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結論

勝訴(請求認容)

商標「MIDORI」の称呼の類似性と要部抽出(第4条第1項第11号|審判不服2011−5467(T2011−5467/J1))

審判番号
不服2011−5467(T2011−5467/J1)
審判種別
不服

本文で言及されている区分

事件のポイント・要約

対象商標
本件商標「MIDORI」
争点(論点)
称呼の類似性と要部抽出
適用条文
第4条第1項第11号
指定商品・役務の区分
本文参照
最終結論
拒絶査定取消・登録(勝訴(請求認容))

この審決(審判不服2011−5467(T2011−5467/J1)・不服)は、本件商標「MIDORI」について、商標法第4条第1項第11号への該当性が争われた事例です。主な争点は「称呼の類似性と要部抽出」です。特許庁は「原査定を取り消す」と判断しました(拒絶査定取消・登録)。類似する商標を出願する際は、本件の判断枠組みを踏まえて称呼・外観・観念や指定商品の重なりを事前に確認することが重要です。

※ 上記は審決公報の本文から自動で整理した要約です。正確な内容は下記の公報原文をご確認ください。

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、別掲のとおり、「美戸里念珠」の漢字を書してなり、第20類「数珠」を指定商品として、平成22年7月23日に登録出願されたものである。

2 引用商標

登録第4782232号商標(以下「引用商標」という。)は、「MIDORI」の欧文字を標準文字で表してなり、第31類「種子類,苗,苗木,花,生花の花輪」を指定商品として、平成15年10月22日に登録出願され、同16年6月25日に設定登録されたものである。

その後、商標登録の取消し審判により、指定商品中「種子類,苗,苗木,花 」について取り消すべき旨の審決がされ、同23年3月10日にその確定審決の登録がされ、現に有効に存続しているものである。

3 当審の判断

本願商標は、「美戸里念珠」の文字よりなるところ、その構成文字は、筆記体の漢字で外観上まとまりよく一体的に表されているものであり、しかも、前半の「美戸里」の文字と後半の「数珠」の意味を有する「念珠」の文字とは、特に軽重の差を見出すことはできないから、たとえ、「念珠」の語の自他商品識別力が希薄であるとしても、「美戸里」の部分が直ちに要部となるとはいえないものであって、本願商標における5文字を一連にして成る筆記体の漢字書体の強い外観の印象に照らせば、その構成全体をもって一体不可分のものとみるのが相当である。

そして、これより生じる「ミドリネンジュ」の称呼も、格別冗長というべきものでなく、無理なく一連に称呼し得るものである。

そうとすれば、本願商標は、これをその指定商品について使用するときは、これに接する取引者、需要者をして、その構成文字全体が一体不可分のものとして認識されるものといわざるを得ない。

してみれば、本願商標は、その構成文字に相応して「ミドリネンジュ」の称呼のみを生じ、特定の観念は生じないものである。

一方、引用商標は、「MIDORI」の欧文字よりなるところ、その構成文字に相応して「ミドリ」の称呼を生ずるものである。

そして、引用商標から生ずる「ミドリ」の称呼は、我が国において「みどりいろ(緑色)」の意味を有するものとして一般に広く知られている語「みどり(緑)」の読みと同じものであることからすると、引用商標からは、「みどりいろ」の観念を連想、想起する場合もあるというべきである。

そこで、本願商標から生ずる「ミドリネンジュ」の称呼と引用商標から生ずる「ミドリ」の称呼を比較するに、両称呼は、構成音数及び音構成が明らかに相違し、十分聴別し得るものである。

また、本願商標と引用商標とは、それぞれの構成からみて外観上十分に区別し得る差異を有するものであり、また、両商標は、いずれも特定の意味を有さないものであるから、観念においては、比較することができない。

したがって、本願商標と引用商標とは、外観、称呼及び観念のいずれの点においても、相紛れるおそれのない非類似の商標というべきであるから、引用商標から「ミドリ」の称呼をも生ずるとし、そのうえで、本願商標と引用商標とが称呼上類似するものとして、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとした原査定は妥当ではなく、その理由をもって本願を拒絶することはできない。

その他、本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

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