sokuhyo

Trademark Appeal Case

氏名と店舗名の識別性

本データベースは、特許庁の審決例をAIで解析・要約したものです。拒絶理由通知に対する意見書作成や、審判請求書等の作成時の参考としてお役立てください。

基本情報

審判番号不服2011−15925(T2011−15925/J1)
審判種別不服
結論勝訴(請求認容)

結論テキスト

原査定を取り消す。
本願商標は、登録すべきものとする。

理由テキスト

1 本願商標

本願商標は、別掲のとおりの構成からなり、第29類「肉製品,加工水産物,油揚げ,凍り豆腐,こんにゃく,豆乳,豆腐,納豆,カレー・シチュー又はスープのもと,お茶漬けのり,ふりかけ,なめ物,食用たんぱく」を指定商品として、平成22年2月26日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点

原査定は、「本願商標は、『井上蒲鉾店』の文字を普通に用いられる方法を脱しない態様で表してなるが、ありふれた氏と認められる『井上』の文字と蒲鉾の製造・販売等を行う商店を表すものとして使用されている『蒲鉾店』の文字とを一連に表示したものと認識させるにとどまるものである。また、『タウンページ』(職業別電話帳)の東京都23区版をみるだけでも、『山口蒲鉾店』『武田蒲鉾店』等、『氏』と『蒲鉾店』と組み合わせた名称が多数記載されていることからすれば、『氏』と『蒲鉾店』という文字を組み合わせた名称が、蒲鉾を取り扱う業界においては広く採択されている実情がある。そうとすれば、本願商標をその指定商品中『蒲鉾』に使用しても、その構成中に自他商品識別機能を果たすような特徴的な部分を見出すこともできず、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができないものと認められる。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断

本願商標は、前記1のとおり、「井上蒲鉾店」の文字を筆記体風に書してなるところ、その構成文字は、同じ書体で等間隔に外観上まとまりよく一体的に表されており、本願商標の構成文字全体からは、請求人の商号の略称を連想、想起させるものである。

また、当審において職権をもって調査したが、「井上蒲鉾店」の文字が、本願の指定商品を取り扱う業界において、取引上ありふれて使用されているという事実も見いだすことはできなかった。

そうとすれば、本願商標は、これをその指定商品に使用しても、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができないとはいえないものであって、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものであり、また、商品の品質について誤認を生じさせるおそれもないものである。

したがって、本願商標が商標法第3条第1項第6号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当でなく、取消しを免れない。

その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。

Next Action

次の一手につながるサービス

類似審決の追加調査から中間応答、新規出願の費用確認まで、この審決を起点に次のアクションへ進めます。

次の一歩へ

商標の登録可能性を無料で確認するか、費用の目安を料金表・シミュレーターで把握できます。