sokuhyo

Trademark Appeal Case

品質表示の識別力

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号不服2011−2056(T2011−2056/J1)
審判種別不服
結論勝訴(請求認容)

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、「スゴイダイズ」の片仮名を横書きしてなり、第29類「大豆を主原料とするゼリー状・ペースト状の加工食品」を指定商品として、平成21年9月16日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由

原査定は、「本願商標は、『スゴイダイズ』の文字を普通に用いられる方法で書してなるところ、その指定商品との関係において、これは、その構成する各文字の持つ意味合いから、『形容しがたいほどすばらしい大豆』程の意味合いを記述したにすぎないものであって、本願商標をその指定商品について使用しても、これに接する取引者、需要者は、『形容しがたいほどすばらしい大豆を主原料とするゼリー状・ペースト状の加工食品』程の意味合いを認識するにとどまり、結局、本願商標は、単に商品の品質(原材料)を誇示誇称したものであり、自他商品の識別機能を果たさないものである。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、「スゴイダイズ」の片仮名よりなるところ、前半の「スゴイ」の文字部分が、「(1)寒く冷たく骨身にこたえるように感じられる。(2)ぞっとするほど恐ろしい。気味が悪い。(3)ぞっとするほど物さびしい。荒涼として身もすくむような感じである。(4)形容しがたいほどすばらしい。(5)程度が並々でない。」を意味する「凄い(すごい)」の文字に通じ、後半の「ダイズ」の文字部分が、「マメ科の一年生作物。栽培の起源は古く、東アジア原産。・・・蔓性のもの、また種子が黒・茶・緑色など品種が多い。種子は蛋白質と油脂に富み、食用または味噌・醤油・豆腐・納豆などの原料に用い、また、大豆油は食用・工業用となる。搾油後の大豆粕、茎葉は飼料・肥料とする。ソイビーン(soybean)。」を意味する「大豆(だいず)」の文字に通じるものである(ともに「広辞苑第六版」:岩波書店)としても、本願商標を構成する各文字は、同書、同大、等間隔にまとまりよく書されており、その構成文字に軽重の差はなく、その一体的な構成からして、本願商標は、全体として一体不可分の造語として看取されるものである。

そして、「スゴイ」の文字が、「凄い」の文字として理解される場合があるとしても、この「凄い」の文字は、上記のとおり複数の意味を有しており、「形容しがたいほどすばらしい」の意味合いのみに使用される語ではないことから、直ちに特定の意味合いを生じさせるものともいい難いものである。

そうとすれば、本願商標から原審説示の如き意味合いを暗示させることがあるとしても、これが直ちに特定の意味合いをもって親しまれ、あるいは、特定の商品の品質等を具体的に表示するものとして、一般に理解されているとは認め難いところである。

また、当審における調査によっては、該「スゴイダイズ」の文字が、本願商標の指定商品の業界において、特定の商品の品質等を表示するものとして使用されている事実はもとより、特定の商品の品質等を表示するものとして認識されるというべき事情は発見できず、むしろ、該文字は、請求人がその指定商品について使用し、その種業界においてある程度知られているものといい得るものである。

そうとすれば、本願商標は、これをその指定商品について使用するときは、商品の品質等を表示したものと認識されるものではなく、自他商品の識別標識としての機能を果たすものというべきである。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当でなく、取り消しを免れない。

よって、結論のとおり審決する。

Next Action

次の一手につながるサービス

類似審決の追加調査から中間応答、新規出願の費用確認まで、この審決を起点に次のアクションへ進めます。

次の一歩へ

商標の登録可能性を無料で確認するか、費用の目安を料金表・シミュレーターで把握できます。