Trademark Appeal Case
エコ包装の記述性
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 平成11年審判第18072号 |
|---|---|
| 審判種別 | 不服 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本願商標
本願商標は、別掲のとおりの構成よりなり、第16類「紙製包装用容器」、第20類「木製包装用容器,竹製包装用容器,プラスチックス製包装用容器」を指定商品として、平成10年8月6日に登録出願されたものである。
2 原査定の理由
原査定は、「本願商標は、一般に『ECO』『エコ』の文字が『環境に配慮した、環境に優しい』の意味合いの『ECOLOGY』『エコロジー』の略語として『エコマーク』『エコ商品』『エコショップ』『エコライフ』等広く用いられること、特に本願指定商品を含む各種包装用容器等の分野においては、環境に配慮した材料の利用や包装の簡素化等が時代の要請として、製造者、消費者の強い関心となっている事情に鑑みれば、本願商標に接する需要者がこれより、『環境に配慮した包装用容器』と直ちに認識するのは妥当といえるから、これを本願指定商品に使用しても単に商品の品質・機能を表示するにすぎない。したがって、本願商標は商標法第3条第1項第3号に該当する。」として、その出願を拒絶したものである。
3 当審の判断
本願商標は、別掲のとおり、「ECO包装」及び「エコ包装」の文字を2段に書してなるところ、その構成中「ECO」及び「エコ」の文字は、「生態学、環境保護、自然保護運動」等を意味する「エコロジー(ecology)」(広辞苑掲載)の省略形として、例えば、「エコ商品」「エコマーク」「エコライフ」「エコショップ」「エコカー」等の如く、他の語に冠して、「地球の環境を汚さない」「地球に優しい」の意味合いで、極めて一般的に使用されているものである。
そして、近年、地球の環境が危機的な状況を見せつつあり、環境問題が社会問題として重要視される中で、包装用容器についても、有害な素材を使用しない容器の開発、容器の回収・再利用等が推し進められている実情にある。
そうしてみると、本願商標は、全体として「地球の環境を汚さない包装」程の意味合いを容易に理解・認識させるものと認められるから、これをその指定商品に使用するときは、これに接する取引者、需要者は、単に「材料や包装形態等について、地球の環境を汚さないことに配慮した包装用容器」であるという、商品の品質を表示するにすぎないものと認識するに止まり、自他商品を識別すべき標識とは認識しないといわざるを得ない。
なお、請求人は、「ECO包装」及び「エコ包装」の語は、世上一般に商品に使用され認識されている事実はなく、特定の観念を生じない造語というべきであり、包装用容器に使用しても、商品の品質、機能を表示するとは到底言えない旨主張するが、本願商標は、前記認定のとおり「地球の環境を汚さない包装」の意味合いを容易に理解させるものであるから、請求人の主張は採用できない。
したがって、本願商標は商標法第3条第1項第3号に該当するとして拒絶した原査定は、妥当であって、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
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