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結論

勝訴(請求認容)

商標「麹の力」の識別力(第3条第1項第3号|審判不服2007−5156(T2007−5156/J1))

審判番号
不服2007−5156(T2007−5156/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「麹の力」
争点(論点)
「麹の力」の識別力
適用条文
第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2007−5156(T2007−5156/J1)・不服)は、本件商標「麹の力」について、商標法第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「「麹の力」の識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「麹の力」の文字を標準文字で表してなり、第32類「ビール,ビール風味の麦芽発泡酒」を指定商品として、平成18年4月24日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由

原査定は、「本願商標は、酒、醤油、味噌などの製造に用いる『麹』の文字と『能力、力量、力』等の意味を有する『ちから』の文字とを『の(格助詞)』で結合したものと理解させる『麹の力』の文字を書してなるものであるから、近年、健康食品及び一般の食品を取り扱うこの種業界においては、主原料名又は主成分名に『の力』、『のチカラ』、『のちから』の文字を付加した『○○の力(チカラ・ちから)』の文字が多く使用されていることからすると、全体の文字よりは、『製造に麹を用いた商品の効用』を強調させるに止まり、これをその指定商品に使用するときは、単に該商品の品質を誇称するにすぎないので、自他商品の識別標識としての機能を果たし得ないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記1のとおり「麹の力」の文字よりなるところ、たとえ、その構成中の「麹」の文字が、本願の指定商品との関係において、商品の原材料を表示するものとして使用されているとしても、その構成は、まとまりよく、一体的に看取されるものであって、該文字全体から、特定の商品の具体的な品質等を直ちに理解するものとは認め難いものである。

また、当審において職権をもって調査するも、「麹の力」の文字が、本願の指定商品を取り扱う業界において、商品の品質等を表示するものとして、取引上、一般に使用されている事実を見いだすこともできなかった。

してみれば、本願商標は、その指定商品との関係において、商品の品質等を表示するものであるとはいい得ず、これをその指定商品のいずれについて使用しても、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものであるといわざるを得ない。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当でなく、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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