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Trademark Appeal Case

原材料表示と識別力

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号不服2005−23820(T2005−23820/J1)
審判種別不服
結論敗訴(請求棄却)

結論テキスト

本件審判の請求は、成り立たない。

理由テキスト

第1 本願商標

本願商標は、「アスパラガスギャバ」の片仮名文字と「ASPARAGUSGABA」の欧文字とを上下二段に横書きしてなり、第5類「薬剤,歯科用材料,衛生マスク,ガーゼ,生理用パンティ,生理用ナプキン,医療用腕環,失禁用おしめ,乳児用粉乳,防虫紙,失禁用おしめカバー」、第29類「菌類・ハーブ・各種ビタミン・セラミド・各種ミネラル・コラーゲン・食物繊維・アミノ酸・動物エキス・魚類・野菜エキス又は果実エキスの1又は2以上を主原料とするカプセル状・錠剤状・顆粒状・液状・粉末状・ゼリー状・糖衣錠剤状・ゲル状・固形状・ウェハース状・ビスケット状・チュアブル状の加工食品,食用油脂,乳製品,食肉,卵,食用魚介類(生きているものを除く。),冷凍野菜,冷凍果実,肉製品,加工水産物,加工野菜及び加工果実,油揚げ,凍り豆腐,こんにゃく,豆乳,豆腐,納豆,加工卵,カレー・シチュー又はスープのもと,お茶漬けのり,ふりかけ,なめ物,豆,食用たんぱく」、第30類「アイスクリーム用凝固剤,家庭用食肉軟化剤,ホイップクリーム用安定剤,食品香料(精油のものを除く。),茶,コーヒー及びココア,氷,菓子及びパン,調味料,香辛料,アイスクリームのもと,シャーベットのもと,コーヒー豆,穀物の加工品,アーモンドペースト,ぎょうざ,サンドイッチ,しゅうまい,すし,たこ焼き,肉まんじゅう,ハンバーガー,ピザ,べんとう,ホットドッグ,ミートパイ,ラビオリ,イーストパウダー,こうじ,酵母,ベーキングパウダー,即席菓子のもと,酒かす,米,脱穀済みのえん麦,脱穀済みの大麦,食用粉類,食用グルテン」及び第32類「清涼飲料,果実飲料,飲料用ジュース,乳清飲料」を指定商品として、平成17年3月15日に登録出願されたものである。

第2 原査定の拒絶理由の要点

原査定は、「本願商標は、『アスパラガスギャバ』及び『ASPARAGUSGABA』の文字を普通に用いられる方法で書してなるが、これは、ユリ科の雌雄異株の多年草で、わが国でも親しまれた野菜の一種であるとともに、血管を強くし、動脈硬化症や高血圧症の予防につながるルチンなどの栄養素に富む野菜としても知られている『アスパラガス(asparagus)』の名称を表したものといえる『アスパラガス』及び『ASPARAGUS』の文字と、血圧を正常化するほか、中性脂肪を抑制する作用があるとされるγ−アミノ酪酸の略称として親しまれている『ギャバ』及び『GABA』の文字よりなるものと容易に理解し得るところ、両者がともに血管系の健康上の効能を期待されている原材料や成分として関心を集めていることを踏まえると、これを、その指定商品中、アスパラガス及びγ−アミノ酪酸を原材料又は成分に含む商品に使用したときは、その商品の品質又は原材料を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

第3 当審の判断

本願商標は、前記のとおり、「アスパラガスギャバ」の片仮名文字と「ASPARAGUSGABA」の欧文字とを上下二段に横書きしてなるところ、その構成中の「アスパラガス(ASPARAGUS)」の文字と、「ギャバ(GABA)」の文字については、例えば、新聞記事情報及びインターネット情報において、以下の事実が認められる。

1 「アスパラガス(ASPARAGUS)」の文字について

(1)北海道新聞、1993年6月8日付け朝刊全道、「アスパラ茎使い飲料を開発−岩手・北上市」の見出しのもと、「・・・JAわが中央(和賀中央農協)はアスパラガスと米、牛乳をミックスした『アスパラ飲料』を開発した。・・・同農協は『アスパラ飲料は健康食品。・・・』・・・」との記事。

(2)西日本新聞、1992年1月13日付け朝刊、「アスパラガスの大量増殖に道、佐賀農試がバイオ技術を確立」の見出しのもと、「佐賀県農業試験場は、健康食品として人気が高まるアスパラガスの優良品種を・・・」との記事。

(3)日本農業新聞、1991年2月19日付けブロック版/首都、「アスパラガス、夏出荷へ本格栽培、栃木・上三川町農協」の見出しのもと、「・・・アスパラガスは・・・健康食品ブームにも乗って広く愛されるようになった。・・・」との記事。

(4)日経流通新聞MJ、2004年3月30日付け、「アスパラガス−健康イメージで人気(旬食材サーベイ)」の見出しのもと、「アスパラガスは・・・ビタミンA、Cに加え、アスパラギン酸と呼ばれるたんぱく質を多く含む。アスパラギン酸は新陳代謝を促し疲労回復に効果があるとされている。・・・」との記事。

(5)毎日新聞、2005年6月3日付け地方版/佐賀、「地の逸品:直売所だより JAさが東部営農生活センター あすぱらワイン人気/佐賀」の見出しのもと、「・・・グリーンアスパラガスを、山梨産のブドウ果汁と一緒に醸造した白ワインだ。・・・アスパラには高血圧を予防するといわれるルチンが多く含まれ、健康食品としても人気がある。・・・」との記事。

(6)神戸新聞、2005年5月6日付け夕刊、「〈お父さんのための料理講座〉(5)鶏肉とアスパラの焼きびたし ホイルにうまみ包んで」の見出しのもと、「・・・グリーンアスパラは・・・ベータカロテンをはじめ、ビタミンB1、B2、さらには新陳代謝を活発にするアスパラギン酸など、栄養も豊富です。また、アスパラの穂先に含まれるルチンには、血管を強化し、動脈硬化や高血圧の予防に効果があるとされます。」との記事。

(7)中国新聞、2005年4月28日付け中国朝刊、「旬の献立 アスパラの肉巻きフライ 新タマネギとアボカドのサラダ 春キャベツの牛乳スープ」の見出しのもと、「・・・アスパラガスは・・・アスパラギン酸を多く含み、疲労回復に効果があります。ビタミンEやルチンも含むため、動脈硬化症や高血圧の予防にも役立ちます。・・・」との記事。

(8)朝日新聞、2005年4月20日付け東京地方版/静岡、「(市場だより)アスパラガスの穂先、栄養たっぷり 宮城島登/静岡」の見出しのもと、「・・・アスパラガスは、・・・栄養分はカロテン、ビタミンC、B群のほか、疲労回復に効果があると言われるアスパラギン酸や、高血圧、動脈硬化を防ぐ作用のルチンなどを穂先に多く含み、ミネラル、食物繊維も豊富で、1回に食べる量も多いので、若い女性や中年を過ぎた人には、頼もしい野菜です。・・・」との記事。

(9)朝日新聞、2003年4月9日付け東京地方版/静岡、「疲労回復にはアスパラ 藪谷貞夫(市場だより)/静岡」の見出しのもと、「・・・アスパラガスには、高血圧予防、利尿、疲労回復、スタミナ増強など幅広い薬効が知られています。アスパラガスの中のアミノ酸『アスパラギン』は、毛細血管を広げるといわれており、『ルチン』という成分は血圧を下げる働きがあります。古代ギリシャでは、紀元前から薬として使用され、中国では根の部分を漢方薬として利用していました。腎機能の低下や膀胱(ぼうこう)炎などで尿が出にくい人にはアスパラスープが効果的です。・・・」との記事。

(10)毎日新聞、2003年3月19日付け東京朝刊、「[新鮮・栄養学]果物と野菜 アスパラガス 疲労回復や高血圧防止に」の見出しのもと、「・・・アスパラガスといえば、・・・ミネラル分が豊富に含まれ、疲労回復や高血圧、動脈硬化の防止などに効果があるといわれる。・・・栄養面をみると、・・・アスパラギンがその半分を占めている。アスパラギンは体内に入ると、アスパラギン酸に変わり、血圧を下げ、末しょう血管を拡張し、心臓の収縮を増強する働きがある。また利尿効果があり、高血圧や動脈硬化にもよく、・・・アスパラギン酸などの効果で、健康にいいだけでなく、最近は米国の研究でルチンに、がん予防につながる抗酸化作用があることも分かってきた・・・」との記事。

(11)朝日新聞、2002年5月9日付け東京地方版/秋田、「アスパラガス 引き立つ独特の青臭さ(旬菜紀行)/秋田」の見出しのもと、「・・・アミノ酸の一種で新陳代謝を促すアスパラギン酸や抵抗力を強めるカロチン、高血圧予防のルチンなどが含まれる。・・・」との記事。

(12)朝日新聞、2001年5月31日付け大阪夕刊、「昔も、今も、頼りたい 森田洋子(ポタジェから)【大阪】」の見出しのもと、「十分に栄養を蓄えたアスパラガスの根部から、・・・アスパラガスが利尿剤や鎮静剤のほか、高血圧の治療にも用いられてきました。グルタチオンという抗酸化物質の数値が低くなっておこる白内障に良いとされてきたアスパラガスに、実はそのグルタチオンが含まれていることを知り、・・・」との記事。

(13)日本農業新聞、2006年5月13日付け、「[やさい図鑑]アスパラガス/疲れ知らずの体に」の見出しのもと、「・・・グリーンアスパラガスには独自のアミノ酸やビタミンが豊富で、新陳代謝を活発にして疲労回復に効果がある。ポリフェノールの一種・ルチンが多く、高血圧や動脈硬化を予防する働きもある。・・・最近では、がん細胞の増殖抑制に効果もあるとの報告もあり、注目を集める。ビタミンでは特にβカロテンが豊富だ。体内に生じる活性酸素を消す作用があり、悪玉コレステロールを減らす効果がある。このため、心筋梗塞(こうそく)など病気に対する抵抗力を高めてくれる。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わり、粘膜を正常に保つ働きをし、免疫力を高めることにも役立つ。貧血などを予防する葉酸も見逃せない。・・・」との記事。

(14)中国新聞、2005年7月26日付け中国朝刊、「トピックス宅配便 アスパラ麺のどツルリ 三次」の見出しのもと、「・・・生アスパラと小麦粉の調合割合を研究所で調べてもらい、昨年、念願のアスパラ麺が誕生。・・・販売され、レストランでは『天ざるアスパラ麺定食』(五−十月)が味わえる。・・・血管を丈夫にしたり、高血圧防止、肌にも体にも良いんですよ・・・」との記事。

(15)「アスパラガス濃縮エキス」の見出しのもと、「商品説明文・・・アスパラガスは、・・・現代でも貴重な天然ダイエット食として、親しまれています。・・・低カロリーの飲み物に混ぜてお召しあがりください。/アスパラガスとは・・・アミノ酸の一種であるアスパラギン酸をはじめ、カロチン(ビタミンA)、B1、B2、C、E、カルシウム、カリウム、リン、葉酸などの様々な栄養素を含んでいます。・・・」との記載(http://www.kenko.com/product/item/itm_6510280072.html)。

2 「ギャバ(GABA)」の文字について

(1)日経流通新聞MJ、2002年3月26日付け、「ギャバ入りニンニク、片山食品(新製品)」の見出しのもと、「健康効果を高めたニンニク加工食品『ギャバ入りニンニク』。ニンニク粒にコメぬか発酵エキスを加えた。このエキスはガンマ−アミノ酪酸(通称ギャバ)を多く含み、生活習慣病を防ぐのに効果があるという。・・・」との記事。

(2)日経流通新聞MJ、2004年5月18日付け、「ギャバ入り食品参入、たいまつ食品が新商品(情報フレッシュ)」の見出しのもと、「・・・たいまつ食品(新潟県村松町、樋口元剛社長)は、血圧を下げる働きがあるとされるガンマ・アミノ酪酸(ギャバ)を加えた食品に本格参入した。昨秋発売した『新潟産こがね玄米もち』はもちにギャバを豊富に含む発芽玄米を混ぜ、さらにギャバを加えた。・・・」との記事。

(3)愛媛新聞、2004年5月25日付け朝刊、「ギャバ増量『みかん食パン』血圧上昇予防に効果!?松山の会社製品化」の見出しのもと、「・・・血圧上昇予防効果が期待されているギャバ(γーアミノ酪酸)を増加させる技術を使い、松山の製パン会社が『みかん食パン』を開発。・・・一斤(約三百六十グラム)五百円で販売。・・・」との記事。

(4)共同通信、2004年3月9日付け、「健康アミノ酸ギャバを増産 酒造廃棄物と乳酸菌活用」の見出しのもと、「・・・秋田銘醸(秋田県湯沢市)と秋田県総合食品研究所(秋田市)は・・・健康食品成分として注目されるガンマ・アミノ酪酸(通称・ギャバ)を造る技術を開発、・・・ギャバは体内で神経伝達を担うアミノ酸の一種で、血圧降下や精神安定作用がある。・・・ギャバを含む固体を粉状に乾燥させ、食品に加えることも可能という。・・・」との記事。

(5)化学工業日報、2003年7月22日付け、「協和発酵、GABAを発酵法で量産開始、栄養補助食品も投入」の見出しのもと、「協和発酵は、発芽玄米に多く含まれ健康食品素材として関心を集めているアミノ酸、ガンマーアミノ酪酸(GABA)を発酵法により量産する技術を開発、バルク販売を開始するとともに、GABAを含有した機能性栄養補助食品『リメイクギャバ』を子会社を通じて販売した。・・・バルクはGABAの血圧降下作用などを利用した健康食品や加工食品向け原料として販売していく方針。・・・」との記事。

(6)日本農業新聞、2004年8月22日付け、「米パワーで金狙う ギャバ飲んで集中/女子レスリング日本代表チーム」の見出しのもと、「・・・女子レスリング日本代表チームが米の健康食品を愛用している。・・・レスリング代表関係者が注目したのが、玄米=芽(はいが)に多く含まれる『ギャバ』という栄養素だ。農水省の研究機関が特許技術を持ち、健康食品として開発した。ギャバには、ストレスを抑えて集中力を高める作用のあることが、医療機関などの実験で分かっている。・・・」との記事。

(7)北海道新聞、2006年7月23日付け朝刊全道、「『ギャバ』含む健康食品発売*来月、北海道糖業」の見出しのもと、「・・・北海道糖業(東京)は、ギャバ(ガンマアミノ酪酸)を含む錠剤状の健康食品『ギャバ酵母+キシロオリゴ糖』を八月一日に発売する。・・・ギャバは玄米や乳酸菌、パン酵母などに含まれる天然アミノ酸。人間の脳内にも神経伝達物質として微量が存在し、血圧降下や精神安定の作用があるとされる。・・・」との記事。

(8)化学工業日報、2006年9月20日付け、「06年のトクホ市場、2%増の3497億に、富士経済が調査」の見出しのもと、「富士経済は、特定保健用食品(トクホ)、健康食品の有望成分の市場調査結果をまとめた。・・・健食成分では・・・ギャバが四一%増の百四十一億円。・・・」との記事。

(9)中日新聞、2007年1月10日付け朝刊、「どっこい元気 中部の食企業(4)ヤマモリ『ギャバ醤油』独自の味へ手間ひま」の見出しのもと、「・・・『ヤマモリ』は昨年、生活習慣病予防のため、血圧の正常化に効果があるとされるアミノ酸『ギャバ』を大量に含む『本醸造ギャバ醤油(しょうゆ)』を開発した。・・・東海、近畿、北陸地方を中心に販売。二月からは全国展開にも乗り出す。・・・『ギャバ』は発芽玄米に多く含まれる。『カルビー』などの菓子メーカーも新製品への応用を検討しているという注目の成分だ。・・・」との記事。

(10)産経新聞、2002年5月8日付け大阪朝刊、「ぐんと健康増進効果 発酵アガリスク 血圧安定・・・大量の『ギャバ』含む」の見出しのもと、「・・・ギャバは、脳内での神経伝達物質として働くだけでなく、血圧降下作用、精神安定作用、腎機能活性化作用などに深く関わっていることもわかっている。こうした生理機能に着目され、ギャバを豊富に含んだ胚芽米、発酵大豆、カボチャなどを利用した健康食品が開発され、実用化されている。・・・」との記事。

(11)京都新聞、2005年8月13日付け朝刊、「赤シソ汁でリラックスを 缶入りを発売 アークレイ」の見出しのもと、「・・・アークレイ(京都市南区)は十二日、赤シソを使った『京優 紫汁』を・・・共同開発した、と発表した。・・・赤シソに含まれるアミノ酸の一種『ギャバ』の癒やし効果でリラックスできるという。ギャバには、癒やし効果のほか、血液中の中性脂肪値を正常化する効果もあるとのデータがある。・・・」との記事。

(12)日本食糧新聞、2003年9月10日付け、「シマヤ、ダイエット食品に参入、『ラズベリーダイエットスープ』など発売」の見出しのもと、「・・・『発芽玄米酢ギャバ』・・・血圧上昇抑制効果のあるγ−アミノ酪酸(ギャバ)を豊富に含む発芽玄米を用いて醸造した玄米酢に、・・・ギャバは一日に二六ミリグラム程度の摂取でダイエット効果や、血圧、イライラの改善が図れると言われ、・・・」との記事。

(13)Pharmaweek、2003年9月8日付け、「〈連載〉第12回『続ドラッグストアの勝ち残りの法則−強いお店の必須条件(商品力をつける方法)』(株式会社リムス代表取締役/物流システム研究会 代表 永山東洋男)」の見出しのもと、「・・・食品売り場はいまや健康食としての売り場です。飲料、加工食品、お米と、どの売り場にも健康情報やイソフラボン、アミノ、ギャバなどの機能性食品のPOPが目に付くでしょう。・・・」との記事。

(14)日本食糧新聞、2002年5月8日付け、「春の漬物特集:関西地区トピックス=フジッコ、『つけもの百選』ギャバ配合」の見出しのもと、「・・・血圧を下げる効果がある話題のアミノ酸『GABA(ギャバ)』を豊富に含み、・・・」との記事。

3 「アスパラガス(ASPARAGUS)」及び「ギャバ(GABA)」の双方を使用した商品について

(1)日清オイリオグループ株式会社のホームページにおいて、「2006年 発芽大豆豆乳に10種類の野菜をプラス 大豆・野菜混合飲料『赤い豆乳』を発売」の見出しのもと、「・・・話題の健康素材としてのギャバが注目されギャバを含む様々な食品、飲料が発売されています。・・・天然由来のギャバを豊富に含む・・・10種類の野菜とは・・・グリーンアスパラガス・・・「ギャバ/GABA」とは、アミノ酸の一種で、人などの哺乳類の脳髄に高濃度で存在します。細胞の代謝機能を促進させる働きが注目されています。・・・」との記載(http://www.nisshin-oillio.com/company/news/archive/2006/20060323_140142.shtml)。

(2)「無添加自然食品【発芽玄米粉・ギャバ】 ギャバまるごと+30種類の野菜と海藻エキス」の見出しのもと、「・・・成分 ・・・アスパラ・・・」との記載(http://store.yahoo.co.jp/aqua-vivid/s-002.html)。

上記1ないし3の事実によれば、「アスパラガス(ASPARAGUS)」は、「血管を強くし、動脈硬化症や高血圧症の予防につながるルチンなどの栄養素に富む野菜」として、また、「ギャバ(GABA)」は、「血圧・中性脂肪値を正常化する作用があるγ−アミノ酪酸」として、いずれも広く一般に知られており、健康増進を期待できる食品、食材として注目を集め、人気を博していることが認められる。

そして、「アスパラガス(ASPARAGUS)」や「ギャバ(GABA)」を原材料とする商品及びこの両方を原材料とする商品が、本願指定商品中の商品についても、市場に流通している実情を認め得るものである。

そうすると、本願商標は、その指定商品との関係において、その構成中の「アスパラガス」及び「ASPARAGUS」の文字部分と、「ギャバ」及び「GABA」の文字部分は、本願商標に接する取引者、需要者をして、商品の原材料を表したと容易に理解されるものであって、たとえ、「アスパラガス」と「ギャバ」の文字及び「ASPARAGUS」と「GABA」の文字とがそれぞれ一連に表されてなる構成のものであっても、これよりは、上記の事実よりして、直ちに、「アスパラガス」及び「ASPARAGUS」、「ギャバ」及び「GABA」が認識されるものと認められるから、本願商標を、その指定商品中のこれら双方を使用した商品、例えば、「アスパラガス及びギャバ(γ−アミノ酪酸)を主原料とするカプセル状・錠剤状・顆粒状・液状・粉末状・ゼリー状・糖衣錠剤状・ゲル状・固形状・ウェハース状・ビスケット状・チュアブル状の加工食品」に使用したときは、これに接する取引者、需要者は、その商品の原材料を端的に表示したものとしてのみ把握、理解し、該商品が単に「アスパラガス及びギャバ(γ−アミノ酪酸)を原材料とする商品」であると認識するにとどまるものであって、自他商品の識別標識としては認識しないものというべきである。

してみれば、本願商標は、前記商品との関係においては、商品の品質、原材料を表示するにすぎないものであり、かつ、前記商品以外の商品について使用するときは、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるものといわざるを得ない。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は妥当なものであって、取り消すことはできない。

よって、結論のとおり審決する。

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