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結論

敗訴(請求棄却)

第4条第1項第11号「語頭音の称呼類否」の商標審決・判断理由(審判番号:平成9年審判第17778号|請求不成立)

審判番号
平成9年審判第17778号
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標(図形等・本文参照)引用商標「Dornier」
争点(論点)
語頭音の称呼類否
適用条文
第4条第1項第11号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
請求不成立(敗訴(請求棄却))

この審決(審判平成9年審判第17778号・不服)は、本件商標と引用商標「Dornier」について、商標法第4条第1項第11号への該当性が争われた事例です。主な争点は「語頭音の称呼類否」です。特許庁は「本件審判の請求は、成り立たない」と判断しました(請求不成立)。類似する商標を出願する際は、本件の判断枠組みを踏まえて称呼・外観・観念や指定商品の重なりを事前に確認することが重要です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

本件審判の請求は、成り立たない。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「TORNIER」の欧文字を横書きしてなり、第10類「医療用機械器具,人工鼓膜用材料,補綴充てん用材料(歯科用のものを除く。)」を指定商品として、平成7年5月9日に登録出願がされたものである。

なお、指定商品について、願書に記載の「人工鼓膜材料」の表示は誤りと認め、「人工鼓膜用材料」の表示に訂正した。

2 引用商標

原査定において、本願の拒絶の理由に引用した登録第2533161号商標(以下、「引用商標」という。)は、「Dornier」の欧文字を横書きしてなり、平成2年7月19日に登録出願、第10類「腎臓結石および胆石を破壊する機械器具、衝撃波・音波・超音波の映像および音響図表示による診断・治療機械器具、その他の医療器械機器具、その他本類に属する商品」を指定商品として、同5年4月28日に登録がされ、現に有効に存続しているものである。

3 当審の判断

よって判断するに、本願商標は、前記のとおり「TORNIER」の欧文字を書してなるものであるから、,該文字に相応して「トルニエール」の称呼をも生じるものと認められる。

一方、引用商標は、前記のとおり 「Dornier」の欧文字を書してなるものであるから、該文字に相応して「ドルニエール」の称呼をも生じるものと認められる。

そこで、本願商標より生ずる「トルニエール」の称呼と引用商標より生ずる「ドルニエール」の称呼とを比較するに、▲1▼両称呼は、共に長音を含む6音よりなること、▲2▼語頭音において「ト」と「ド」の音に差異を有するが、その他の配列音をすべて同じくするものであること、▲3▼差異音である「ト」(to)と「ド」(do)の音は、子音(t)、(d)がいずれも調音点を同じくする破裂音であって、それに伴う母音が共通の「オ」(o)であることから、近似する音といえること、▲4▼後半部の「ニエール」は、いずれも明瞭に発音され、聴取されるものであることが認められる。

そして、本願商標と引用商標は、ともに特定の観念を生ずるものとは認められないので、両者の観念の差がその称呼の識別に大きく影響を及ぼすものとはいえない。

以上を総合すると、上記差異音の「ト」と「ド」が、称呼の類否判断に当たって比較的重要な要素を占める語頭に位置するとしても、上記差異が両称呼全体に及ぼす影響は大きいものとはいえず、両称呼をそれぞれ一連に称呼するときは、全体としての語調、語感が近似したものとなり、互いに聴き誤るおそれがあると判断するのが相当である。

してみれば、本願商標と引用商標とは、外観において類似しないことを考慮しても、称呼において類似する商標といわざるを得ない。

また、本願商標の指定商品中の「医療用機械器具」は、引用商標の指定商品に包含されているものと認められるものである。

したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第11号に該当し、登録することができない。

なお、請求人は、本願商標は登録されるべきである旨主張し、種々の審決例を挙げているが、本願商標については、当該審決例がそのまま当てはまるものではないから、上記の主張は採用しない。

よって、結論のとおり審決する。

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