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結論

勝訴(請求認容)

第4条第1項第16号・第3条第1項第3号「著作物題号の識別力」の商標審決・判断理由(審判番号:不服2005−16414(T2005−16414/J1)|拒絶査定取消・登録)

審判番号
不服2005−16414(T2005−16414/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)
争点(論点)
著作物題号の識別力
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2005−16414(T2005−16414/J1)・不服)は、本件商標について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「著作物題号の識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、別掲のとおりの構成よりなり、第9類、第16類及び第41類に属する願書記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、平成16年4月22日に登録出願された商願2004−38311号に係る商標法第10条第1項の規定による商標登録出願として、同年10月29日に登録出願されたものであるが、その後、指定商品及び指定役務については、原審における同17年7月14日付け手続補正書により第9類「映写フィルム,録画済みビデオディスク及びビデオテープ,ダウンロード可能な画像,電子出版物」、第16類「コンピュータゲーム及びコンピュータゲームの攻略情報に関するマニュアル・書籍,家庭用テレビゲーム及び家庭用テレビゲームの攻略情報に関するマニュアル・書籍,携帯用液晶画面ゲーム及び携帯用液晶画面ゲームの攻略情報に関するマニュアル・書籍,漫画,その他の印刷物(但し新聞・雑誌を除く。)」及び第41類「録画済み磁気テープの貸与」に補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点

原査定は、「本願商標は、『鋼』の文字を白抜きで書し、該『鋼』と『錬』の下部に『の』を配した全体としてやや図案化した『鋼の錬金術師』の文字を書し、該『錬金術師』の下部に『FULLMETAL ALCHEMIST』の文字を書してなるが、これは荒川弘作の漫画及びそのビデオアニメ作品の題号と認められるものであるから、これを本願指定商品・役務中前記文字に相応する商品・役務『例えば、映写フィルム,録画済みビデオディスク及びビデオテープ,ダウンロード可能な映像,電子出版物,漫画,その他の印刷物(新聞・雑誌を除く。),録画済み磁気テープの貸与』等に使用するときは、単に商品の品質(内容)、役務の質、内容を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品・役務以外の商品・役務に使用するときは、商品の品質・役務の質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、別掲のとおり、「鋼」の文字を斜め右上がりに白抜きで書した右側に「錬金術師」の文字を配し、該「鋼」と「錬金術師」の文字の間の下部に「の」の文字を配し、全体としてややデザイン化した「鋼の錬金術師」の文字を表し、前記「錬金術師」の下部に「FULLMETAL ALCHEMIST」の欧文字を書してなる構成よりなるものである。

そして、該構成文字「鋼の錬金術師」及び「FULLMETAL ALCHEMIST」の文字自体、世上一般に親しまれている語とは言い難く、むしろ、特定の意味合いを有しない一種の造語というべきものであり、かつ、たとえ、該文字より原審説示の如く、「漫画本・テレビアニメ・アニメビデオ等の題号」として看取される場合があるとしても、それをもって直ちに特定の著作物の内容を表示するというまでに世人一般の広く知るところとは言い難いものである。

してみれば、本願商標は、これをその指定商品及び指定役務に使用しても、自他商品及び役務の識別標識としての機能を果たし得るものであり、また、これをその指定商品及び指定役務中のいずれの商品及び役務に使用しても、商品及び役務の質について誤認を生じさせるおそれはないものといわなければならない。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして、本願を拒絶した原査定は妥当ではなく、取り消しを免れない。

その他,政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって,結論のとおり審決する。

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