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結論

勝訴(請求認容)

第3条第1項第3号「産地表示商標の識別性」の商標審決・判断理由(審判番号:不服2005−15156(T2005−15156/J1)|拒絶査定取消・登録)

審判番号
不服2005−15156(T2005−15156/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)
争点(論点)
産地表示商標の識別性
適用条文
第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2005−15156(T2005−15156/J1)・不服)は、本件商標について、商標法第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「産地表示商標の識別性」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「フロム天王寺」の文字と「FROM 天王寺」の文字を上下二段に書してなり、第29類及び第30に属する願書記載の商品を指定商品として、平成16年10月29日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点

原査定は、「本願商標は、『フロム天王寺』の文字と『FROM天王寺』の文字とを上下二段に普通に用いられる方法で書してなるが、本願商標構成中『天王寺』の文字は、『大阪市天王寺区。市南部の交通の中心』である『天王寺』に通じる語であり、『FROM』の文字は『〜から、〜で』の意を有する語で、全体として『大阪市天王寺区から生まれた商品』程の意味合い想起するものと認められる。そうすると、本願商標をその指定商品に使用しても、これに接する取引者・需要者は、その商品が上記の意味合いを表示したものと認識するに止まり、単に商品の産地・販売地を表示するにすぎないものと認められる。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記1のとおり、「フロム天王寺」の文字と「FROM 天王寺」の文字とを書してなるところ、前半の「フロム」及び「FROM」の文字と後半の「天王寺」及び「天王寺」の文字とは外観上まとまりよく一体的に構成され、観念上も全体として「天王寺から」の如き一つの意味合いを把握することができるものである。また、これより生じる「フロムテンノウジ」の称呼も格別冗長というべきものでなく、淀みなく一連に称呼し得るものであり、構成する文字の一体不可分性は強いというべきであって、その構成文字全体に相応して、「フロムテンノウジ」の称呼のみを生ずるものと判断するのが相当である。

そして、仮に、本願商標に接する取引者、需要者が、「フロム」と「テンノウジ」及び「FROM」と「天王寺」とに分解してそれぞれの持つ意味を認識したとしても、該構成文字全体よりは、直ちに原査定説示の如き意味合いを看取し得るものとはいい難く、本願指定商品の産地、販売地等を直接的ないし具体的に表示するものとはいえない。

また、当審において調査するも、本願商標がその指定商品の分野において、商品の産地、販売地等を表示するためのものとして普通に使用されていると認めるに足りる事実を見出せない。

そうとすれば、本願商標は、構成全体をもって、特定の意味合いを想起させない造語の一種を表したと理解されるとみるのが相当であり、これをその指定商品について使用しても、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものであるといわなければならない。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号に該当するとして本願を拒絶した原査定は妥当でなく、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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