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結論

勝訴(請求認容)

商標「ハイスペックネイリング工法」の結合商標の造語性(第4条第1項第16号・第3条第1項第3号|審判不服2007−20553(T2007−20553/J1))

審判番号
不服2007−20553(T2007−20553/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「ハイスペックネイリング工法」
争点(論点)
結合商標の造語性
適用条文
第4条第1項第16号・第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2007−20553(T2007−20553/J1)・不服)は、本件商標「ハイスペックネイリング工法」について、商標法第4条第1項第16号・第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「結合商標の造語性」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「ハイスペックネイリング工法」の文字を標準文字で書してなり、第37類に属する願書記載のとおりの役務を指定役務とし、平成18年4月10日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由

原査定は、「本願商標は、『ハイスペックネイリング工法』の文字を書してなるところ、構成中の『ハイスペック』の文字は『高性能仕様』程の意味合いを認識するものであり、『ネイリング工法』の文字は『固定する工法』程の意味合いを認識し、鋼棒などを用いて法面を安定させるといった類の工法について『○○ネイリング工法』と使用されてもいる語であるから、当該文字全体より『高性能仕様の鋼棒などの固定材を用いた法面安定工法』程の意味合いを認識するものである。そうとすると、これを本願指定役務中、前記照応する役務(例えば『建設工事』)に使用するときは、これに接する取引者・需要者をして『高性能仕様の鋼棒などの固定材を用いた法面安定工法に関連する役務』(例えば『高性能仕様の鋼棒などの固定材を用いた法面安定工法を利用した建設工事』)程の意味合いを理解するに止まり、単に役務の質、内容を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記役務以外の役務に使用するときは、役務の質の誤認を生じさせるおそれがあるので、商標法第4条第1項第16号に該当します。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記1のとおり「ハイスペックネイリング工法」の文字をまとまりよく一体に書してなるものである。

そして、本願商標は、その構成中の「ハイスペック」の文字部分が「高性能仕様」程の意味合いを認識させるものであり、また、「ネイリング工法」の文字が「固定する工法」程の意味合いを認識させるものであるとしても、これらを結合した本願商標の構成全体からは、直ちに原審説示の如き意味合いを認識させるものとはいい難く、しかも、これが役務の質等を具体的に表示したものともいえないから、むしろ、その構成全体をもって、一体不可分の一種の造語とみるのが相当である。

また、当審において調査するも、該文字が、本願指定役務を取り扱う分野において、役務の質(内容)を表示するものとして、取引上普通に使用されている事実も見いだせなかった。

してみれば、本願商標は、これをその指定役務に使用しても、役務の質(内容)を普通に用いられる方法で表示したものとはいえず、かつ、役務の質について誤認を生じさせるおそれもないものである。

したがって、本願商標を商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして、本願を拒絶した原査定は、妥当でなく、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に、本願を拒絶すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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