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結論

勝訴(請求認容)

商標「シェルパネル」のシェルパネルの識別力(第4条第1項第16号・第3条第1項第3号|審判不服2006−8106(T2006−8106/J1))

審判番号
不服2006−8106(T2006−8106/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「シェルパネル」
争点(論点)
シェルパネルの識別力
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2006−8106(T2006−8106/J1)・不服)は、本件商標「シェルパネル」について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「シェルパネルの識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「シェルパネル」の片仮名文字を標準文字で書してなり、第6類及び第20類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成16年9月27日に登録出願されたものであるが、指定商品については、原審における同17年7月11日付け提出の手続補正書において、第6類「鉄及び鋼,非鉄金属及びその合金,金属鉱石,建築用又は構築用の金属製専用材料,金属製建造物組立てセット,金属製荷役用パレット,荷役用ターンテーブル,荷役用トラバーサー,金属製人工魚礁,金属製養鶏用かご,金属製の吹付け塗装用ブース,金属製セメント製品製造用型枠,金属製の滑車・ばね及びバルブ(機械要素に当たるものを除く。),金属製管継ぎ手,金属製フランジ,キー,コッタ,てんてつ機,金属製道路標識(発光式又は機械式のものを除く。),金属製航路標識(発光式のものを除く。),金属製貯蔵槽類,いかり,金属製ビット,金属製ボラード,金属製輸送用コンテナ,かな床,はちの巣,金属製金具,ワイヤーロープ,金網,金属製包装用容器,金属製のネームプレート及び標札,犬用鎖,金属製のきゃたつ及びはしご,金属製郵便受け,金属製帽子掛けかぎ,金属製貯金箱,金属製家庭用水槽,金属製工具箱,金属製のタオル用ディスペンサー,金属製建具,金庫,金属製靴ぬぐいマット,金属製立て看板,金属製の可搬式家庭用温室,金属製の墓標及び墓碑用銘板,金属製のバックル,つえ用金属製石突き,金属製あぶみ,拍車,金属製彫刻」及び第20類「海泡石,こはく,荷役用パレット(金属製のものを除く。),養蜂用巣箱,美容院用いす,理髪店用いす,プラスチック製バルブ(機械要素に当たるものを除く。),貯蔵槽類(金属製又は石製のものを除く。),輸送用コンテナ(金属製のものを除く。),カーテン金具,金属代用のプラスチック製締め金具,くぎ・くさび・ナット・ねじくぎ・びょう・ボルト・リベット及びキャスター(金属製のものを除く。),座金及びワッシャー(金属製・ゴム製又はバルカンファイバー製のものを除く。),錠(電気式又は金属製のものを除く。),クッション,座布団,まくら,マットレス,麦わらさなだ,木製・竹製又はプラスチック製の包装用容器,ストロー,盆(金属製のものを除く。),ししゅう用枠,ネームプレート及び標札(金属製のものを除く。),旗ざお,うちわ,せんす,植物の茎支持具,ホースリール,愛玩動物用ベッド,犬小屋,小鳥用巣箱,きゃたつ及びはしご(金属製のものを除く。),郵便受け(金属製又は石製のものを除く。),帽子掛けかぎ(金属製のものを除く。),買物かご,家庭用水槽(金属製又は石製のものを除く。),ハンガーボード,工具箱(金属製のものを除く。),タオル用ディスペンサー(金属製のものを除く。),家具,屋内用ブラインド,すだれ,装飾用ビーズカーテン,つい立て,びょうぶ,ベンチ,アドバルーン,木製又はプラスチック製の立て看板,食品見本模型,人工池,葬祭用具,マネキン人形,洋服飾り型類,額縁,石こう製彫刻,プラスチック製彫刻,木製彫刻」と補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由(要点)

原査定は、「本願商標は、片仮名『シェルパネル』の文字を普通に用いられる方法で書してなるところ、その構成中の『シェル』の文字は『貝殻、殻』を意味する英語『SHELL』の表音として一般に親しまれており、また、『パネル』の文字は『仕切り、羽目板、一枚板』等の意味を有する語であると認める。さらに、建築業界においては、『シェル』の語は、厚さが曲率半径、幅、長さなど他の寸法に比して非常に小さな曲面状の板(曲面板)を指称するものとして普通に使用され、かつ、その優れた力学的特性を応用し、比較的大きな空間を占有したり、大きな内外圧に抵抗するきわめて有利な構造形式の一つを『シェル構造』と指称している事実があることから(建築大辞典・土木用語大辞典)、本願商標は全体として、『シェル構造の構造物に用いられる板及び曲面板』程度の意味合いを容易に想起し得るものと認める。したがって、本願商標を、補正後の指定商品中、例えば『建築用又は構築用の金属製専用材料、金属製建具、ハンガーボード』等のシェル構造の建築・構築物に使用する板状の商品に使用するときには、単に商品の品質・用途を表示するにすぎず、自他商品の識別標識としての機能を果たし得ないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、上記1のとおり、「シェルパネル」の片仮名文字を標準文字で書してなるところ、建築業界においては、その構成文字中の「シェル」の文字が、「曲面状の板(曲面板)」等の意味を、及び「パネル」の文字が「仕切り、羽目板、一枚板」等の意味を有するものであって、本願商標全体から原審説示の如き意味合いを暗示させる場合があるとしても、これが、その指定商品についての品質等を直接的かつ具体的に表示したものとして、一般に理解されるものとはいい難いものである。

また、当審において、職権をもって調査するも、本願商標がその指定商品中の特定の商品の品質等を表示するものとして、取引上、普通に使用されているという事実も発見することはできなかった。

そうすると、本願商標は、構成全体をもって一体不可分の造語を表したものと認識されるとみるのが相当であるから、本願商標をその指定商品について使用しても、自他商品の識別標識としての機能を十分に果たし得るものであり、かつ、商品の品質について誤認を生ずるおそれもないというべきである。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は妥当でなく、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願についての拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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