Trademark Appeal Case
記述的文字とカタカナの識別力
本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。
基本情報
| 審判番号 | 異議2011−900081(T2011−900081/J7) |
|---|---|
| 審判種別 | 異議 |
| 結論 | 敗訴(請求棄却) |
理由テキスト
1 本件商標
本件登録第5376418号商標(以下「本件商標」という。)は、別掲のとおりの構成からなり、平成22年3月25日に登録出願、第14類「腕時計」を指定商品として同年12月17日に設定登録されたものである。
2 登録異議申立ての理由の要点
本件商標の第一行目は、欧文字の「W」を普通に用いられる方法で表示したものであり、自他商品の識別機能を有しないものである。同じく第二行目の「WATCHS」の文字は、「腕時計」を意味する英語の複数形と理解、認識されるものであり(甲第2号証)、同じく第三行目の「ダブリューウオッチズ」の文字は、「W」の片仮名表記である「ダブリュー」と「携帯用の時計、懐中時計・腕時計など」の意の外来語「ウオッチ」(甲第3号証)の複数形である「ウオッチズ」とを結合したものであって、いずれも自他商品の識別機能を有しないものである。そして、本件商標を全体的にみても自他商品の識別機能が生ずるものとは考えられない。
よって、本件商標は、自他商品の識別機能となる部分が存在しないため、商標法第3条第1項第6号に該当するものである。
3 当審の判断
本件商標は、別掲のとおり、太字で「W」の文字を書し、その下に「WATCHS」及び「ダブリューウオッチズ」の文字を上下に書した三段の構成からなるものである。
そして、本件商標は、その構成中の「W」がローマ字の1字であり、「WATCHS」の文字が「腕時計」などを意味する英単語「watch」の複数形を表したものとして理解されることがあり、「ダブリューウオッチズ」の文字が「W」の片仮名表記である「ダブリュー」と「腕時計」などを意味する外来語「ウオッチ」の複数形である「ウオッチズ」とを結合したものであるとしても、申立人提出の甲号証によっては、上記の構成からなる本件商標が、その構成全体として自他商品識別標識としての機能を果たし得ないというべき事情は見いだせない。
また、本件商標の構成中、下段の「ダブリューウオッチズ」の片仮名部分は、その構成文字が同書、同大、等間隔で一体に表され、看者をして全体が特定の観念を生じない一体不可分のものと認識されるものと判断するのが相当である。
してみれば、本件商標の構成中、少なくとも「ダブリューウオッチズ」の片仮名部分は、自他商品識別機能としての機能を果たし得るものといわなければならない。
さらに、職権調査によっても、本件商標がその指定商品について自他商品識別標としての機能を有しないといわなければならない事情は発見できなかった。
そうとすると、本件商標は、これをその指定商品に使用した場合、自他商品の識別標識としての機能を十分に果たすものといわなければならない。
したがって、本件商標は、商標法第3条第1項第6号の規定に違反して登録されたものではないから、同法第43条の3第4項の規定に基づき、その登録を維持すべきである。
よって、結論のとおり決定する。
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