Trademark Appeal Case
ISO略称の独立認識
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 不服2005−1427(T2005−1427/J1) |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、別掲のとおりの構成よりなり、第41類「品質管理及び品質保証並びに品質管理システムに関する知識の教授,監査人育成のための教育」及び第42類「国際品質審査基準に基づく品質管理に関する審査・登録・認定証の発行」を指定役務として、平成15年3月7日に登録出願されたものである。
2 原査定の拒絶の理由
原査定は、「本願商標は、その構成中に国際的な単位・用語などの標準化を推進する国際標準化機構(International Organization for Standardization)の著名な略称である「ISO」の文字を有しているから、上記公益団体である「ISO」を表示する著名な標章と認める。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第6号に該当する。」旨認定、判断をして本願を拒絶したものである。
3 当審の判断
商標法第4条第1項第6号は、「国若しくは地方公共団体若しくはこれらの機関、公益に関する団体であって営利を目的としないもの又は公益に関する事業であって営利を目的としないものを表示する標章であって著名なものと同一又は類似の商標」は、商標登録を受けることができない商標と定めているところ、その趣旨は、ここに掲げる標章を一私人に独占させることは、本号に掲げるものの権威を尊重することや、国際信義の上から好ましくないという点にあるものと解される(特許庁編 工業所有権法逐条解説)。
しかして、本願商標は、別掲のとおり、上段に図形、中段に「Tohmatsu」の文字、下段に「ISO 9001」の文字をそれぞれ配してなるところ、構成中の「ISO」の文字は、1947年に発足、スイス国ジュネーブに本部を置き、我が国は1952年に日本工業標準調査会(JISC)が加入している、製品及びサービスの国際交流を容易にし、知的、科学的、技術的及び経済的活動の分野において、国際間の協力を助長するための、国際規格の審議、制定の促進を図ることを目的とする「国際標準化機構」(International Organization for Standardization、スイス国法人)の著名な略称と認められる。
そうすると、本願商標は、上記の国際標準化機構、即ち、公益に関する団体であって営利を目的としないもの又は公益に関する事業であって営利を目的としないものを表示する標章であって著名な略称と同一のものを含む商標といわざるを得ない。
これにつき、請求人は、「ISO 9001」の文字は、品質管理の規格を指す標章として使用され、かつ、認識されるものであるから、「ISO」のみを切り離し、これが商標法第4条第1項第6号の公益に関する団体を表示する著名な標章に当たるとするのは妥当でない旨主張するが、「ISO」の文字は、上記のとおり、国際標準化機構の著名な略称と認められるから、これを常に一体不可分のものとみなければならないとはいえず、「ISO」の文字部分は独立しても同機構の略称として認識し把握されるというのが相当である。
したがって、「ISO 9001」が品質管理の規格を表すとしても、上記認定の妨げとなるものということはできない。
してみれば、本願商標が商標法第4条第1項第6号に該当するとの原査定は妥当なものであって、これを取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
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