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結論

勝訴(請求認容)

商標「ハイパースリム」の造語の識別力(第3条第1項第3号|審判不服2007−30489(T2007−30489/J1))

審判番号
不服2007−30489(T2007−30489/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「ハイパースリム」
争点(論点)
造語の識別力
適用条文
第3条第1項第3号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2007−30489(T2007−30489/J1)・不服)は、本件商標「ハイパースリム」について、商標法第3条第1項第3号への該当性が争われた事例です。主な争点は「造語の識別力」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。商品の品質や用途を直接表す語は識別力が否定されやすいため、出願前に造語化や図形との組合せを検討することが有効です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「ハイパースリム」の文字を標準文字で表してなり、第6類「木造建築用接合金物,その他の建築用又は構築用の金属製専用材料,金属製金具」を指定商品として、平成18年12月21日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶理由の要旨

原査定は「本願商標は、『過度の、超越した』を意味する外来語として親しまれている『ハイパー』の文字と『ほっそりとしたさま』を意味する外来語として親しまれている『スリム』の文字を一連に『ハイパースリム』と標準文字で書してなるところ、これに接する需要者は単に『超薄型の商品』であること表示したものと理解するに止まるものといい得るから、これをその指定商品に使用しても単に商品の品質、形状を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記のとおり「ハイパースリム」の文字よりなるところ、その構成中前半の「ハイパー」の文字が英語「hyper」に通じ「『過度の』『超越した』の意。『スーパー』よりもさらに強い意味で用いる。」の意味を有し、後半の「スリム」の文字が「細いさま。ほっそりしたさま。」(いずれも株式会社岩波書店 広辞苑第五版)を意味する語であるとしても、構成文字全体で原審説示のような意味合いを直ちに看取し得るものとはいい難く、むしろ、一種の造語として認識・把握されるとみるのが相当である。

また、当審において、職権をもって調査するも、本願商標を構成する「ハイパースリム」の文字が、その指定商品を取り扱う業界において、商品の品質または形状を表すものとして、取引上普通に使用されている事実を見出すことができなかった。

してみれば、本願商標は、これを、その指定商品に使用しても、自他商品の識別標識としての機能を十分に果たし得るものというべきである。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当なものではなく取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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