Trademark Appeal Case
音声図鑑の記述性
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 不服2008−11726(T2008−11726/J1) |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、「音声図鑑」の漢字を標準文字で表してなり、第9類「電気アイロン,電気式ヘアカーラー,電気通信機械器具,電子応用機械器具及びその部品,電池,電線及びケーブル,配電用又は制御用の機械器具」を指定商品として、平成19年4月18日に登録出願されたものである。
2 原査定の拒絶の理由の要旨
原査定は、「本願商標は、『音声つきの図鑑』の意味合いを容易に認識させる『音声図鑑』の文字を標準文字で表してなるにすぎないものであるから、これをその指定商品中、前記の文字に照応する商品(例えば、『音声付きの電子図鑑を収録した電子辞書』)に使用するときは、単に商品の品質を普通に用いられる方法で表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。
3 当審における証拠調べ通知
当審において、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するか否かについて、職権により証拠調べをした結果、下記の事実を発見したので、平成21年2月25日付けの証拠調べ通知書により、請求人に対し、商標法第56条第1項で準用する特許法第150条第5項の規定に基づく通知を行い、意見を求めた。
記
「音声付きの図鑑」又は「音声解説付きの図鑑」が、各種の媒体によって提供されている事実について
(1)2008年12月17日付け「日経産業新聞」の4頁には、「ジャムシステム、英語の恐竜図鑑配信、『アップストア』向け、体長など基礎知識学ぶ。」の見出しのもと、「英語教育ソフト開発のジャムシステム(東京・千代田、佐伯義文社長)は十七日、米アップルの配信サービス『アップストア』向けに英語の恐竜図鑑のコンテンツ配信を始める。イラスト付きで体長などの基礎知識を英語で学べる。まず『ティラノサウルス』や『トリケラトプス』など二十四種類の恐竜が対象。一年後をめどに約五百種類に増やし、音声解説などの機能も付加する。新サービスは『DINO!カードソーラス』。米アップルの携帯電話『iPhone(アイフォーン)』と携帯音楽プレーヤー『iPodタッチ』にダウンロードして利用する。価格は〇・九九ドルで、年内は無料で画像を提供する。・・・」の記載がある。
(2)2008年4月23日付け「中日新聞 朝刊」の23頁には、「野菜・果実の花 DVD図鑑贈呈 JA全農みえが小中校などに」の見出しのもと、「【三重県】全国農業協同組合連合会県本部(JA全農みえ)は、JA全農制作のDVD『野菜・果実の花図鑑2(ローマ数字の2)』を県内すべての小中学校と特別支援学校、公立図書館合わせて六百七十カ所に贈った。二十二日、津市栄町の吉田山会館で贈呈式があった。二〇〇六年に出した初版を改訂し、花をつける野菜や果物など約二百品種を収録。花の写真をクリックすると、音声付きで説明文が現れる。・・・」の記載がある。
(3)2007年8月10日付け「日刊工業新聞」の24頁には、「高電社、英語2冊と中国語4冊のスマートフォン対応辞書ソフト発売」の見出しのもと、「高電社(大阪市阿倍野区、岩城陽子社長、06・6628・8880)は、携帯端末用基本ソフト(OS)のウィンドウズモバイル対応でスマートフォンなどで使える辞書&語学クイズソフト『辞書ウォーカー英語・中国語』を24日に発売する。英語2冊と中国語4冊の辞書を搭載。楽しみながら語彙(ごい)力をアップできるクイズ機能も持たせた。価格は1万9800円。単語、成句、用例と連鎖して検索することで会話力と文章作成力を向上し、履歴や単語帳機能で繰り返し復習できる。各辞書に写真や画像も収録し図鑑的に使える。反義語や対義語を集中的にマスターするクイズ機能も付けた。英語では約2万6000語のネーティブ音声を収録。中国語は合成音声で単語や用例、クイズを朗読し、リスニング力養成にも役立つ。」の記載がある。
(4)2007年4月19日付け「日経産業新聞」の2頁には、「ネットアドバンス、小学館の図鑑、デジタル書籍化――動画や音声を収録。」の見出しのもと、「小学館の子会社でインターネット関連事業のネットアドバンス(東京・千代田、相賀昌宏社長)は小学館の図鑑『NEO』をデジタル書籍化した。既存のコンテンツ(情報の内容)に動画や音声を盛り込み、子供の好奇心を刺激する。小学校の教科書に合わせた解説も掲載して、学校用教材への採用も促す。『動物』『植物』『昆虫』『恐竜』のNEO四巻をデジタル書籍化した。紙と同じようにページをめくる感覚でパソコン画面上で閲覧できる。チョウが羽ばたく姿や、花の成長の様子など四巻合わせて二百八十点以上の動画を収録した。音声の解説も三十点以上。七千点以上の画像を拡大できる。目次ページから『ネコ目』『ツチブタ目』など項目をクリックして各ページにいけるほか、フリーワード検索や、『写真』『音』『動画』というメディア別の検索も充実させた。・・・」の記載がある。
(5)2006年10月6日付け「神戸新聞 朝刊」の28頁には、「『王子動物園の音図鑑』ネット配信 パンダやコアラの鳴き声も 市ホームページ上で 飼育員が生態など解説 灘区」の見出しのもと、「『王子動物園の音図鑑』ネット配信 パンダやコアラの鳴き声も 市ホームページ上で 飼育員が生態など解説 神戸市はこのほど、市のホームページ上で、灘区の市立王子動物園で飼育する動物の鳴き声や飼育員による生態の解説を音声ファイルで提供する番組『王子動物園の音図鑑』の配信を始めた=写真。・・・」の記載がある。
(6)2004年4月16日付け「日本経済新聞 夕刊」の15頁には、「東京ズーネット――動物の特徴分かりやすく(学楽サイト探訪)」の見出しのもと、「東京都の外郭団体、東京動物園協会が運営する情報サイト『東京ズーネット』は、上野動物園(台東区)、多摩動物公園(日野市)など都立の動物園計五カ所が飼育している動物を画像、音声、動画を駆使して紹介する。ホームページの『どうぶつ図鑑』は画像とともに飼育先の動物園や生息地、特徴などを種類ごとにわかりやすく解説。『鳴き声図鑑』はサル、トラ、キツネ、パンダ、ペリカンなど計三十七種の動物の鳴き声を聞くことができる。動画を使った『うごく! どうぶつ図鑑』では現在八十五本を公開中。動物のえさについて特集した『動物園のきょうの料理』といった作品や今年来園五十年を迎えた井の頭自然文化園(武蔵野市)のアジアゾウ『はな子』の映像なども楽しめる。・・・」の記載がある。
(7)2001年8月7日付け「スポーツ報知」の9頁には、「リクルート 携帯電話で『レースクイーン図鑑』の画像提供」の見出しのもと、「リクルートが、全国の中古車物件情報を提供する携帯電話向けサイト『Pocket ISIZE カーセンサー・車情報』上で、レースクイーンの画像つきコンテンツ『レースクイーン図鑑』の提供を8月から開始した。iモード、EZ−Web、J−skyのいずれでも利用可能で、通信料以外は無料。サイトが選んだレースクイーン(毎週1人、水曜日更新)のプロフィル、コスチュームの全身写真、私服写真の画像が見られる。また、NTTドコモのN503i、F503i、N210i、F210iの4機種なら、本人のメッセージを音声でダウンロードできる。現在は、イエローコーン・ギャルの森下千里さんがサイトに登場している。・・・」の記載がある。
(8)2001年6月4日付け「日本経済新聞 朝刊」の14頁には、「アスキーと凸版が配信、生き物の生態、ネットで学習。」の見出しのもと、「アスキーと凸版印刷はインターネットを利用し、様々な生き物の生態や飼い方を動画と音声で学習できるサービスを始めた。アスキーがコンテンツ(情報の内容)を提供、凸版が配信する。夏休みシーズンにファミリー層の利用者を獲得し、将来は学校など教育機関にも売り込む。コンテンツ『生き物いろいろ飼育・観察大百科』では、動物、魚、昆虫など約百種類の生き物を紹介する。『マルチメディア カブトムシ・クワガタムシ図鑑』では百種類超のカブトムシ、百六十種類超のクワガタを網羅している。価格は各コンテンツとも月額四百円、日額二百円の二通りから選択できる。 」の記載がある。
(9)1999年12月4日付け「朝日新聞 東京夕刊」の6頁には、「電子の事典 DVDとネット提携で進化する」の見出しのもと、「パソコンで引く電子百科事典が進化しています。『書斎の飾り』と冷やかされた百科事典が、CD−ROM化で息を吹き返して数年、記憶容量が大きいDVD(デジタル多用途ディスク)の採用で、動画や音声もふんだんに収録できるようになりました。インターネットと連携した検索サービスも始まっています。また、電子図鑑も、動物の鳴き声などを聞けるのが書籍版にない魅力となっています。(中略)○図鑑、動画・音声で売る 昆虫や植物などの電子図鑑は、専門のカメラマンがとらえた貴重な動画を売り物にしている。草分けは、アスキーが一九九五年六月に発売した『マルチメディア図鑑シリーズ』。昆虫図鑑は、約千種の昆虫のほかに、クワガタムシとカブトムシが闘うシーンやアゲハチョウの一生などの動画八十一本を収録している。今までに約四万部を売った。学習研究社は、伝統的書籍『学研の図鑑』に新しい写真など加えて電子化し、『学研マルチメディア図鑑』として九八年六月から売り出した。『鳥』は、千七百種の鳥類の写真や、百種類以上の鳴き声、トキが飛ぶ映像なども収録している。こうした電子図鑑は、小中学生の子供を持つ三十−四十代の親だけでなく、教育機関によるまとめ買いも増えている。文部省の学校インターネット化計画で、パソコンの導入が進んでいることが追い風になっているようだ。学研には、広島市の教育委員会から、『昆虫』三千部の一括注文があったという。アスキーデジタルコンテンツ編集部の松本剛編集長も『今後は学校が有望な市場』と見ており、十五日には学校に狙いを絞った『生き物いろいろ 飼育・観察大百科』を売り出す。■主なデジタル百科事典・図鑑■(1)メーカー(2)製品名・価格(3)対応OS・媒体(4)特徴(中略)<図鑑>(1)アスキー(2)マルチメディア図鑑シリーズ 2980円〜1万2000円(3)ウィン/マック CD−ROM(4)『植物』『恐竜』『沖縄亜熱帯』『天文』『航空機』『歌舞伎』『日本の城』など全38種の豊富なタイトル。一部ウィン専用 (1)学習研究社(2)学研マルチメディア図鑑 4600円(3)ウィン CD−ROM(4)『昆虫』『野外植物』『両生・爬虫類』など全6タイトル。各巻とも1100〜4500種の豊富な動植物を収録・・・」の記載がある。
(10)1998年3月18日付け「日経産業新聞」の3頁には、「図鑑や辞典、学研、CD―ROMに――蓄積情報データベース化。」の見出しのもと、「学習研究社は十七日、同社の図鑑シリーズをマルチメディア化したCD―ROM『学研マルチメディア図鑑』を六月下旬に発売すると発表した。同時に国語辞典や漢和辞典など六冊分のデータを一枚のCD―ROMにした『スーパー漢辞源プラス』も発売する。学研が図鑑などの出版で蓄積してきた情報をデータベース化し、音声や動画を加えた。今後はCD―ROMとネットワークを組み合わせた複合型の学習システムの開発などに取り組んでいく。マルチメディア図鑑は『学研の図鑑』や『原色学習ワイド図鑑』など既存出版物十冊分以上のデータを一枚のCD―ROMに収め、イラストやビデオ映像、鳴き声などの音声も収めた。すでに販売されている同様のCD―ROM図鑑と比べて掲載情報量、映像の数などが多いのが特徴で、価格は一枚四千六百円。全六巻シリーズとし、六月下旬にまず『昆虫』と『動物』を発売し、十月に『魚』と『野外植物』、来年三月に『鳥』と『両性・は虫類』を発売する。初年度は昆虫と動物の二枚で合計五万枚の販売を目指す。・・・」の記載がある。
(11)1997年8月31日付け「中日新聞 朝刊」の23頁には、「なごや発 昆虫の生態、映像化 岩木呂さん CDブック発売 貴重な音声も」の見出しのもと、「【愛知県】天白区平針の映像作家・岩木呂卓巳さん(32)が製作したCDブック『虫の楽園』がこのほど、アスキー出版局(東京)の『マルチメディア図鑑シリーズ』の別冊として発売された。超拡大レンズと高性能集音マイクを駆使して収録された虫たちの生態は、驚きの連続だ。CDブックは、通常の図鑑と違い、パソコンで再生することで動きや音を鮮明に表現できるのが特徴。生物の生態を解説するには最適で『虫の楽園』には写真二百三十点のほか、貴重な音声を盛り込んだ映像九十二点(計五十二分)が収められている。・・・」の記載がある。
(12)1997年4月6日付け「毎日新聞 東京朝刊」の10頁には、「[情報]電子百科『マイペディア』−−日立デジタル平凡社」の見出しのもと、「平凡社の小百科事典『マイペディア』に動画や音声などを加えたCD−ROM版の百科事典『マイペディア97』(日立デジタル平凡社・1万円)が5月8日に発売される。同社は平凡社と日立製作所が昨年11月に設立した会社で、同事典が電子出版の第1弾。6万2000項目の本文説明のほか、古今東西の絵画や動植物の精密画、写真などカラー画像8000点、歴史的映像やアニメによる解説150点、鳥の声や民族音楽などの音声200点が入っている。本文中の言葉からだけでなく、地図、年表などからも別の項目に行くことができる。音声解説付きの『絵巻物』や動物の絵をクリックすれば情報が読める『動物博物図鑑』などのお楽しみも。同社では毎年情報を更新した改訂版を発売する。また、『マイペディア97』からパソコン通信、インターネットなどを経由して検索できる機能も付け加える予定。」の記載がある。
(13)1996年1月30日付け「日刊工業新聞」の9頁には、「ソニー、小学館百科事典をCD−ROM化。電子ブックプレーヤーとセット販売」の見出しのもと、「ソニー(社長出井伸之氏)は百科事典を一枚のCD−ROMに収録した電子ブックプレーヤー『DD−2001』を小学館と共同開発、三月一日に発売する。小学館が発行する『日本大百科全書』の全二十六巻の文字情報などをCD−ROM化したほか、関連するカラー写真などをまとめた図鑑一冊をセットで販売する。価格は八万円。月五千台を生産する。直径八センチのCD−ROMに約十三万項目の文字情報、約一千九百点の挿絵、著名人の演説やクラシック音楽の音声を網羅した。プレーヤーは本体重量約三百九十gの携帯タイプ。バックライト付きの四・四型の液晶表示装置(LCD)や小型スピーカーを搭載しており、ボタン操作で文字や音声を確認できる。図鑑は約八千五百点のカラー写真・図版を収録。プレーヤーで検索した項目の関連写真を参照したり、図鑑の説明をプレーヤーで引き出すこともできる。プレーヤーと図鑑をセット、用途に応じた使い分けができる。」の記載がある。
(14)1995年10月26日付け「日本工業新聞」の15頁には、「岩波書店 広辞苑第4版のCD−ROMに、新たにカラー版追加」の見出しのもと、「岩波書店(社長・安江良介氏、東京都千代田区)は、国語辞典のベストセラー『広辞苑第四版』をCD−ROM(コンパクトディスクを使った読み出し専用メモリー)化したものに、新たにカラー版を追加して十一月十五日から発売する。鳥や風景などのカラー写真六百五十枚や、鳥の泣き声八十四種を収録しており、図鑑のように、語句の説明を読みながら画像や音声情報を情報を参照できる。・・・」の記載がある。
(15)1995年7月5日付け「日刊工業新聞」の10頁には、「アスキー、CD−ROM昆虫図鑑を発売。動画や音声で紹介」の見出しのもと、「アスキー(社長西和彦氏)は、動画や音声で昆虫を紹介するCD−ROM図鑑『マルチメディア昆虫図鑑』を発売した。昆虫を動画や写真、音声で紹介するCD−ROMとフォトエッセーを掲載したガイドブックで構成したもの。価格は四千八百円。アップルコンピュータのマッキントッシュとウインドウズ3・1が動作するパソコンに対応しているハイブリッド版。CD−ROMには個々の昆虫の詳しいデータを収めたデータ編と、昆虫の基礎知識や生態を紹介する解説編を収録した。データ編では五百二十八種の昆虫の和名や学名、生態などが分かる。解説編では三つのテーマに分かれ、解説を読みながらデータ編を参照したり、クイズを解くことで知識を習得できる。また撮影と解説は昆虫写真家の海野和男氏が、監修は日本昆虫学会の元会長の日高敏隆氏が担当した。大容量で検索性も高いCD−ROMの特性を生かした家庭や学校向けのエデュテインメントソフトとして、今回の『マルチメディア図鑑』をシリーズ化する。」の記載がある。
(16)1995年6月20日付け「熊本日日新聞 朝刊」には、「マイクロソフト、動画と音声の動物図鑑を発売 新製品」の見出しのもと、「マイクロソフト(本社東京)は、世界中の野生動物約250種をビデオ、音声、文章、カラー写真、イラストを使って解説するパソコン用ソフトウエア『デンジャラス クリーチャーズ』を23日発売する。使いやすい基本ソフト(OS)のウインドウズに対応したCD−ROM(CD利用の読み出し専用メモリー)で、7800円。・・・」の記載がある。
(17)1995年3月8日付け「読売新聞 東京夕刊」の7頁には、「『アニメ図鑑・鳥類』全2巻ビデオ 実写より自由な表現が魅力」の見出しのもと、「野鳥の特徴や見分け方をわかりやすく説明した『アニメ図鑑・鳥類』が日本コロムビアから発売された。『家の近くで』、『散歩道』の二巻。日本鳥類保護連盟・中坪禮治さんの監修、解説で、スズメやオナガ、ハシブトガラス、カワセミ、ルリビタキなど、家の近くや野山、川で見かける代表的な鳥たちばかり、各巻二十種類紹介されている。アニメーションで描かれているため、絵が動かない図鑑と比べて、習性や大きさなどが良くわかる。実写では撮影が難しい場面も自由に表現されていて親しみやすい。二重音声で、主音声は解説のナレーションが入っているが、副音声では鳥の鳴き声と背景音楽だけが聞けるため、環境ビデオとしても楽しめる。当面、二巻だけの発売だが、同社では反響があれば続編を発売する方針だという。各32分。」の記載がある。
(18)「http://www.astroarts.co.jp/shop/category/multimedia_zukan-j.shtml」のWebサイトには、「アストロアーツ オンラインショップ 製品情報」の見出しのもと、「マルチメディア図鑑・百科・ホーム向けソフト」の「マルチメディア図鑑Naviシリーズ&マルチメディア人体&こどもずかん宇宙」の項において、「単品」の区分には、「マルチメディア図鑑Navi昆虫」(収録数667種、ムービー89本(約50分)、鳴き声25種)や、「マルチメディア図鑑Navi爬虫類両生類」(収録数546種、ムービー34本(約25分)、鳴き声30種)の記載がある。
(19)「http://www.a2001.com/shop/denshijiten/dic_visual.html」のWebサイトには、「a2001.com」の見出しのもと、「HD辞典シリーズ 新世紀ビジュアル大辞典V2」の項において、「新感覚のビジュアル派 約6万語収録の百科事典と約5万語収録の国語辞典が合体!合計約6千点以上のカラー写真・図版、動物や昆虫の鳴き声など豊富なマルチメディアデータを収録しているので、パソコンを利用した総合的な学習の時間のサブテキストに最適です。目次検索を利用すれば、世界史・日本史・日本の地名・世界の地名・日本の人名・世界の人名を系統立てて調べたり、動物・花・昆虫を特集したマルチメディア図鑑を参照することができます。」の記載がある。
(20)「http://www.famitsu.com/game/coming/1219131_1407.html」のWebサイトには、「ファミ通.com」の見出しのもと、「自然を飛び交う野鳥と出会える『テイクアウト! DSシリーズ2 にっぽんの野鳥大図鑑』」の項において、「●バードウォッチングのおともに 日本で見られる代表的な野鳥のデータを収録したソフト。本作では、野鳥と出会うためのポイントや食べ物を解説してくれる。また、実際の野鳥の鳴き声も収録されているので、野鳥観察の際には声を聴きながら捜すこともできる。」の記載がある。
(21)「http://www.asahi.com/kansai/entertainment/webtu/OSK200802040007.html」のWebサイトには、「asahi.com 関西」の見出しのもと、「庭を『里山』にする携帯野鳥図鑑」の項において、「公園や庭で野鳥やチョウを見かけて名前を知りたかったら、その場で携帯電話を使って調べられるようになった。積水ハウスが開設した『5本の樹・野鳥ケータイ図鑑』(http://5honnoki.jp/)で、携帯電話からもパソコンからも無料で接続できる。街中で見かける範囲にしぼっているため、今のところ掲載は鳥24種とチョウ24種に樹木92種だけながら、鳥は鳴き声まで収録されている。」の記載がある。
4 証拠調べ通知に対する請求人の意見の要旨
審判請求人は、本審判事件の審理にあたり、証拠調べ通知に記載の事実を用いることは妥当でないと考える。
証拠調べ通知に記載の各事実は、「音声」、「音」又は「鳴き声」及び「図鑑」の語自体の記述は見受けられるが、本願商標である「音声図鑑」の語が「音声付の図鑑」という意味合いで使用されている事実の記述ではない。
したがって、本願商標の指定商品を取り扱う電機業界等において、本願商標である「音声図鑑」の語は「音声付の図鑑」という意味合いで使用されている事実はない。
そのため、本願商標は審判請求人が創作した特定の観念を有しない造語であると判断され、商標としての自他商品識別力を有していると判断されるべきである。
5 当審の判断
(1)本願商標は、上記1のとおり、「音声図鑑」の漢字を標準文字で表してなるところ、該構成中「音声」の文字は「人間が発声器官を通じて発する言語音。また、テレビなどの音。」を意味し、「図鑑」の文字は「写真や図を系統的に配列して、解説を加えた書物。」等を意味する文字(以上、株式会社岩波書店発行「広辞苑」第6版。)として、いずれも一般に親しまれている文字である。
ところで、上記3の証拠調べ通知に記載の各事実によれば、「図鑑」として従来の印刷物として発行される内容について、その内容に関する音声や動画等を付加して、印刷物の内容を電子データに置き換えて提供することが、普通に行われていることが認められる。
このことは、例えば、DVDで、「花の写真をクリックすると、音声付きで説明文が現れる。」(上記3(2)参照)や、「紙と同じようにページをめくる感覚でパソコン画面上で閲覧できる。チョウが羽ばたく姿や、花の成長の様子など四巻合わせて二百八十点以上の動画を収録した。音声の解説も三十点以上。七千点以上の画像を拡大できる。」(上記3(4)参照)、「既存出版物十冊分以上のデータを一枚のCD―ROMに収め、イラストやビデオ映像、鳴き声などの音声も収めた。」(上記3(10)参照)等の事実からしても、明らかである。
してみると、「音声図鑑」の構成文字全体からは、「音声データ付きの図鑑」程の意味合いを容易に理解、認識し得るものということができる。
そして、本願指定商品中「電子応用機械器具及びその部品」に含まれる商品である「電子辞書」については、「国語辞典」、「英和辞典」、「百科事典」等の電子データを収録した携帯型端末に、文字や写真、図表、絵、動画等の電子データを液晶等の画面に表示する機能や、電子辞書本体に音声データを再生する機能を搭載した機種が販売されていることが、この種業界において普通に行われているところである。
以上よりすれば、本願商標は、これをその指定商品中「電子応用機械器具及びその部品」に含まれる商品である「電子辞書」について使用したとしても、これよりは「音声データ付きの図鑑データを収録した電子辞書」の意味を容易に理解、認識させるものであるから、これに接する取引者・需要者は、その商品の品質を表示したものであると理解、認識するにとどまるというのが相当である。
したがって、本願商標は、単に商品の品質を表示するにすぎないものといわざるを得ず、自他商品の識別標識としては認識し得ないというべきであるから、商標法第3条第1項第3号に該当し、かつ、本願商標をその指定商品中、上記「音声データ付きの図鑑データを収録した電子辞書」以外の「電子辞書」について使用するときには、商品の品質を誤認させるおそれがあるから、同法第4条第1項第16号に該当するといわなければならない。
(2)請求人は、「音声図鑑」の文字は請求人が販売する商品である「電子辞書」に使用しているのみで、請求人以外に、本願商標の指定商品を取り扱う電機業界において、「音声付の図鑑」という意味合いで使用されている事実はない旨、主張している。
しかしながら、「商標法3条1項3号は、取引者、需要者に指定商品の品質等を示すものとして認識され得る表示態様の商標につき、それ故に登録を受けることができないとしたものであって、該表示態様が、商品の品質を表すものとして必ず使用されるものであるとか、現実に使用されている等の事実は、同号の適用において必ずしも要求されないものと解すべきである」(平成12年(行ケ)第76号 東京高等裁判所 平成12年9月4日判決言渡し)と判示されているところ、本願商標が、その指定商品中「電子辞書」の取引者、需要者において、該商品の品質を示すものとして認識されることは、上記認定のとおりであるから、本願商標が商品の品質を表示するものとして請求人以外に使用されている事実がないことを理由に登録されるべきとする請求人の主張は認められない。
さらに、請求人は、過去の登録例を挙げて本願商標も登録されるべきである旨主張している。
しかし、商標の識別性の判断は、各商標につきそれぞれの構成態様や取引の実情等をも勘案し、個別具体的に判断されるべき性質のものであり、請求人の主張する登録例をもって本件の判断が拘束されるものでもないから、請求人の上記主張も採用することができない。
(3)したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するものとして、本願を拒絶した原査定は、妥当であって、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
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