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結論

勝訴(請求認容)

商標「からあげクン」の普通名称と敬称の結合の識別力(第4条第1項第16号・第3条第1項第3号|審判不服2007−14586(T2007−14586/J1))

審判番号
不服2007−14586(T2007−14586/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「からあげクン」
争点(論点)
普通名称と敬称の結合の識別力
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2007−14586(T2007−14586/J1)・不服)は、本件商標「からあげクン」について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「普通名称と敬称の結合の識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「からあげクン」の文字を標準文字により表してなり、第29類に属する願書に記載のとおりの商品を指定商品として、平成18年3月8日に登録出願されたものであるが、その指定商品については、原審において同年12月8日に提出された手続補正書及び当審において同19年7月26日提出された手続補正書により、最終的に第29類「からあげの衣をつけた肉」に補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点

原査定は、「本願商標は、揚げ物を容易に理解するものであり、また、一般に使用されていることが認められる『からあげ』の文字に、人名に付して敬称を表すほか、事物を擬人化して呼ぶ場合にもしばしば使用されている『くん』を付して『からあげクン』と普通に用いられる方法で書してなるものであるところ、これをその指定商品中『肉,魚介類及び野菜のからあげ,からあげの衣をつけた肉』に使用しても、該商品が、該揚げものであることを表したものであり、それ以外に何らの意味合いも理解させるものではないから、これに接する需要者が何人の業務に係る商品であるかを認識することができないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記1のとおり、「からあげクン」の文字よりなるところ、その構成中の「からあげ」の文字が、「小魚・鶏肉などを、衣をつけずに、あるいは小麦粉・片栗粉などを軽くまぶして油で揚げること。また、その揚げたもの。」の意味を有する「空揚げ」又は「唐揚げ」を想起させるとしても、「からあげクン」の文字全体が特定の商品の品質等を直接的かつ具体的に表示するものとは認識し得ないものとみるのが相当である。

さらに、当審において、職権をもって調査したところ、指定商品を取扱う業界において、「からあげクン」の文字全体が、特定の商品の品質等を表示するものとして一般に使用されている事実も見出すことができなかった。

してみれば、本願商標をその指定商品に使用するときは、自他商品の識別標識としての機能を果し得るものであり、かつ、商品の品質の誤認を生ずるおそれがないものである。

したがって、本願商標を商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして拒絶した原査定は、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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