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結論

勝訴(請求認容)

第4条第1項第16号・第3条第1項第3号「「.com」結合商標の識別力」の商標審決・判断理由(審判番号:不服2006−29111(T2006−29111/J1)|拒絶査定取消・登録)

審判番号
不服2006−29111(T2006−29111/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)
争点(論点)
「.com」結合商標の識別力
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2006−29111(T2006−29111/J1)・不服)は、本件商標について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「「.com」結合商標の識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「講演依頼.com」の文字を書してなり、第35類に属する願書に記載のとおりの役務を指定役務として、平成18年3月16日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点

原査定は、「本願商標は『講演依頼.com』の文字を書してなるところ、商標中の『.com』の文字は、企業や組織を意味するインターネットのドメインネームを構成する一般的な名称として使用されているので、全体として『インターネットを利用して講演への依頼に関する役務を取り扱う会社』の如き意味合いを認識させるものであり、これを本願の指定役務中『講演会・セミナーへの講師の紹介』に使用しても、『インターネットを利用した講師の紹介』であることを理解させるにとどまり、単に役務の質、提供の方法を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記役務以外の役務に使用するときは、役務の質の誤認を生じさせるおそれがあるから、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記のとおり、「講演依頼.com」の文字を書してなるところ、その構成中の「講演」の文字が「聴衆に対してある題目について話をし説ききかせること。」及び「依頼」の文字が「用件などを人に頼むこと。」(いずれも、株式会社岩波書店 広辞苑第五版)の意味合いを看取させ、また、「.com」の文字が「登録に制限がない汎用ドメイン名の一つ。転じて、インターネットを中心にビジネスを行う企業のことを表す。」(日経BP社2003年9月16日発行「日経パソコン用語辞典2004年版784頁」)の意味を有するものであるとしても、これらを一体的に結合した「講演依頼.com」の文字が、指定役務の質、提供の方法等を表すものとして理解されるものとはいい難く、むしろ、全体として特定の意味合いを看取することのない一種の造語として認識・把握されるとみるのが相当である。 また、当審において職権をもって調査するも、本願の指定役務を取り扱う業界において、前記の文字が役務の質等を表示するためのものとして、普通に使用されている事実を見出すこともできなかった。

そうとすると、本願商標は、その指定役務について使用しても、自他役務の識別標識としての機能を果たし得るものであり、かつ、何ら役務の質について誤認を生じさせるおそれはないものというべきである。

したがって、本願商標が商標法第3条1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして、本願を拒絶した原査定は妥当でなく、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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