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結論

勝訴(請求認容)

第3条第1項第3号「造語の識別力」の商標審決・判断理由(審判番号:不服2007−3349(T2007−3349/J1)|拒絶査定取消・登録)

審判番号
不服2007−3349(T2007−3349/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)
争点(論点)
造語の識別力
適用条文
第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2007−3349(T2007−3349/J1)・不服)は、本件商標について、商標法第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「造語の識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「ポリマーガード」の片仮名文字を書してなり、第1類「ポリマーを用いたコーティング剤」、第3類「ポリマーを用いて撥水効果を有するコーティング剤」、第6類「ポリマーを用いた建築用又は構築用の金属製専用材料」、第11類「ポリマーを用いた便所ユニット,ポリマーを用いた浴室ユニット」、第37類「ポリマーを用いた塗装工事」及び第41類「ポリマーを用いた塗装工事の教授」を指定商品及び指定役務として、平成17年12月27日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要旨

原査定は、「本願商標は、『ポリマーガード』の文字を書してなるものであり、その構成中の『ポリマー』の文字が、高分子の可塑性重合体を意味し、重合反応させて造った高分子化合物の商品を表わす語として、この種商品の取り扱う業界において理解され使用されており、『ガード』の文字が守る、保護するといった意味を表わすことから、これらの各語を結合してなる本願商標の『ポリマーガード』の文字が、出願人による造語としても、本願商標に接する取引者・需要者は、本願商標を構成する各文字をそれぞれ上記のように把握するとともに、商標全体としてみても『重合反応させて造った高分子化合物が有する耐熱性や耐摩耗性などの特徴を利用して保護する』ことを容易に理解させるものである。してみれば、これを本願指定商品・役務について使用しても、商品・役務の内容・効能を明確にし、かつ、強調したものと理解させることから、本願商標は、単に商品・役務の品質を表示するにすぎず、自他商品・役務の識別標識としての機能を有しないものと認められる。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記1のとおり「ポリマーガード」の文字を書してなり、構成中の「ポリマー」の文字が、英語の「polymer」の表音であり、「重合体:重合によってできた化合物(株式会社岩波書店 広辞苑第五版)」を意味し、「ガード」の文字が、英語の「guard」の表音であり、「守る、保護する」等を意味する外来語として親しまれているとしても、これらを組み合わせた「ポリマーガード」の語が、これを本願指定商品及び指定役務について使用したときに、直ちに、原審説示の如く特定の意味合いを看取し得るものとはいい難いばかりか、これが特定の商品の品質又は役務の質を直接的かつ具体的に表示するものともいい難いものである。

また、当審において調査したが、「ポリマーガード」の文字が本願の指定商品及び指定役務を取り扱う業界において、商品の品質又は役務の質等を表示するものとして、取引上普通に使用されている事実を発見することができなかった。

そうすると、本願商標は、一種の造語を表したものとして認識されるとみるのが相当であって、これを、本願指定商品及び指定役務中のいずれの商品又は役務について使用しても、自他商品及び役務の識別標識としての機能を十分果たし得るものであるといわなければならない。

したがって、本願商標を商標法第3条第1項第3号に該当するとした原査定の拒絶の理由は妥当なものでなく、原査定は、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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