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結論

勝訴(請求認容)

商標「浸透力」の識別力(第3条第1項第3号|審判不服2005−23519(T2005−23519/J1))

審判番号
不服2005−23519(T2005−23519/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「浸透力」
争点(論点)
「浸透力」の識別力
適用条文
第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2005−23519(T2005−23519/J1)・不服)は、本件商標「浸透力」について、商標法第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「「浸透力」の識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「浸透力」の文字を標準文字で書してなり、第5類「薬剤,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,歯科用材料,医療用腕環,失禁用おしめ,はえ取り紙,防虫紙,乳糖,乳児用粉乳,人工受精用精液」を指定商品として、平成16年11月24日に登録出願されたものであるが、その後、指定商品については、原審における同17年8月29日付け提出の手続補正書において、第5類「眼科用剤」に補正されたものである。

2 原査定の拒絶理由

原査定は、「本願商標は、「浸透力」の文字を普通に用いられる方法で表示してなるところ、「浸透」の文字は、「しみとおること。しみこむこと。濃度の異なる溶液を、半透膜で境する時、溶媒がその膜を通って濃度の高い溶液側に移行する現象。」の意味を有し、「力」の文字は、「ちから。はたらき。」の意味を有するから、全体として「浸透する力」程度の意味を有すると認められ、補正後の指定商品「眼科用剤」との関係からすれば、商品の品質を表示したものに過ぎないと理解されるにとどまり、自他商品の識別標識としての機能を果たさないものというのが相当である。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、「浸透力」の文字を標準文字でまとまりよく一体的に表してなるところ、たとえ、構成中の「浸透」の文字は、「しみとおること。しみこむこと。濃度の異なる溶液を、半透膜で境する時、溶媒がその膜を通って濃度の高い溶液側に移行する現象。」の意味を有し、「力」の文字は、「ちから。はたらき。」の意味を有するものとして、一般に知られているとしても、これを結合した「浸透力」の文字は、原審説示の如き意味合いを暗示させるにとどまり、本願指定商品の品質等を、直接的かつ具体的に表示するものとして、取引者、需要者に、認識、把握されるものとはいい難いというのが相当である。

また、該文字が、本願指定商品の品質等を表示するものとして、取引上、普通に使用されているという事実も発見することはできなかった。

してみれば、請求人(出願人)が、本願商標をその指定商品について使用しても、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものというのが相当である。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号に該当するという原査定の拒絶の理由をもって、本願を拒絶することはできない。

その他、政令で定める期間内に本願についての拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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