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結論

勝訴(請求認容)

商標「黒カビシャット」の機能表示の識別力(第4条第1項第16号・第3条第1項第3号|審判不服2007−10303(T2007−10303/J1))

審判番号
不服2007−10303(T2007−10303/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「黒カビシャット」
争点(論点)
機能表示の識別力
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2007−10303(T2007−10303/J1)・不服)は、本件商標「黒カビシャット」について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「機能表示の識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「黒カビシャット」の文字を標準文字で表してなり、第7類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成18年3月27日に登録出願されたものであるが、原審において、同18年12月4日付けの手続補正書により「黒カビ発生抑制機能を有する家庭用電気洗濯機」に補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点

原査定は、「本願商標は、『黒黴』の意味を有する『黒カビ』の文字と『閉じ込める、排除する』の意味合いを有する英語『shut』の片仮名表記である『シャット』の文字を一連にした『黒カビシャット』の文字を書してなるから、これを本願指定商品に使用するときは、需要者、取引者は、『黒黴を閉じ込めたり、排除する機能を有する機械・器具』を理解するに止まり、単に商品の品質、機能を表示したにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記1のとおり「黒カビシャット」の文字よりなるところ、

その構成中の「黒カビ」及び「シャット」の文字が、原審説示のような意味合いを理解させる場合があるとしても、「黒黴」を「黒カビ」と漢字と片仮名文字で表示し、「シャット」の語は広辞苑(株式会社岩波書店発行)等の国語辞典には掲載されていないものである。よって、両語を結合した本願商標よりは、直ちに原審説示の如き意味合いを理解、認識させるとはいい難く、また、本願指定商品の商品の品質、機能を具体的に表示したものとはいえないから、むしろ、構成全体をもって一体不可分の一種の造語として認識、把握されるとみるのが自然である。

さらに、構成文字が本願の指定商品を取り扱う業界において、商品の品質等を表示するものとして、取引上普通に使用されている事実を発見することもできなかった。

してみると、本願商標は、これをその指定商品に使用したときは、自他商品の識別標識としての機能を果たし得ないとはいえないものであり、また、商品の品質について誤認を生じさせるおそれもないものである。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は妥当でなく、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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