結論テキスト
審判費用は、請求人の負担とする。
Trademark Appeal Case
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
| 審判番号 | 取消2008−300417(T2008−300417/J2) |
|---|---|
| 審判種別 | 取消 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
本件登録第885626号商標(以下「本件商標」という。)は、「ラスパー」の片仮名文字と「LASPUR」の欧文字を二段に併記してなり、昭和43年12月23日に登録出願され、第16類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品を指定商品として、昭和45年12月24日に設定登録されたものであるが、その後、商標権の存続期間の更新登録が三回にわたりなされ、さらに、指定商品については、平成12年11月8日に、第24類「織物,メリヤス生地,フェルト,不織布,オイルクロス,ゴム引防水布,ビニルクロス,ラバークロス,レザークロス,ろ過布」とする書換登録がなされているものである。
(1)請求の趣旨
請求人は、「本件商標の登録を取り消す。審判費用は被請求人の負担とする。」との審決を求めると申し立て、その理由を要旨以下のように述べ、証拠方法として、甲第1号証を提出した。
(2)請求の理由
本件商標は、過去3年間、日本国内において、商標権者、専用使用権者又は通常使用権者のいずれも使用した事実がない。
よって、本件商標の登録は、商標法50条第1項の規定により、取り消されるべきものである。
被請求人は、結論同旨の審決を求め、その理由を要旨次のとおり述べ、証拠方法として、乙第1号ないし第5号証を提出した。
(1)本件商標を付した商標表示物が記載されている商標権者が取り扱うユニフォーム素材カタログ「東レユニフォーム素材小事典」を乙第1号証として提出する。
(2)商標権者が運営するウェブサイトの取扱素材を紹介しているページ(抜粋)を乙第2号証として提出する。これにより、商標権者の取り扱っているユニフォーム用の主要素材として使用されていることが分かる。
(3)本件商標が本件審判の請求の登録前3年以内に日本国内において使用されていることを証明する資料として、商標権者が製作している素材ラベルを乙第3号証、素材ラベルの製作履歴を乙第4号証、素材ラベルの出荷実績を乙第5号証として提出する。
請求人は、被請求人の答弁に対し弁駁していない。
(1)被請求人が提出した証拠によれば、以下の事実が認められる。
ア 乙第1号証は、「東レユニフォーム素材小事典」とする被請求人の商品カタログとみられるところ、その30頁には「新感覚・ソフト」の文字と共に「ラスパー」の片仮名文字(右下には「マルR」記号が付されている。以下、省略する。)があり、その下に「裏面にポリエステル綿混紡糸等を使用した2重構造の機能織物。豊かなボリューム感がある快適素材です。」と記載され、「ラスパー」が「織物」について使用されていることが認められる。
イ 乙第2号証は、被請求人の「東レのユニフォームサイト」ウェブページの2008年6月3日打ち出しの掲載記事であるが、「新感覚素材」の1つとして、3/3ページには「ラスパー」が紹介されている。
そして、「COPYRIGHT 2008 TORAY INDUSTRIES,INC.・・・」の文字があることからすれば、これは、2007年末、若しくは、遅くとも2008年の早い時期に掲載されたものと推認される。
ウ 乙第3号証は、「ラベル」の一種であるが、そこには、被請求人の代表的出所標識である「TORAY」の文字と共に、「ラスパー」及び「LASPUR」の文字がある。
エ 乙第4号証は、本件審判の請求の登録前である2007年12月14日付けの上記ラベルを含む各種ラベルの注文書(控)である。
オ 乙第5号証は、請求外「マルハ株式会社」への2008年5月2日を希望納期とする上記ラベルの出荷依頼書である。
(2)なお、乙第1号ないし第5号証に記載されている商標「ラスパー」又は「LASPUR」の各文字は、本件商標と社会通念上同一の商標と認め得るものである。
(3)以上によれば、本件商標は、その指定商品中の「織物」について、商標権者によって、本件審判の請求の登録前3年以内に、商品に関する広告を内容とする情報に、本件商標と社会通念上同一の商標を付して、電磁的方法により提供する行為(商標法第2条第3項第8号の使用)があったものと認められる。
したがって、本件商標の登録は、商標法第50条の規定により、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
Next Action
類似審決の追加調査から中間応答、新規出願の費用確認まで、この審決を起点に次のアクションへ進めます。
商標の登録可能性を無料で確認するか、費用の目安を料金表・シミュレーターで把握できます。