Trademark Appeal Case
結合語の記述性と識別力
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 不服2006−13896(T2006−13896/J1) |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、「HOMEFURNISHING」及び「ホームファニシング」の文字を二段に書してなり、第35類「商品の展示会及び商品の見本市の企画・運営及び開催」を指定役務として、平成17年9月27日に登録出願されたものである。
2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、『家庭用の備品・家具』程の意味合いを有する英語の『HOMEFURNISHING』の文字と、その表音表記と認められる『ホームファニシング』の文字を2段に併記してなるものであるから、これを本願指定役務に使用するときは『家庭用の備品・家具についての展示会及び見本市の企画・運営及び開催』であること、即ち、役務の質、内容を普通に用いられる方法で表してなるにすぎない。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記役務以外の役務に使用するときは、役務の質の誤認を生じさせるおそれがあるので、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。
3 当審の判断
本願商標は、上記のとおりの構成よりなるところ、構成文字中、前半部の「HOME」「ホーム」の文字は、「家庭。自宅。故郷。」(岩波書店「広辞苑第5版」2447頁)の意味合いを有する語として、後半部の「FURNISHING」「ファニシング」の文字は、「備え付け家具、造作、備品、取付け品、設備、施設」(研究社「新英和大辞典」992頁。同義として集英社「イミダス’07」1275頁)の意味合いを有する語として、それぞれ、一般に理解、認識されているものである。
そうすると、これらの文字を結合したものと認められる本願商標からは、原審説示のとおり、「家庭用の備品・家具」の意味合いが容易に認識されるとみるのが相当である。
請求人は、「homefurnishing」の語は、一連の英語としては辞書に掲載されていないこと、「ホームファニシング」の語は、使用者によってその意味内容に差異があること(証拠5ないし証拠10)等を理由として、該語は、我が国において、未だ確定された意味内容を有する語として使用されてはいない旨主張する。
しかしながら、本願商標が、その構成各文字の一般的な語義より原審説示のごとき意味合いを容易に認識させるとみるべきこと上記のとおりであり、また、請求人の提出に係る上記証拠の多くは、「ホームファニシング」の表示の下で各事業者が具体的にどのような商品を取り扱っているかを示しているにすぎないものである上に、実際上、それらのほとんどは、原審説示の「家庭用の備品・家具」の概念中に包含されるということができるものであるから、請求人の上記主張は採用できない。
したがって、「HOMEFURNISHING」及び「ホームファニシング」の文字を二段に書してなる本願商標は、これをその指定役務中「家庭用の備品・家具についての展示会及び見本市の企画・運営及び開催」に使用するときは、これに接する取引者、需要者は、単に役務の質、内容を表示したものと理解するにとどまるものであり、よって、自他役務の識別標識としての機能を果たし得ない。
また、これを上記に照応する役務以外の役務に使用するときは、役務の質の誤認を生ずるおそれがあるといわなければならない。
そして、このことは、以下の新聞記事情報及びインターネット検索情報(平成19年5月2日に検索実施。)に示されているように、「ホームファニシング」の文字が、「商品の展示会及び商品の見本市の企画・運営及び開催」に関係する業界において、上記意味合いで普通に使用されている事実があることからも首肯される。
(ア)2006年6月27日 繊研新聞3面
「<告知板>日本DIY協会が大型見本市」のタイトルの下、
「日本ドゥ・イット・ユアセルフ(DIY)協会は8月24〜26日、幕張メッセ国際展示場で、大型見本市『ジャパン・DIY・ホームセンター・ショー2006』を開く。インテリア、ホームファニシングはじめ省エネ、介護・福祉用品など国内外のDIY・ホームセンター関連商品約10万品目を展示、紹介する。」との記載がある。
(イ)1999年2月1日 繊研新聞3面
「<短信>CCIと日本綿業振興会がジャパンテックスでサービスセンター開設」のタイトルの下、
「CCI(国際綿花評議会)と日本綿業振興会は、3〜6日に東京ビッグサイトで開催される『ジャパンテックス99』でコットンUSAサービスセンターを開設する。国内及びアメリカのコットンUSAマーク・ホームインテリア関連のライセンス商品や、綿の機能素材などを展示する。展示内容は(1)国産のコットンUSAマーク・ホームインテリアのライセンシー8社の新商品紹介(2)コットンUSAマーク・インターナショナル・ライセンスを取得したアメリカのホームファニシング6社の商品紹介(3)99〜2000年ホームファブリック・トレンド・カラー・サービスの実施及び新開発のコットン・カーペットの展示(コットン・インコーポレーテッド社)(4)綿の消臭加工・防炎加工の開発機能素材。」との記載がある。
(ウ)1997年5年28日 繊研新聞7面
「[スペースファッションビジネス・アテンション]インド貿易振興局」のタイトルの下、
「日本のリビング市場は、ヨーロッパ諸国、アメリカ、中国などからの売り込みがあるが、インドから導入した綿使いを中心に多彩な商品が増えている。インド貿易振興局は日本インテリアファブリックス協会などの支援を得て、六月四〜六日、池袋サンシャインシティ東京コンベンションセンターで『第八回インド・ホームファニシング・フェア97・TOKYO』を開催する。主催者のフクムチャンド・ティ・インド貿易振興局駐在局長らの会見を紹介する。」との記載がある。
(エ)1997年1月27日 繊研新聞13面
「[スペースファッションビジネス]ジャパンテックス’97」のタイトルの下、
「川島織物は今回のカワシマ・ブースでは”新しいカワシマ”をプレゼンテーションする。展示イメージはブース内をライフスタイル別にゾーニングし、ウインドートリートメントとホームファニシングで展示する。これは生活者が自らのライフスタイルを意識しはじめており、選択するインテリアファブリックスも変化しているのに対応するもの。展示商品は好評な新製品カワシマ・カーテンのほか、『リバーエース』『ルモンド』『ローラン』、ロールカーペットの『アクセスプラザ』。アクセスプラザは、ベーシックな商品にふさわしい品質・機能・デザインにアクセス(近づく)するのがねらい。中高級一般ロールカーペットの主流をそろえ、幅広いコントラクトユース、本格的ホームユースを対象にしている。」との記載がある。
(オ)http://www.diy-show.jp/greeting.html
「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2007』のタイトルの下、
「ホームセンターは、日本全国ほとんどの都市周辺に出店が進み、人々の住生活向上に役立つもっとも身近な存在として期待されておりますが、住生活関連商品全般はもとよりのこと、園芸、ペット、カー用品、ホビー用品などに加え、ホームファニシングや建材、住宅設備機器、リフォーム関連商材の強化など、次の成長期に向けた新たな取り組みとビジネスモデル開発への模索が活発に続けられております。」との記載がある。
(カ)http://www.ozone.co.jp/showroom_shop/showroom/daniel/index.html
「ダニエル東京 Living Design Center OZONE」のタイトルの下、
「ダニエル東京 4F アメリカンホームファニシング アイテム紹介 ヨコハマとアメリカの頑固でやさしいクラシック家具 シュールームのご紹介」との記載がある。
以上のとおり、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び第4条第1項第16号に該当するとした原査定は妥当なものであって、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
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