Trademark Appeal Case
007類似商標の分離観察
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 異議2006−90029(T2006−90029/J7) |
|---|---|
| 審判種別 | 異議 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本件商標
本件登録第4901072号商標(以下「本件商標」という。)は、「費用ゼロゼロセブン」の文字を標準文字で表してなり、平成17年3月30日に登録出願され、第36類及び第37類に属する商標登録原簿に記載のとおりの役務を指定役務として、同年10月14日に設定登録されたものである。
2 登録異議の申立ての理由
登録異議申立人(以下「申立人」という。)は、本件商標の登録は取り消されるべきであるとして、その理由を要旨次のように述べ、証拠方法として、甲第1号証ないし甲第10号証(枝番号を含む。)を提出している。
(1)商標法第4条第1項第7号について
本件商標は、その構成中の「ゼロゼロセブン」から、映画作品等を表示するものとして我が国の国民の間で周知著名である名称「007」を容易に看取させ、このことは、申立人等が築き上げた映画作品のイメージや顧客吸引力にただ乗りするものに他ならず、商取引の信義則及び国際信義に反し、公の秩序を害するおそれが高いものである。
(2)商標法第4条第1項第15号について
本件商標は、その構成中の「ゼロゼロセブン」から、映画作品等を表示するものとして我が国の国民の間で周知著名である名称「007」を容易に看取させ、需要者等に対して、本件商標が付された商品と申立人等の業務に係る当該映画作品等との間で出所の混同を生じさせるおそれが高いものである。
3 当審の判断
(1)本件商標について
本件商標は、上記1のとおり、「費用ゼロゼロセブン」の文字を標準文字で表してなるものであるところ、同書同大の文字を外観上まとまりよく一体に表してなり、これより生ずると認められる「ヒヨウゼロゼロセブン」の称呼も、冗長というほどのものでなく、よどみなく、一気一連に称呼し得るものである。そして、「ゼロゼロセブン」の文字部分のみを分離抽出して観察すべき格別の理由は、見いだし難いものである。
(2)商標法第4条第1項第7号及び同第15号について
前記(1)で認定したとおり、本件商標中の「ゼロゼロセブン」の文字部分のみを分離抽出して観察すべき格別の理由は認められず、本件商標が使用される役務と引用標章が使用される映画作品等とは、役務の質、内容等において著しく異なるものであることも併せ考慮すれば、本件商標に接する需要者は、その構成中の「ゼロゼロセブン」の文字部分より、申立人等の取扱いに係る映画作品等を想起、連想することはないというのが相当である。
そうとすれば、本件商標は、これをその指定役務に使用しても、該役務が申立人等の業務に係り役務であるかのように、役務の出所について混同を生じさせるおそれはないものであり、また、申立人等が築き上げた映画作品のイメージや顧客吸引力にただ乗りするものともいえず、さらに、商取引の信義則及び国際信義に反し、公の秩序を害するおそれがあるものともいえないものである。
(3)結び
以上のとおり、本件商標は、商標法第4条第1項第7号及び同第15号のいずれにも違反して登録されたものではないから、同法第43条の3第4項の規定に基づき、その登録を維持すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
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