。
2 原査定の拒絶の理由
原査定は、「本願商標は、『ダンシングサンタ』の文字を標準文字で書してなるところ、腰を振り踊るサンタクロース型のおもちゃ・人形を『ダンシングサンタ』と称し販売している事実が在ることからすれば、指定商品中『おもちゃ,人形』に使用するときは『腰を振り踊るサンタクロース』の意味合いを理解認識させるに止まり、単に商品の品質を表示するにすぎず、自他商品の識別標識としての機能を果たし得ないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断をして、本願を拒絶したものである。
3 当審の判断
本願商標は、前記のとおりの構成よりなるところ、その構成中前半部の「ダンシング」の文字は「踊ること。」を意味する語、構成中後半部の「サンタ」の文字は「サンタクロースの略。」を意味する語であって、いずれも一般に極めて親しまれた語であることよりすれば、これよりは全体として「踊るサンタクロース」程の意味合いを容易に認識させるというべきである。
加えて、本願指定商品との関係において、「ダンシングサンタ」より「踊るサンタクロース」を容易に想起することは、以下の新聞記事、インターネットのホームページからも裏付けられるところである。
(1)「家族で楽しんじゃおう/サンタ列車、動物パレード.../県内、クリスマスの催し
クリスマスを一週間後に控え、街もにぎわいを見せる。気分をより一層盛り上げる、県内のイベントを紹介する。(略)
宇都宮市馬場通一丁目の「テプコ ラフォンテ」はクリスマスツリーのほか、三十二体の踊るサンタを設置。二十三−二十五日は一日二回、サンタクロースとの記念撮影を行う。(略)
[写真説明]「テプコ ラフォンテ」内に飾られた音楽に合わせて踊り出すダンシングサンタ。ゴスペルやハンドベルコンサートも楽しめる」
(2005.12.16 下野新聞社朝刊 18頁)
(2)「世界各地の聖夜の彩り 静岡・日本人形博物館など /静岡
世界各地の伝統的なクリスマス飾りや赤や黄色の美しいイルミネーション=写真=が楽しめる「世界のクリスマス展」が、静岡市西草深町の日本人形博物館・日本招き猫館で開かれている。
入り口では等身大の「ダンシングサンタ」が腰を左右に振りながらお出迎え。館内にはヨーロッパのものを中心に、子どもたちがクリスマスの1カ月前からめくって、クリスマスを待ち望んだドイツのクリスマスカレンダーや、サンタのくるみ割り人形など約200点が展示されている。」(2002.12.17 朝日新聞社東京地方版/静岡 30頁)
(3)「街はクリスマス気分 師走の夜空、包む光 百貨店に「踊るサンタ」 福山市
まばゆい光を放つクリスマスツリーや街路樹のイルミネーション。あちこちに、サンタクロースやトナカイの人形がお目見えし、師走に入ったばかりの街は、早くもクリスマス気分一色になっている。(略)
デパートのクリスマスコーナーでは、歌って踊るダンシングサンタが、人気を集めている。高さ百三十センチのサンタには、センサーが内蔵されていて、通りかかった人たちは突然踊り出すサンタに驚かされていた。
夜空を照らし出す巨大クリスマスツリー(福山市加茂町)
クリスマスソングに合わせて踊るダンシングサンタ(天満屋福山店)」
(2002.12.02 中国新聞社朝刊)
(4)「音楽に反応してダンス/(写真付き)
踊るサンタがクリスマスを楽しく、華やかに。音楽に反応してコミカルなダンスを披露するオーナメント(装飾品)が人気を集めている=写真。
「ダンシングサンタ」として昨年も話題になったが、今年は1体ずつ交互に動くミスターとミセスのセットや、フラフープを回すものなど内容も多彩に変身した。
大丸心斎橋店では、15種類を用意。売り場では、クリスマスをホームパーティー形式で楽しもうという家族連れの姿が目立つといい、雪だるまがユニークなダンスを繰り広げる「ぶよぶよスノーマン」(2800円)などもよく売れている。
問い合わせは同店(TEL06・6271・1231)。大丸神戸店(TEL078・331・8121)でも販売している。」(2000.12.05 神戸新聞社朝刊 27頁)
(5)「ダンシングサンタ人気*腰をふりふり ノリノリ人形*ツリー代わりに購入も
クリスマスまで一カ月を切って街にツリーのイルミネーションが輝く中、音楽に合わせて腰を振ったり、上半身をゆすったりする人形「ダンシングサンタ」が、帯広市内の販売店で人気を集めている。中にはクリスマスの雰囲気を演出するグッズとして、“定番”のツリー代わりに購入する人も。場所を取らないコンパクトさと、ユーモラスな動きが受けている。
同市内の大型店によると、「ダンシングサンタ」は昨年から一部で販売されていた。今年に入って、米国のテレビ番組で人気が出たキャラクター「ダンシング・ベイビー」が、国内のテレビドラマやCMに登場し、話題を集めた波及効果もあって、急速に注目を集めているという。
帯広サティは十一月初旬から商品を展示、現在まで三十個余りが売れた。店頭では赤い服を着た、ひげ面のサンタ人形がくねくねと腰を左右に振る姿に、「座り込んで人形にくぎ付けになっている、お子さんも多い」(大津義裕・住生活マネジャー)という。
長崎屋帯広店は二千九百八十円から四千八百円まで、三種類のダンシングサンタを販売。六千八百円の「ロッキングサンタ」は入荷と同時に売り切れた。
同店の谷友佳子さんは「部屋が狭いという理由で、ツリー代わりに買っていく独身の方も。踊りが面白く、見ていて飽きないのでは」と人気の背景を話す。」(1999.11.26 北海道新聞夕刊地方 19頁)
(6)「GOODS=「ダンシングサンタ」 グッズ
●ダンシングサンタ● 左足のスイッチをオンにすると、クリスマスの音楽が流れ、腕と腰を振って踊りだす。(1)4分間踊って5分間停止(2)ずっと踊り続ける(3)人が前を通るとセンサーで反応して踊りだす−の3パターンの調節ができる。「クリスマスを楽しく演出してくれる人気商品」とキデイランド熊本サンピアン店。9800円。」(1999.11.14 熊本日日新聞社朝刊)
(7)株式会社BIGのインターネット通販サイトにおいて、センサーで歌う♪踊る♪回る♪40cmのサンタクロースの人形「身長40cmの腰振りダンシングサンタ」がある。
(http://www.store-mix.com/ko-bai/product.php?pid=385106&hid=o1793p114025a31328&rid=AAAHCLAAIAAAsI1AAC&u=)
(8)株式会社エルシー企画のインターネット通販サイトにおいて、人が前を通るとセンサーが反応して、サンタがおじきをし、全身をくねらせ楽しそうに踊るサンタクロースの人形「ダンシングサンタB」がある。
(http://store.yahoo.co.jp/event-ya/no-731.html)
(9)吉見出版株式会社のインターネット通販サイトにおいて、音楽に合わせて踊るサンタクロースの人形を「ダンシングサンタ」と紹介している。(http://www.yoshimi-s.com/contents/feature/22/)
(10)株式会社イチハシスタジオのインターネット通販サイトにおいて、数年前から販売されている定番商品として、スイッチを押すと口をパクパクしながら歌い、頭を左右に振り、腰と手を動かし踊るサンタクロースの人形「ビッグヘッドダンシングサンタ」がある。(http://kyu40.nablog.net/blog/c/20068903.html)
以上のとおり、本願商標は、その構成文字全体より「踊るサンタクロース」を容易に認識させるから、これをその指定商品中「踊るサンタクロース型のおもちゃ・人形」に使用しても、その商品の品質(内容)を表示するにすぎないものであって、かつ、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるものといわざるを得ない。
してみれば、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとの原査定は妥当なものであって、これを取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
Next Action
次の一手につながるサービス
類似審決の追加調査から中間応答、新規出願の費用確認まで、この審決を起点に次のアクションへ進めます。